17歳からのメッセージReport2002

17歳からのメッセージReport2002 page 22/32

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2002 の電子ブックに掲載されている22ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2002

私は日本が好きだ。なぜなら、自分が生まれ育っている国だからだ。けれど好きになれない部分、嫌いな部分がある。自分でよく考えてみる。嫌いな部分について考えてみたらまず最初に浮かんだのは、”戦争について“のことだった。今年、終戦五十六年を迎える。私は政治経済の授業で第二次世界大戦のビデオを見た。実に残酷だった。先生に戦争の勃発理由などの話を聞いた。誰が正しくて、誰が間違っていたとか、そのようなことはよく分からないのだが、戦争をしたということ自体、私は嫌だ。けれど、現在の日本、そしてこれからの日本は、憲法で戦争は絶対にしないとなっているそうだ。私はこのような憲法を施行した日本は好きだ。日本の好きな部分、嫌いな部分を考えてみれば、”平和のこと“に辿り着いた。けれど”平和“については、日本だけでなく、世界が一つになって考えるべきだと私は思う。日本人のキライなとこ。物事をはっきり言わないとこ。陰ではいろいろ言うくせに、いざ本人や事実を目の当たりにしたら黙ってしまう。やけん海外に出てもバカにされるんで。自分の言いたいことぐらいちゃんと言えんとなあっち思う。だってそうやね?せっかくこうやってちゃんと口があって舌があってちゃんと喋れるのに、何で言いたいことぐらい言えんのか不思議でたまらん。だけん「日本人のほとんどが自閉症」とか言われるんや。だめやなあ?。逆に好きなとこって言ったら多すぎて難しい…。人は温かいし、治安も他国に比べればいい方やし、税金はキモチ高いけど福祉は充実しちょん。方言とかいっぱいあるし。あ、私は大分の方言スキで。他の県の人が聞いたら喧嘩しよんみたいっち言うけど、やけどその中にも実はぬくもりがあるんや。その次は大阪弁!!大分に似ちょんけんかもな。私は外国人に自閉症とか言わせん!!むしろ大分弁を感染させちゃる!!どこの県に行ってもどの土地に住んでも誇り持って喋り続けるけん!!窓の外に小さな光が見えた。その光は、淡く、時に力強い光を放つ。十年ぶりに見る蛍だった。年々、人間は利便性の追求のために科学技術を大きく発達させてきた。しかし、自然に対して多大な被害を及ぼすことを、深刻には考えていなかった。その結果、酸性雨、水質汚濁、地球温暖化につながり、カエルやメダカ、蛍など、特に昔は身近にいた生き物達が絶滅の危機にさらされている。これは日本だけの問題ではない。地球全体の生き物が、悲鳴をあげているのである。この声を聞き、人間はどう対処していくのだろう。蛍を見ていると、まだまだ回復への希望を持てるような気がした。人間よりも遥かに短い寿命の蛍も精一杯生きている。この小さな命の繰り返しを守ってゆくのも、人間の自然に対する罪ほろぼしではないだろうか。私は、日本での学校の「規則」が嫌いだ。なぜなら禁止ばかりをし、世間の目ばかりを気にしているからだ。生徒がスカートを短くすると叩き、化粧をすれば「勉強に必要ない」と怒られる。これらの事が勉強に必要ないのは、私たち生徒は百も承知なのだ。けれども、どうしても自己主張したい、大人に近づきたいと願望を抱くのだ。だから、頭ごなしに否定し、規則で縛る権利は誰にもないと思う。子供も大人のように自分で経験し納得したいのだ。大人の経験など必要ない、自分の経験が欲しいのである。しかし、現実では学校の評価を上げようと、先生方は規則ばかりを増やしていく。増やせば増やすだけ外見だけは良い学校になるだろう。でもそれでいいのか。本当に大切なのは内面だと思う。内面が大切だと教えてくれたのは先生だ。この矛盾を解決し、外も内も良い生徒を作りあげてほしい。そのためには、まず規則の禁止事項の見直しを要求したい。私は、今の日本が大嫌いだ。いつまで経っても良い方へと向かわない経済。ブラウン管の中で汚職問題の弁解を必死にしている政治家。今やるべき事はそんな事じゃないだろう!?と叫びたくなる。そして「二十一世紀」を担うと言われた若者達の姿…。その中に私はいる。「年々、学力の低下が進んでいる」とか「少年犯罪が絶えない」と、大人達は頭をかかえる。だからといって、若者に対する大人達の目はどうだろう?家庭内でも子供と一言も言葉を交わさない。街内で腹立たしい光景を目にしても、決して注意はせず見て見ぬふりをする。しかし、いざ若者達の現状について語らせるとあーだこーだと暴言を吐く。そんな大人達を見ているこっちが腹が立つ。若者を恐れず、20県立三重高等学校(大分県)黒木舞さんコトバ長崎市立長崎商業高等学校(長崎県)松本亜梨紗さん日本のここが好き、ここがきらい長崎市立長崎商業高等学校(長崎県)松尾聡美さん蛍の光県立都農高等学校(宮崎県)久保香さん私の嫌いな国日本ではメディアが作り出したイメージが一人歩きして迷惑している人も少なくはないはずだ。ワイドショーで「日本の政治は腐っている」とよく耳にするが、そんなイメージだけを押し付けられると希望も持てなくなる。私は、そのようなイメージだけが先行してしまっている日本があまり好きではない。私には夢がある。六年前からずっと、看護婦になりたい。夢があるからこそ、私は生きていけるのだ。リストラ・デフレ・就職難など、様々な問題を抱えている日本。最近では小泉内閣の支持率も低下してきている。私は今の日本の政治は嫌いだ。なぜか?国のためなどと言っておきながら、お金を使いこんだりして……なんだか情けない気分になるからだ。しかし、どんなひどい政治であっても、未来への希望は捨ててはいけない。日本が好きでも嫌いでも、私達は現実にこの国に住んでいてある程度平和な日々を送っていることには違いなかろう。充実した日々にしたいなら、好きなことや夢を見つけて、自分から変わっていかねばならないのではなかろうか?日本はアフガンのようにたくさん規制などはない。やりたい事ができる。こうして一人一人のやる気が集まって、大きなやる気になり、社会に表れたとき、何かが変わるだろう。日本という国は表ではなく、裏にその特徴を見せる国である。日本は自慢する人間を嫌う。優れた才能があっても、それをやたらに表に出さないことを善とする。ひかえめで、他人に対する礼儀とそれを尊重する精神には独自のものがある。自分はそんな日本が好きだ。日本は汚いやり方を好む。悪事をやるときは、必ず影でやる。裏でコソコソする方を選ぶ。そのくせ、人の見える所に置くと、平然とするか、黙り込む。当然、表で悪事を働くのももっての他だが、日本のやり方は卑屈である。自分はそんな日本が嫌いだ。日本という国は、実際人の見えない裏の世界にその本質がある。そこには良いものもあるし、悪いものもある。それが悪いというわけではないが、最近頻繁に起こる先々の事件や事態で、その日本が混乱している。だから、今日本は表の世界に立つべきではないか。なぜなら、裏にいることで、外の情報が見えにくいものとなっているのだから。県立鹿児島女子高等学校(鹿児島県)徳永綾子さん日本について思うこと県立徳山高等学校(山口県)森中裕太さん日本は表にいない県立徳山高等学校(山口県)清本亜沙子さんまず自分自身から