17歳からのメッセージReport2003

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17歳からのメッセージReport2003

としゃべってるから後でいい」と友達は言いました。すごく感心したことを覚えています。そして、たった今目の前にいる人を二の次にしてメールを打っていることが、何か不自然に感じるようになりました。それから私は誰かと二人きりでいる時は、メールがきても後回しにするようにしています。なぜかというと大切な用事があったら電話してくると思うからです。また、三人以上でいる時は、私が携帯電話を使うこともあります。それは他の人たちで会話できると思うからです。考えつく結論は人それぞれだと思いますが、携帯電話が鳴った時に、状況に応じてどう対応するのか考えたことのない人は、一度考えてみるといいのではないでしょうか。私の嫌いな人はうるさい人。しゃべっているだけで何もしない人。自分からは動かないくせに文句ばかり言う。私は先に体が動いてしまう人だからできなさそうなことでもとりあえずやってみる。じっとしているのが苦手なのだ。たまに失敗はするが、それは後で自分の糧になると思う――私は前向きなのだ。終わったことをどうこう言ってもしょうがない。たまに言い訳したり、泣きごとを言ったりするが「後の祭り」ってやつだ。「何でもできるからいいよね。」ってたまに言われるけど、私は別に何でもできるわけではない。「何でもやってみる」のだ。始めなければ始まらないから。よく人に頼みごとをされて安請け合いをするが、でもそれは私にとっては嫌なことではない。相当なことではない限り私にとっては楽しくて、私の一部になっていくものだと思うから。これだけいろんなことをして経験を積めば、たいていのことはこなせるようになるのも当然だと思う。何でも始めてみないと分からないことはたくさんあると思う。それがどんなに辛く、苦しいことでもきっとそのうち自分の中で「解き方」が見つけられるから。どんなにからまってぐちゃぐちゃになった紐でも、もともとは一本の紐。きっと一本の真っすぐな紐に戻れるから……。私はそう思いたい。私の住んでいる家の前の「土入川」は、とても汚い川です。川の水の色はものすごい緑色で、川の所々にはゴミが無造作に浮いています。おまけに、家庭などから流されてきた水には、油や洗剤が混じり合っているため、川の水は油が浮き出ています。しかし、そんな汚い川ですが私はその川が、とても大好きです。17歳からのメッセージ?[受賞作品集]??奨励賞?59鹿児島市立鹿児島女子高等学校(鹿児島県)内村桃子さん心の糧なぜかというと、その川には魚がたくさん住んでいるからです。それに鳥がたくさんやって来ます。私はその光景を眺めながら、毎朝学校へ行くのがとても好きなのです。川の隣を自転車で走っている時、心が落ちつきます。魚は元気よく飛び跳ねて、鳥は川の水を浴びています。そんな心が和む光景をみなさんはきっと、気付いてないことでしょう。気付いているのなら、ゴミを捨てたり、汚水を流さないことでしょう。だから私は、一度じっくりと川を眺めてほしいと思います。汚いからって、その川は死んでしまったわけではありません。そのことを気付いてくれれば、土入川は生き返ることでしょう。みなさんがポイ捨てなどをやめれば土入川はだいぶ、ましになると思います。土入川が美しくなったところを、一度でいいから見てみたいと思うのは、私だけなのでしょうか。川が美しくなることは、その町がすばらしいことだと思います。そして私は、今以上に土入川を好きになることでしょう。成績の良い、いい子でありなさい。あなたを誇りに思う。あなたを愛している。だから私たちの夢はあなたが良い大学に行き、そして……。子供に夢を持つって悪いことじゃない。子供に期待するって悪いことじゃない。でも、見かけより、ずっと重い。あなたたちが思うより、私は複雑で、本当は赤い絵のように激しい。そして、傷つく。押し付ける気がなくても、追い込むように、その夢の話は残酷。なりたいとも思わないし、なる気もないけど、「なれなかった」と言われたら、私はまるであなたたちを裏切ってしまったような気分になる。そんな時は、時間が狂ったように暴れだして、体がピカソの絵にはめ込まれていく感じ。また、ある時は、どうでもいいことほど無性にしたくなる。これって、反抗?心はずっとギリギリなのに、そんな小さな2文字で一体何をどう理解するのですか。少し前まで、ずっとこのまま変わらず10代であり続けるような気がしていた。「反抗期」だって相変わらず。過去も現在も何年先の未来さえ。まるで終わりのない旅のように。今は少し違う。もし私に、将来に対する明確なヴィジョンがあったなら、きっと終わりのない旅を行く気には、ならなかっただろう。模索ばかり繰り返す中で、階段を上り、安心できる何処かまで辿りついたら、少しだけ眠りたい。心が疲れて死んでしまう前に。意思を持つ一個人として、愛を求めている。だから、夢の話に対しても、価値ある応戦を。私の性格は「自慢したがり」、とまではいかないけれど、自分のことについて、家族や友達によく話をする。将来私はこうなるんだ、こうなってやるんだ、ということがほとんどである。私は、小学5年生の頃から家族や友達にスチュワーデスになるんだ、と言ってきた。最初は軽い感じで言ってきたが、次第にこれが「決意宣言」という重いものになっているのに気がついた。責任を感じた。私はスチュワーデスにならなければならないと。でも、大きな目標を持つことができた。今年私は留学する。アメリカの高校に日本人は私だけ。不安もかなりある。みんなはこのことを聞いて羨ましがった。責任を感じた。私は留学からもう逃げることなんてできないし、成功させて何倍も大きくなって帰ってこよう、という目標が生まれた。私のこの性格は、私をいつもプラスに導いてきてくれる。いろんな人に「宣言」すると自分の「宣言」に責任を持つことができる。そして、目標が生まれる。私は、その道をまっすぐに歩いている。ときには逸れてしまうが、すぐにもとの道に戻ることができる。私は今、また大きな目標に向かって歩いている真っ最中だ。私は家事が得意だと思う。小二ではお手伝いだったはずの家事なのに、今や既に、姉も母も家事をしない。時間のない平日の朝、慌てて洗濯物を干している時に2人はテレビを見ながらのんびり朝食を食べている。大変に腹が立つ。が、腹を立てている時間も惜しいので、今度は慌てて食器洗いを始める。天気のいい日曜、近くのスーパーの朝市に買い物。おばさんたちに交ざって大根やらネギやらの入った袋を持って帰る時、本当に私は花の女子高生なんだろうか、と思う。帰ったら帰ったで、雑巾で床をふいたり、部屋を(もちろん、私の部屋ではなく)片付けたりしていると、怒りを通り越して何かもう泣きたくなる。母は、一人暮らしとか結婚とかいうことになったら必要だから、などともっともらしいことを言っているが、私に家事をさせるための口実であることは明白だ。母親に、洗濯用の洗剤をねだる女子高生なんてあまりいないだろう。祖母も女の子なんだから、とやたら私に仕事をさせるが、だったら姉だって女の子じゃないか?これも、私が一人暮らしするまでの辛抱なのだ。早く一人暮らしをして、またこのおかず?とか、部屋の掃除して、とか言われない、安息な生活を手に入れたいと思う。鹿児島市立鹿児島女子高等学校(鹿児島県)折田かおりさん長所鴬谷高等学校(岐阜県)片岡麻樹さん無題和歌山県立和歌山商業高等学校(和歌山県)太田ひとみさん土入川St.Andrew's college(アイルランド共和国)大西佑美さん自立