17歳からのメッセージReport2003

17歳からのメッセージReport2003 page 62/76

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17歳からのメッセージReport2003

17歳からのメッセージ?[受賞作品集]??奨励賞? 60人間は唯一笑える動物だと聞いたことがあります。私は笑えるということは、とても素晴らしいことだと思います。どうしてかというと、笑うということは、つまり、自分にとって、嬉しいことや、楽しいことなどがあるからだと思うからです。でも最近の日本にはあまり、本当の笑顔を見ることが少ないと思います。人の失敗を笑ったり、その人の外見などで笑ったりすることが多いです。うけをねらったり意図的な時ではない場合、その人に一生残る心の傷をつけることになります。そういうのは本当の笑顔ではないのではないでしょうか。今日の世界情勢は決して良いとはいえません。イラクやパレスチナ地方では戦争が絶えず、1秒間に1人の割合で亡くなっているそうです。そんな中、取材に行ったテレビ局の方は、地元の方々の笑顔に大変驚いたそうです。明日もわからない今日を生きているというのに、テレビ局の方を笑顔で歓迎したそうです。笑顔ってこんなに素晴らしいものなのかと本当に感じた一瞬だったそうです。イラクなどと比べれば平和すぎるぐらいの日本には、もっと笑顔が増えてもおかしくないと思います。人にとって笑顔とは何なのか、日本人の一人一人が考え、理解することができれば、日本も笑顔がいっぱいの温かい国になることができると思います。僕にとって食べることは、楽しみでもあり、苦しみでもある。本来、食べることは、生きていくうえで欠かせないものである。食事は気分をよくしたり、家族とコミュニケーションをとったり、エネルギーとなる。しかし僕にとっては、太るために食べているようなものだ。なぜなら、相撲をやっているからだ。僕はあまり太る体質ではないので、非常な努力が必要なのである。例を挙げると、朝・昼・夜の食事の他に10時、3時に間食をとり、コーチの特製ドリンクをミキサー一杯飲み、夕食後にはプロテインを飲んでいる。しかし、僕は苦でもあるが嫌々食べているわけではない。相撲をやっていく上で目標を達成するためのものだと思っている。目標が達成された時に僕にとっての食べることの本当の楽しさが、わかるのかもしれない。本当の楽しさを知るために、僕は人とはちがった意味での努力を続けていこうと思う。今はまだ人に食べさせられているようなものだが、喜んで楽しく食べられる日が来ることを望んでいる。その時、僕は必ず夢をつかんでいるだろう。この応募用紙を見て思ったのだが、グローバルとはどういう意味だったのだろう。前に在学していた中学校の校長先生は、事あるごとに「グローバル化」「IT化」などと言っていたが実際にはその話を聞いていた私にはその言葉の持つ意味は伝わっていなかった。これらの言葉は、流行のひとつだと思う。いやどちらかというとこれらの文字の羅列を多用するのが流行なのだろう。だから言葉そのものの持つ意味は伝わってこないのであろう。おそらく駅前でこれらの言葉の意味を道行く人に尋ねてもほとんどの人は答えられないだろう。流行は忘れ去られていくものである。もはや「たまごっち」を商品棚に並べている店は皆無であり「山姥メイク」で歩いている女子高生も多分いないであろうし、去年の今頃はやっていたファッションを覚えているもの好きはいないだろう。そのように常に変化するものについていこうとして何が楽しいのだろうか。「ズボンを下げて穿く腰パン」は、だらしないという以前にズボンのすそをふんでころびそうだと思う。流行ものに意味があるのだろうか。おそらくない。そんなものについていくのに意味があるのだろうか。いやない。しかしその無意味で無駄なものの蓄積が文化なんだとも思う。