卒業生・在学生からのメッセージ・エピソード


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  黒正校長先生の思い出
   昭和高等商業学校  昭和18年9月卒業  福本 幹夫 様

 私は十期生で昭和十六年四月入学 十八年九月繰上卒業した者ですが在校中の黒正先生の思い出を少々書いてみたいと存じます。
 先生はいつも笑を含んだ温顔で親しみのある中にも威厳の風貌で私達は心より敬慕しておりました。
 或る時先生曰ク「私は悔みにゆくのが一番苦手なんだ」と笑顔の絶えない先生にはさもありなんと一同も笑った様なことでした。
 先生の講話は出席率は最高でした。君達は常にデンケン(DENKEN)しなければいけない。例えば旅をして、そこの風物、景観などもよく思考すれば夫々の原因、理由がある。ボンヤリ眺めていては駄目だ。又、卒業しても毎日の新聞を十分読みこなすことだ(当時、新聞は六~八頁位だった)それを続ければ大学教授位の実力がつく。・・・・
 現在、日本は戦争の最中だ。皆も戦争に行くだろうが何処にいてもガンバルのだ。人間ガンバレば何でも出来る。不思議な位だ。ガンバルことは“黒正イズム”だとよく言われました。
 又、思い出に残る詔書の件があります。或る式典の日、その日は“國民精神作興に関する詔書”を読まれる日になっておりました。詔書開かれて、一同頭を下げていますと先生は、朕惟ふに・・・・で言葉が止まってしまいました。皆が不思議に思いおそるおそる頭を上げたその時、朕惟ふに国家興隆の本は国民精神の剛健にあり・・・・とそのまま読み終り御名御璽と無事終了。後で聞いた話では、職員が他の詔書を間違えて演台に置いたとの事でしたがよくこの詔書を暗唱されていたものだと 皆 驚いたものでした。

 以上 記憶に残っていたことを記述してみましたが思い違いのあることも否定出来ません。

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