17歳からのメッセージReport2004

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17歳からのメッセージReport2004

17歳からのメッセージ[受賞作品集]??銀賞?15た顔をしながら仕事に行っていました。今になってみてわかったことは、母が働いていたからこそ、私は生きてこられたということです。それに、母はいつも家に帰ってくると家の中の仕事もきっちりとすましていました。家の外でも中でもずっと働いていたそんな母を私は尊敬しています。私は働くということは、リレーだと思います。親が働き、結婚して、子供を育てる、子供は親の働く姿を見、成長し、働き始める。そして、また家族をつくり、子供を育てる。「働く」とは人間が生き、成長していくためには絶対に必要なもので、職種が違っても、受け継がれていくものだと思います。私も今まで受け継がれてきた「働く」という名のバトンを次に渡していきたいと思います。私の母方の祖父母は、農業を営んで生計を立てています。二人とも朝早くから日が暮れるまで畑やハウスに行って野菜や果物を作っています。そんな二人の手は、暑い日も寒い日も長年クワなどを持ったり土をいじったりして仕事をしているためゴツゴツ、ザラザラしています。けれど私は、そんな二人の手が大好きです。その手からいろいろな食材が出来てそれがとてもおいしいのです。私は、そのゴツゴツ、ザラザラしている手を見るたびにすごいなと思います。人間、おいしいものを食べている時は、自然に笑みがこぼれます。私は、働くということは、自分の労力の代わりに人に笑顔を提供することだと思います。その仕事がなんにせよ働くことは、大変だけどそれによって誰かが笑顔になればそれは、すごい仕事だと思うのです。みんながみんな人に笑顔を提供すれば世の中が笑顔でいっぱいになって生きることが楽しい世界になると思います。私も人が笑顔になれる仕事がしたいし将来笑顔を提供している自分になっていたいと思いました。ニュージーランドのホストマザーから12月に赤ちゃんが生まれるというメールを受け取った。喜びと同時に、今後も仕事を続けるという彼女の話を聞いて、自分だったらどうするだろうかと考えた。それは世間で出生率や少子化が騒がれているせいもある。今、私は子育てと仕事を「両立」したいと思っている。しかし、仕事で活躍したいなら、それは今の日本の社会では無理だ。現代の子どもを持つ働く女性の環境は多くの問題を抱えているからだ。ホームステイをした時、時間がゆっくり流れていると感じた。仕事の他に趣味を楽しむ余裕もある。この国なら、「両立」も不可能ではないだろう。しかし、他の国のいいところを日本にそのままあてはめることはできない。だから私はひとりの働く女性になったら、社会の抱える問題を改善するために大きな事はできなくても、身の周りの環境から変えていきたい。自分の家族に協力を求め、職場の上司や同僚に理解してもらわなければならない。友人へ、社会へ働く女性のためにより良い環境が必要だと呼びかけることもできる。私は子育てを仕事の犠牲にしたくないし、仕事を子育ての犠牲にもしたくない。そのうちに片手に書類を片手に子どもを抱いているキャリアウーマンの姿を見ることができるかもしれない。私はそんな働く女性になりたい。私の学校では体育の授業の一環として創作ダンスがある。私はそれを、社会の縮図だと思う時がある。まずグループの人数だ。二人や三人のところもあれば十数人のところもある。決して人数は多い方がいいという訳ではないが、やはり大人数の動きが揃っていると感動も大きい。それにはチェーン店をたくさん持っている企業が強いと思わされる時がある。しかし人数が多いとまとまりがなくなる。それを上手くまとめるリーダーはかなりの苦悩をする。私は七人グループのダンスリーダーを経験したが、周囲にやつあたりしたり、私に反対意見を出したメンバーに強い口調で言い返したりと、とても良い雰囲気とは言えなかった。その時「私に傷つけられた人はどうしているのか」と思った。すると優しい性格の子がなぐさめたり、運動神経のよい子が教えたりと、私以外の六人でまとまりができていた。私はすごく孤独を感じ脱力した。私は今まで売れ筋のよい企業は社長が優秀だと思っていた。しかし、仕事は一つじゃないし、人との付き合いも大切である。自分に合った仕事に就けるのが本望だ。きっと私は社長には向かないだろう。普通の従業員の人が社長に怒られた時になぐさめるカウンセラー的な仕事に就きたい。いろんな役割をいろんな人が分担して初めて目的が達成されるのだから。私には「音に関わる仕事をしたい」という夢があります。例えば楽器を演奏したり、その楽器を創る人でもいい。でも、私が一番なりたいものは、CDを創る人です。テレビをつけてもラジオをかけても、街の中でさえ「音のない場所」はありません。話し声や、宣伝の声がそこにはあります。でも、落ち込んだ時や、寂しい時にそんな「音」が元気付けてくれたり、安心させてくれたりすることはまず無いでしょう。多くの人はそんな時、音楽を聴いて元気になるのではないでしょうか。音楽を、一番手軽に聴けるものがCDだと私は考えています。街中でも、何をしていても自分の好きな音楽を聴くことができる。ある人が、「生の演奏に勝るものはないのだ」と言っていました。確かに、生の演奏は何かCDから流れる「音」とは違っています。でも、それよりも長く、ずっと自分の音楽を守っておけるものは、CDなのです。私は将来、多くの人が自分の一番の音楽だと、大切にしてくれるような「音」を創りたいのです。自分の中の大切なものを、世界中の人と共有できる。それが私の考える「私が『働く』こと」の持つすばらしさなのです。私には名前がある。美穂という名だ。私が産まれた時に父が付けてくれたのだという。名前の由来は、字の通り、美しく稲の穂のようにすくすく育ちますように、という意を込めて名付けたという。私は彼らの期待に応えられているだろうか?名前とは不思議なものだ。同じ名前でも漢字が違ったり、それぞれたくさんの願いや意味などが込められ、異なっている。そんな名前は、古代の日本やある民族には結婚するまで本名を明かさないという風習があったり、相手に本名を明かす事を嫌うなどという事があった。それは、名前には不思議な霊力を持つものと考えられ、軽々しく人に伝えるものではないと考えられていたからだと言われている。最近、インターネット上で自分自身に本名と違った名前を付ける事が可能だが、もしかしたらそれは名前に対する特別な感じ方を潜在意識の中に私達が眠らせている事の表れなのかもしれない。このように考えてみると、私達にとってはなくてはならない名前というものは、非常に奇妙かつ、奥深いものである。そして、付けられた名前に込もっている両親や周りの人の愛情は、それ以上に奥深いものなのではないだろうか、と私は思う。「甘えてください。」そう言いたいくらいだった。電車の中。老夫婦が乗ってきて、おばあさんが私の隣に座った。ご福岡県立豊津高等学校(福岡県)末廣亜由美さん自分にあった職業とは大分県立大分豊府高等学校(大分県)中村桃子さん私の中の「音楽」不二聖心女子学院高等学校(静岡県)文屋美穂さん名前自由課題?テーマ?大阪府立泉陽高等学校(大阪府)有馬恵さん電車中・緊張感・罪悪感。岡山県立新見北高等学校(岡山県)綱島美穂子さん笑顔を提供西南女学院高等学校(福岡県)清水惠さん新しいキャリアウーマン