大阪経済大学 17歳からのメッセージReport2001 page 32/40

このページは 大阪経済大学 17歳からのメッセージReport2001 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要：
大阪経済大学 17歳からのメッセージReport2001

になる。?携帯電話によって、とても便利な世の中になったが、私にとって、失うものが多すぎて、大きすぎた。携帯電話なんて大キライ!?30普段とてもおしゃべりな私は、とても無口だった。ブラジル人のバースデーパーティーに行った時のことだ。私は、ポルトガル語を全く知らない。交流のしようがないと思い込み、黙って座っていた。すると、一人のブラジル人が、身振り手振りで料理を勧めてくれた。私は、気に掛けてもらえたことがとてもうれしかった。感謝の気持ちを伝えたかったので、にこにこしてペコペコ頭を下げた。彼も笑顔を返してくれた。私はその時、重要な事に気付いた。人と人との間において一番大切なのは、思いやり合う心だ。だけど、より一層相手のことを知り、自分のことを知ってもらう、仲良くなるためには、言葉と、互いに関する正しい理解は絶対に必要なのだと。?20世紀は、戦争で多くの人の命を奪い、傷つけた世紀だった。争いは、人の心の中から生まれる。異なった考え方を認めず、排除し合おうとする気持ちが引き起こした過ちだ。21世紀は、国籍や民族などの壁をなくし、お互いを理解し合える世紀にしなければならない。?スタートはささやかなものでよいと思う。ニュースなどに関心を持つ。身近な交流の機会を生かす。そうして、少しずつ相手との関係や親愛の糸を太くしていくことが、21世紀の社会の重要な課題になると思う。?県立庄原実業高等学校(広島県)?荒木裕美子さん?共に生きていくために?21世紀をむかえた今、世界では原子力発電が見直されつつあります。?過去に大惨事を引き起こした、ロシアのチェルノブイリ原子力発電所も、もう動いていません。しかし、事後の後遺症で今でも苦しんでいる人が何万人もいると言われています。日本でも最近、プルサーマルに反対した村民が投票を行い、見事に電力会社側に勝利して建設を見送りにしました。このように、勢いが少しずつ後退してきています。?それに変わって注目されているのが、クリーン・エネルギーです。火山で熱くなった地表からエネルギーを取る、地熱発電や、風の力を借りて巨大風車を回す、風力発電、また潮の満ち引きを利用した発電などです。これらの発電は、ゴミや有害物質が出ません。しかし、発電量が少ないので、今の日本をまかないきれません。だから私たちがちょっとした節電を心掛けて、危険な原子力発電所が世界から無くなるようにしていきたいです。?県立高松商業高等学校(香川県)?吉村百々さん?クリーン・エネルギーについて?今の地球はとても頭がツルツルになっていっていると思います。たくさんあった植物がだんだんなくなっていって、おじさんの頭みたいになっています。人間だったら自分で育毛できるかもしれないけど、地球には手も足もないので植物を自分で生やすことができません。頭に毛がなかったらさみしいように、地球にも植物がなかったらさみしいです。だから、地球に住んでいる私たちが地球を助けてあげないといけないと思います。植物が減る原因の大きなものとして、木の伐採があげられます。私たちに紙が必要だからです。一度紙にしてしまうと二度と植物には戻りません。?しかし、古紙から再生紙を作ることはできます。私たちが上手に紙をリサイクルすれば、植物の伐採量を確実に減らせます。紙を、ちょっと大事に使うだけで地球がフサフサになります。多くの人が一人一人考えて、地球が風が吹いてもさむくない星になりますように。?県立今治北高等学校(愛媛県)?本宮美輝さん21世紀の社会?「抑制こそ文明です」この司馬遼太郎さんが残した箴言こそ、僕たちが二十一世紀の社会を支える灯りとしなければならないと思う。?二十世紀に作り出された文明は人間に豊かさをもたらしたが、その一方で欲望の暴走を許し、広範な科学技術の乱用が生み出した過ちは、レイチェル・カーソンさんなど、その問題を直視した先人たちが既に的確な分析で警鐘を鳴らしてくれている。僕たちはこれから、その理解を正しく受け継ぎ、強い行動力でその修正を図っていかなければならない。そしてその為にこそ、僕たちの二十一世紀に生きる人の力は使われるべきだが、それは変に人間の繁栄だけを願うものではなく、同時に地球という星の生命賛歌を守る願いを掲げるものとなるだろう。?地球という青い星、その星の命の連鎖に気付き、注がれた二十世紀の高い叡智、それを僕は司馬さんの「抑制」という言葉に強く、そして優しく感じさせられている。??16歳?二十一世紀を照らす箴言?愛媛県?先日、相撲の優勝戦をTVで見た。足を痛めながらも迫力のある相撲で勝った貴乃花にも感動したが、その後の授与式に出た小泉首相にも驚かされた。大きな歓声の中で人間味あふれる言葉を言って帰っていったその姿は自信と誇りに満ちていた。今までの首相とはちがう。そう感じた。国民の関心度も高い。なぜ今までとちがうのか。それは小泉首相が国民の世論から選ばれたからではないだろうかと私は思う。?そこで私が二十一世紀に提言したい事は、国民の選挙によって首相を決めるということだ。ここ数年の政治は政治家同士で足の引っぱり合いして誰が首相になっても同じように思える。しかし国民から選ばれる事によって、本当に情熱を持って政治をよくしようとい県立鞍手高等学校(福岡県)?荒川容子さん?提言21世紀の社会について?