先生に言わせると、今の高校生は昔の高校生に比べて粘り強さがないらしい。自分は今高校生なのでそう言われてもピンとこないが、その指摘はたぶん当たっている。現に自分に粘り強さがないからだ。作文を書くのは嫌いだし、英語の長文も最後まで読んだことがない。つまり面倒臭いことが嫌いなのだ。極端な言い方かもしれないが、僕が思うに人生は「面倒臭い」との戦いだと思う。まじめに働いて金を稼ぐのが面倒だから人から金を奪うなど、世の中の事件や不祥事の原因をつきつめてみれば、たいていこいつがひそんでいると思う。文部科学省が行った学力調査で、自分の考えを記述式で書く問題の無解答率が増えているらしい。どんな記述問題でも少しは解答を書けるものだが無解答ということは、学力低下がどうだとかいうより、自分で文を考えて書くのが面倒臭いから書かないだけだと思う。だが面倒臭いとなんでもなげだしてしまってはテストで点も取れないし、ろくな人生も歩めないと思う。今まで面倒臭いとなげだすことが多かったが、これからは人生最大の敵「面倒臭い」に打ち勝って、やりとげたその先になにか得るものがあると思って、頑張っていきたいと思った。その男は、やけに人との間に壁を作りたがる。全てを知られては自分が自分でなくなるからだ。その男は、SEXに嫌悪感を感じている。「汚いもの」としてしか男の目には映らないらしい。その男は、今何故自分が生きているのかわからないでいる。生きている実感がないのだ。何故人との間にそこまで壁を作りたがるのか?男は言う。「作っているんじゃない、いつの間にか作られているんだ」。男の性格がそうさせているんだ。全くつまらない人間だ。何故男はSEXをしたこともないのに嫌悪感を感じているのだろうか?男は言う。「SEXはどちらかの欲望がパートナーを抑圧している、醜い姿だ。欲望に人間が支配されている、情けのない姿だ」。これには僕も納得だ。SEXは汚いものであり、仕方がなくするものだと思うが、しかし、最近はSEXが軽視されているのではないのだろうか?SEXとは結婚をした後、そのパートナーと行う儀式であると思う。カジュアルSEXクソくらえだこの野郎。考え方が、僕は古い。そして最後の「何故生きるのか」男は「わからない、ただ単調に毎日が過ぎゆくだけだ。流れに身をまかせている」と言っていた。なんて虚しく、そしてつまらない生き方だ。これには同意できない。では何故僕が今生きているのか?I have adream.―マーチン・ルーサー・キング牧師からだ。「お母さん、私ね、青年海外協力隊になって困っている人を助けたいの。」と私は、母に初めて本当になりたい夢を語った。私は今まで、テレビなどで取り上げられる戦争や貧困などで困っている人々の映像を数多く見てきた。私の心の中に今でもまだひっかかっているあの映像は、戦争などで親を失ったり、親に捨てられたりした、やせこけた子供たち。テレビのブラウン管を通して、子供たちの悲痛な叫びがひしひしと伝わってきた。私はその頃から考えるようになった。「私には何ができるのだろう、何をしてあげられるのだろう」と。そして今、私は母に思い切って夢を語った。私は母から危ないと言って反対されるだろうと思い、手に汗を握りながら母の返事を待っていた。すると母は笑いながら、「お母さんは、綾香らしくていいと思うよ。小さい頃から人の役に立つことが夢だったもんね。自分の夢なんだから悔いの残らないように思いっきり実現させなさい。」と言ってくれた。私はうれしくて言葉では表現できずにただただうなずくだけだった。石川県立小松高等学校(石川県)佐々木翔平さん流行について思うこと岐阜県立海津高等学校(岐阜県)佐藤雅紀さん敵は面倒臭い奈良大学附属高等学校(奈良県)塩瀬友介さんその男鹿児島市立鹿児島女子高等学校(鹿児島県)下市綾香さん「夢」聖カタリナ女子高等学校(愛媛県)川上沙弥さん人間の笑顔について和歌山県立和歌山商業高等学校(和歌山県)小森佳一朗さん食べること