17歳からのメッセージReport2003

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17歳からのメッセージReport2003

れない自分をみじめに思っているだけだった。そんな自分を変えたい、変わりたいと思ったのは卒業式が終ってからだった。たくさんの人と別れ、そして新しい人に出会う。卒業式が終ってからは、毎日が勉強ばかりで、毎日同じことを繰り返して、自分がなんだか一人ぼっちになっていくような感じがした。その時に私は自分がどれだけ自分に自信がないのかを思い知った。一人ぼっちになっていくような感じがしたのは、自分だけみんなから置いてけぼりにされてしまう、と思ったからだ。”やればできる“そんな言葉を全く信じなかった私は、何の努力もしないまま自分の勝手な思い込みでムリだ、ムリだと言っていた。今では、そんな私が恥ずかしい。だってもう私は強くなれたから。自分にとって自分の嫌なところを見つけられて、それを改善しようとすることが、きっと”明日の自分“が強くなれることに気づいたから。自分に自信を持てるようになれる。夜、寝る前”明日の自分“を楽しみにできるような、そんな自分に私はなりたい。なりたいのではなく、絶対になる。17歳になるまでに多くの言葉と使い方を学んできた。でも、自分の知っている言葉をいっぱい使っても友達や家族にうまく伝わらないことを知った。自分の持っている言葉だけでは、自分の考え方のすべては伝わらない。何かの誤解が起こってしまう。進路で悩む今、思っていること、伝えたいことが伝わっているだろうかと不安になる。今、国語や英語という言葉を学んでいる。今、勉強するのは、自分の気持ちを確実に伝えるためなのだろうか。それとも、ただ、より良い進路に進むためなのだろうか。それも大事だけれど、私は、多くの出会い、出会う人のために学びたい。理解してもらえないために泣いたこともあった。17歳で言葉の大切さを知った。言葉は、相手を励まし、傷つけることのできるもので、優しく、厳しいものだった。私は、言葉をもっとたくさん学べば自分の気持ちを理解してもらえ、相手の微妙な気持ちも理解できると思っている。もしかしたら、言葉だけで伝えることは無理だと言われるかもしれない。けど、まだまだ未熟な私は、外見、年齢だけでなく、相手のことを考え、自分も大切にできる内面を大人にするために、まずは、言葉で伝えられるように努力しようと思う。17歳からのメッセージ?[受賞作品集]??銀賞?15人生という名の道に、今まで私はどのくらいの足跡を残してきたのだろう。その足跡の一つ一つは、過去の自分が一歩一歩踏みしめて歩いてきた結晶なのだ。私はよく、その足跡を振り返ってみては溜め息をつく。別に、自分が悪い行いをしてきたから反省をしているとかいうのではなく、自分が発してきた言葉や行動を恥じて溜め息が出てしまうのだ。今さら考えてもどうにもならないことなどもちろん分かっている。でも、相手の心にはその私が恥じた言葉や行動などが、どんなふうに残っているのかが不安なのだ。今も忘れずに残っていたり、ふとした時に相手が思い出して、笑われたりするのが恥ずかしいのだ。こんな自分を情けないと思う。しかしこの間、一冊のとてもすばらしい本を読んだ。その本を読んでから、私はあまり足跡を振り返らなくなった。私が恥じていたことも、いつかはきっといい思い出になることを知ったからだ。一冊の本のおかげで私の心は救われたような気がした。足跡の一つ一つをよく見ると、なんだかきれいで一つ一つ形が違っていて、今までの自分は足跡の何を見ていたのだろうと思った。その本は私に、私が逃げていた足跡と、きちんと向き合うということを教えてくれたのだ。私は今までその足跡を人に知られたくない、忘れてしまいたいと思っていた。これからは、今までと違って、自分の足跡を大切にしてきちんと向き合って生きていきたい。公立高校の(私にとっては)不合格発表の日。その日から、何を信じていけばよいのか、わからなくなった。「努力は報われる」という言葉に、裏切られた。私の努力は報われなかった。ずっとがんばってきたことが、勉強はもちろん、その他のことも。校則を守ってきたことだって。日々の学習で、結果が出せるように最大の努力をしていた。学校でいわれる「こんな生徒」であるようにしていた。とにかく、何でも努力していたのに。裏切られた私は、中学校の頃の物をほとんど捨て去った。過去は忘れたかった。そして「もう、何もがんばらない」と心に誓った。高校に入学して、二ヶ月半。過去を忘れたわけではない。むしろ、認めている。失敗を背負った今の私も、中学校の頃と同じく、何でもがんばっている。心の根本なんて、そんなにすぐには変わらない。私は私のままだから。これからも、失敗はあると思う。裏切られることだってあると思う。一度の失敗を経験した私は、他の人よりも、失敗を恐れるかもしれない。でも、前へ進もう。恐れていれば、何も始まらない。私は自分が大キライだ。だって私は本当に素直じゃないから。私は昔から自分の気持ちに素直じゃなかった。そして今でも…。嬉しくて、喜びたいのに全然嬉しくないふりをしたり、悲しくて、泣きたくて誰かに支えてほしいのに強がったり、悪いことをして謝らないといけないと分かっているのに謝らなかったり。だから私は自分の気持ちに素直な人にすごく憧れる。私が自分の気持ちを素直に受けとめられないのは、自分の気持ちに気付くのが怖いからだと思う。私は自分の気持ちに自信がないからいつも逃げてばっかりいる。ちゃんと自分の気持ちと向き合わないといけないのに逃げてしまっている。私はもっと素直になりたい。自分の気持ちとちゃんと向き合えるようになりたい。昔の私は、他人に心を開かないし、友達や家族にも心の中で距離をおいていた。だから私の心はいつも独りぼっちだった。でも今私には心から信頼できる友達や、私をいつでも支えてくれる家族がちゃんといる。昔の私はそれに気付こうとしていなかったんだと思う。気付くことができた今、私はすごい幸せだし、きっと素直になれると思う。私は自分を好きになれるような、自分の気持ちに素直になれるような人間になろうと思う。私は今高校二年生、十六歳だ。今の私は普通の人とは違う毎日を当たり前のように過ごしている。私は小学四年の時に父を亡くした。そして小学五年の時、新しい父になるであろうと思われる人に会った。最初は私と遊んでくれる良いおじさん。そのおじさんには三人の娘がいて、私はその三人と友達になった。だが、私は次第に反抗期に入ってくる。一人っ子だった私にとって、私の母と仲よくしている三人が嫌になり、母と楽しく話すおじさんが嫌になった。単なるやきもちだ。だが、その頃の私にとっては、とてもやきもちだけでは済まされない問題だった。そのせいで、母は再婚の日を何年もズラしてきた。それから、約六年。今がその時だ。私の母は、私が一歳半の時に倒れた父の看病を十年やってきた。その間母は、私のため父のために本当に頑張ってくれた。時には母の涙も見た。だからこそ今、私もバイトを始め、昔に比べたら自立できるようになってきた。母が再婚し、幸せになるのか苦労をするのか私にもまだわからないが、母がしたいようにしてほしいと思う。そのために、今度は私が母のためにできる限りのことはしてあげたいと思う。とは言っても、まだまだ母に心配をかけてしまう私だが、この気持ち兵庫県立香寺高等学校(兵庫県)兵頭壱子さん相手と自分を理解する長崎市立長崎商業高等学校(長崎県)藤原綾さん足跡聖霊女子短期大学付属高等学校(秋田県)村上桃子さん前へ進め!立命館高等学校(京都府)森みゆきさん私の素直な気持ち☆守山市立守山女子高等学校(滋賀県)森川美紀さん少し大きくなった私。