17歳からのメッセージReport2003

17歳からのメッセージReport2003 page 22/76

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17歳からのメッセージReport2003

17歳からのメッセージ?[受賞作品集]??銀賞? 20て私のことを、「正直でカッコイイね」と言ってくれた。自分をそんな風に見てくれているというのが嬉しかった。今まで、何事に関しても自信がなかったが、その言葉がきっかけで、しっかりと前を見て堂々と歩けるようになった。これだけ私の気持ちを変えてしまう言葉の影響力は大きいと思う。これからも温かい言葉のもつ優しさを忘れずに生きていきたい!「みなさんの忘れられない言葉とは何ですか?」一番はっきりとしている思い、けれど照れ臭くてなかなか表現できない思い。私の場合、親への愛情がそれである。毎日顔を合わせていると、その存在が当たり前のことになってしまい大切さになかなか気づけないけれど、何物にも替えられない、絶対失いたくない存在…それが親なんだと思う。私がこんなことを思ったのは、つい最近見た、親が死んでしまう夢がきっかけである。いつもは夢の内容など起きた頃にはすっかり忘れてしまう私だが、あの時は違った。あんなに胸がはりさけそうな思いは二度としたくない。夢の中で親の死を知った瞬間、心が苦しくなり、その後狂ったように泣いた。涙なんて、出しても出しても足りなかった。目を覚まし、親の姿を確認した時は嬉しさと安堵のあまり現実の中でも泣きそうになったものだ。その瞬間、本人たちには恥ずかしくて絶対言えないけれど、私は「この人たちを愛している」と思ったのだ。考えてみれば、私が荒れている時も悩んでいる時も、親は私に愛をくれた。それは色々な形であったけれど、全て見返りを求めない、まぎれもない無償の愛であった。私の心はまだまだガキで、「大好きやで」とかそんなセリフは照れ臭くて言えへんから、お父さん、お母さん、私の心が成長してこの思いを伝えられるようになるまで、感動の涙を流すのはもうちょっとおあずけやなぁ。最近、「いいな」と思う職場ができた。でも、それは若い女性には不向きのように思える。それは、自転車の駐輪場の係員だ。「まさか…」と思った人もいるだろう。そう、あの自転車を上げおろししてくれるおっちゃんたちのことだ。私は今現役の女子高生だ。なので進路の話はいつもついてまわる。かといって、自分が何をしたくて何になりたいのかもわからない。「いいな」という職はあっても、どれか一つとなれば、決めかねてしまう。そんな、「いいな」の職に、例の駐輪場の係員が新しく入ってきたのだ。なぜ、それなのかというと、地下にあるにもかかわらず温かい雰囲気があるからだ。私は、なるべくなら人と接する機会が多く、ニカッと笑える所で働きたいので、駐輪場はピッタリなのだ。そこのおっちゃんたちはみんなフレンドリーな感じで、客とも仲がいい。少なくとも、私はおっちゃんが大好きだ。私も、そういう誰かの心をうれしくさせてくれる大人になりたい。気取らず、楽しく、ありのままに。不況な今だけど、笑って働いている人たちがいる。それを見て笑い返す人がいる。それはとても素敵なことだ。「世界に確かな幸せがある」そう心から思える。毎日は、同じような繰り返しで成り立っている。それでもつまらないとは思えない。私に笑いかけてくれる人がいるからだ。私の大好きな人たちにいつまでも笑っていてほしい。もちろん、駐輪場のおっちゃんたちもね。いつも自分は何もしないで指図ばっかりしてソファーに座っているお父ちゃん。やめてよね。もう少し家の仕事手伝ってよね。お菓子も食べすぎだよ。体に良くないし生活習慣病になっちゃうよ。長生きしてほしいんだからね。いつも自分が家事をしている時は「手伝ってー」って言うお母ちゃん。自分の娘が家事をしている時はいつもテレビ見てる。やめてよね。あとどこでも大声でしゃべるのも恥ずかしいからやめてよね。でもそれがお母ちゃんらしいんだけどね。いつも喧嘩して自分が不利になると大声で叫ぶ妹たち。やめてよね。親に怒られるのは必ずこっちなんだから。でも部屋で音楽ならして一緒に歌いまくって遊ぶの楽しいよね。何かあったら一番の相談相手だしね。こんな家族だけど私にとっては世界に一つしかない、世界一の家族なんだから。お父ちゃん、お母ちゃん生んでくれてありがとう。妹たち生まれてきてくれてありがとう。まだまだたくさん迷惑かけるけどこれからもどうぞよろしくね。大好きばい。私は今とっても幸せ。あの子との出会いは一年前だった。地元から離れた世界を見たくて、この高校へ来た。つまり、当然のごとく知り合いなどいない。1クラス40人という、この世界はまるで東京だ。それでも容赦なく時は過ぎた。たった一つの悩みは「対人関係」。ぶっちゃけ焦ってた。そんな時、彼女と知り合ったのです。彼女には私を伝えることができた。それと同時に周りの子ともコミュニケーションがとれるようにもなっていった……。彼女と、出会っていて本当によかった。一緒にいるとガキんちょでいられる。自然に笑うことができる。心の底から笑うことができる。楽しい楽しい。もしあなたが悩んだ時、私は何をしてあげられるのだろう?助けてもらった分、助けてあげたい。私は、あなたが大っスキです(告白かよ?!)まぢで一生もんだよ。これからも二人で笑っていたいネ!!スマイル万歳!!この時に乾杯!!うぉー!!!私は詩を書くこと、絵を描くことが好きだ。言葉にも絵にも今の自分の心境が微かだが溢れてくる。私は今、音楽部に所属している。昨年の夏、合唱関係の全国大会が鹿児島で行われた。そこで音楽部が歌う、ということで音楽部だけの歌を作ることになった。中学三年の三学期頃から、友達の詩を見せてもらったのをきっかけに、自分の詩を作り始めた。そのかいがあってか、「ストーリー性がある」ということで先生が私の詩を採用してくれた。編曲等でだいぶ原作とは異なるが、自分の詩を歌ってもらえる!という喜びはとても大きく、ドキドキした。しかも「トーンチャイム」という楽器を使って自分たちで演奏できたのだ。音楽部にいたからこそできたこと。「自分」という存在が認められた気がして嬉しかった一瞬だった。ふと見上げてみた広く高い空何を思ってあんなに透き通っているのだろう雲はゆっくりと時を止めていた瞳閉じてそっと心の扉開けば空の歌聞こえるよ風のはこぶメロディー喜びも悲しみも空は歌う僕の心いま…―空―いつまでもこの歌を宝物として、ありのまま素直な自分を見つめてきたい。鹿児島市立鹿児島女子高等学校(鹿児島県)服部未希さん空大阪女学院高等学校(大阪府)為房春香さん微笑むおっちゃん立命館高等学校(京都府)谷尻純子さん大好きやで長崎市立長崎商業高等学校(長崎県)中川友美さん家族のみんなへ北海道岩見沢緑陵高等学校(北海道)中山千秋さんあの子