17歳からのメッセージReport2003

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17歳からのメッセージReport2003

17歳からのメッセージ?[受賞作品集]??奨励賞? 52れてくる、お母さんからの「早く帰っておいで。」のメール。辛い時の、友達からの「頑張れよ。」のメールは、今でも、私を励ましてくれます。どのメールも、本当に大切な思い出がつまっているものばかりです。限られた字数での一文字一文字や、さりげない一言に、喜んだり、笑ったり、感動したり、時には、泣いたり怒ったりします。そんなやりとりがとても楽しいです。そして、私にとって周りの友達や家族とのつながりの一つで、大切な役割を果たしてくれます。人とのふれあいの中で思うことは、私はカワイイおばあちゃんになりたいと思う。どうせみんなおじいちゃんやおばあちゃんになるんだから、なるなら町の名物おばあちゃんになりたい。そして、子供たちや友達からも、大切に思われるようなやさしい人になりたい。いつも笑顔でいろんな話を聞いたり、元気を出させてあげたり、料理を教えてあげたりしたい。たまには、おじいちゃんや友達と温泉に行ったり、2人でアルバムを見たり、カラオケ教室に行ったりして、充実した人生を送りたい。そのためには、今から準備しないといけないと思う。人に優しく接するようにしたり、気づかってあげたり、なによりも人に好かれるような人になりたいと思う。私のおばあちゃんは2人とも元気で、オシャレしたり、プールへ行ったり、友達とおやつ食べたりして、とっても楽しそうなので私はそんなおばあちゃんになりたい。いつまでも元気で明るく生きていきたいと思う。私は高校に入り、今までにはなかったようなことを体験し、今まで生きてきた中で一番大切なものを手に入れることができたと思います。それは最後まで続けた部活動のことでした。私は小学校からずっとバレーをやってきて、この桜高校にも部活推薦で入りました。楽しいバレーをしたいと思っていた私の考えとは裏はらに練習は厳しく、それと自分に期待してもらえていたのに思うようにプレーができず、叱られて辛いこともたくさん言われ精神的にもダメージを受け、私はどんどんつぶれていってしまいました。体調も崩しやすくなり、もう耐えられなくなり、やめたいと何度も思いました。しかし、そんな今までとは違う私の雰囲気に気づいてくれた仲間がミーティングの中で私の話を持ち出してくれて、私は心のモヤモヤを全て出すことができ、仲間の言葉に支えられ、最後までやり切ろうと決めました。そして最後の試合、先生は私たちを信じると言って下さいました。私は仲間と先生、そして自分を信じようと思いました。「ピーッ」と笛が鳴り私たちの高校の部活は終わりました。終わりという寂しさとやり切ったという満足感から涙があふれました。そして最後に先生が「最高のレシーブだった。」と言って下さいました。今まで私のプレーを褒めて下さることがなかったので、その一言が最高の褒め言葉でした。さまざまな道を歩く高校生の中で私はこの道を選んで良かったです。それはある朝のことだった。JR通学の私は、学校近くの駅の駐輪場にいた。ちょうどラッシュの時間帯で多くの人が慌しく行き来していた。私の自転車は両側から他の自転車に挟まれ、なかなか取り出せなくなっていた。隣には女の人がいたがその人も自分の自転車が取り出せず困っているようだった。私は自転車を取り出そうと奮闘していた。すると隣にいた女の人が自分の作業を止め、私の自転車を取り出すのを手伝ってくれた。私は正直いって驚いた。ほとんどの人が時間の余裕もなく自分の事で必死になっている時に、その人も急いでいるはずなのに私に手を貸してくれた事が私には驚きだったのである。そして同時にとてもうれしかった。ちょっとした親切なのだろうがそのちょっとしたことが特別に思えた。もし私がその女の人の立場だったら同じことができただろうか。多分できなかっただろう。そしておそらく今の時代には私と同じように自分の事しか考えられない人の方が多いと思う。私はすごくいい経験をしたと思う。その経験によって大事な事を発見できた。私もあの女の人のように当たり前に、無意識のうちに自分のためではなく人のための行動ができるようになりたいと思った。今の時代の人たちがみんな同じ意識を持てば社会はもっといい方向に変わっていくと思う。そのためにもまずは自分が変わっていくことが大切だと感じている。私は一年ほど前、自分に自信がなくて人の目をすごく気にしていました。流されやすく、人とあまり関わりを持てなくて、知らない子に話しかけるのも勇気がなくてできませんでした。私が今のように精神的に変わって、性格も強くなったのは、たぶん、バイトを始めたからだと思います。お金欲しさに始めたけれど、他のバイトの子やパートさんたち、社員さん、みんなに会いたくて今では通っているぐらいです。学校が楽しくなくだるいだけの中で、バイト先は私にとって第二の家でした。本当にいろんな人がいて、その人の生活や話を聞いていると、自分自身の考え方が大きく影響されました。共通の話題があるからか、年が三十以上離れたパートさんと普通の友達のように話しているうちに、年上の人とちゃんと話ができるようになり、接客販売なので、敬語もしっかり使えるようになりました。時間厳守、助け合い…様々なことを学びました。バイト中心の生活になって、学業はちょっと伸び悩んではいるけれど、今は毎日が充実しています。学校は私にとって、苦痛なだけで何もおもしろいことがありません。仲の良い友達がいてもそれは変わりませんでした。そんな時、バイトの人たちが恋しくなります。そこで得た多くのことは自分にとてもプラスになっています。つまらない学校生活も良くしていけると思うようになりました。これからもまだまだいろんな経験を吸収して、自分のために役立てていきたいと思います。人とのふれあいというと、家族や近所の人とのコミュニケーションを一番に思い浮かべるかもしれない。でも今、私にとって真っ先に思い浮かぶのは「メル友」なのだ。今の時代、メル友というと、大人たちには嫌な顔をされることだろう。だが、私にとってのメル友とは、遠いようでも最も近い人物なのである。そして一番の親友でもあるのだ。そのメル友と呼ばれる人は、バーチャルな存在ではない。現実の人である。だから当然、会話が成り立つ。そして会話ができればそれはまさしく人と人とのふれあいになると思うのだ。人、メル友と言い分けると何だかまったく違う存在に思えてくる。だが本当は、まったく同じ存在である。私は中学二年の時、初めてケータイを買ってもらった。周りに持っている人はいず、それはただの電話だった。それが初めてメールという機能を持ったのは夏だった。その頃、あまりにもひまを持てあましていた私は、すぐさま返信していた。今ではメル友は私にいろんなもの、ことを教えてくれる人である。もしこの人たちがいなければ私という人格すら違っていたかもしれない。メール友達というすばらしい個性を持った人たちとの付き合いの中で私自身が一人の人間として成長していくのだから、これからも、一人一人ともかかわり合いを大切にしたいと思う。久留米市立南筑高等学校(福岡県)真境名都さんおばあちゃん大阪府立北淀高等学校(大阪府)丸山聡美さん人とのふれあいの中で…岐阜県立大垣桜高等学校(岐阜県)増田有里さんそれぞれの道熊本学園大学付属高等学校(熊本県)松村沙紀さん親切にふれた時大阪府立茨木東高等学校(大阪府)松室こころさん得たもの