17歳からのメッセージReport2004

17歳からのメッセージReport2004 page 20/40

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17歳からのメッセージReport2004

銀賞?17歳からのメッセージ[受賞作品集]??18ています。思い出しましたか?あの頃のあなたを…。毎日、あいつらの攻撃に、私は耐え続けることができません。毎日毎日毎日、学校へ行くのが苦痛で苦痛で苦痛で…。心臓が脳が心が押しつぶされそうになる。あなたも憶えているでしょう。あの日、死んでやる!!と思ったこと。あの日、あいつらを殺してやりたい!!と思ったこと。その気持ちは今でも変わっていません。私は死んだ方がいいのですか…?お願いです…助けてください…。……でも。でももし、これを読んでいるあなたが今、幸せな毎日を送っているのなら…。そう思うことで、そう願うことで、私はこんな地獄の毎日でも、頑張って生きていけるのです。あなたが今、笑っているのなら、私の今の辛抱はムダになんかなっていないですよね?だから、私は頑張ります!どんなに苦しくても生きていこうと思います。笑顔のあなたに会えるように…。最後に、この手紙を見つけてくれてありがとう。」そういえば、この手紙…。ふと思い出したあのときの記憶。一生忘れることのできないような深い傷をおった中三の頃の私。そう、これは「中三の過去の私」が「未来の私」宛に書いたタイムスリップレターだった。「過去の私、未来の私は輝いているよ。頑張って!!」本当のことを言おうか。生きてくなんてめんどくて、勉強勉強うざくって、世の中ムカつくことで一杯で―――違う。違うよ、「本当」は違う。本当のことを言おうか。心の奥の底の方。本当はね――寂しい。長い長い、トンネルの途中に放り出されたみたいな孤独感。その中で、「走れ、走れ」って言われてるみたいな焦燥感。そういう気持ちが薄暗いモヤモヤになって、いつも心でゆらめいてる。モヤの中を、乾いた風が通り抜ける時がある。友達と大声で笑い合いながら、この中の何人が、心から笑っているのかと思う時。優しく悟す大人達は、本当は私達の事をどういう風に見ているのか考える時。薄暗い気持ちは、からっ風になって、モヤモヤした部分を吹き抜ける。すると、モヤモヤがある所は実は、ぽっかり穴が空いてたんだって気付かされて、穴を埋めてくれる何かを必死で探す。空しさに、虚しさに涙を流してしまう前に見つけたくて、必死でもがいてる。これが本当の私達。だけど、「寂しい」なんて、口に出すと負けてしまいそうで、泣いてしまいそうで、「うざい」なんて言葉で周りを拒絶してる。私達を寂しさを埋めてくれるのは何?私達は、その答えを探し続けてる。「体に障害があるのは不幸ですか。」と聞かれたら、私は迷わず、「困る事はありますが不幸ではありません。」と断言するでしょう。私は生まれつき体に障害があります。幼少期から親元を離れ、病院や施設で生活する事が多くありました。寂しくなかったと言えば嘘になります。しかし、今では障害があるからこそ出会えた人がたくさんいると思えるようになりました。中でも父親の両親である祖父母との出会いは最大の転機でした。祖父母は長崎の田舎で暮らしていました。私はもともと神奈川に住んでおり、家の都合で長崎に移住しました。私は当時歩く事ができず、いつもいざって移動していました。しかし、厳格な祖父は「歩け。」と泣き叫ぶ私に怒鳴っていました。嫌々ながら歩行訓練をしているうちに少しずつ足が強くなり、今では杖が無くても歩けるようになったのです。私はそれまで見る事のできなかった長崎の美しい、透き通るような海に出会えました。私は、歩けるまで叱ってくれた祖父に、それをいつも心配気に見守ってくれた祖母に心から感謝しています。一人で大地を踏みしめ歩くことのできる素晴らしさ。それを教えてくれた祖父母との日々。美しい自然の中でたくさんの愛情を受けて育つ事ができた事。これらは全て私の体に障害があるからこその巡り合わせだったのです。私は体の障害から真の幸福を得ました。どうして子は親を選べないのかと、本気で思った…。その原因はウチの父親。とにかくウチの父親は変だ。何を考えているのか分からない。とは、この人のことを言うのだろうと、私はいつもつくづく思う。ハァ、と溜息を一つ。私は深いのを吐くと、オヤジの一声。「どうした?元気がないな…。よし!父さんと一緒にフロでも入るか!」満面の笑みのオヤジ。…バカだ。というか、”よし!“じゃないだろっ!(怒)はっきり言っておく。私は父が嫌いだ。どこがどう嫌いか挙げろと言われれば、軽く原稿用紙に百枚ぐらいは書けそうな程に嫌いだ。例えばそんな、冗談か本気か分からないギャグ。例えば私が電話をしていると、柱の影からコッソリ聞き耳立てているところ。挙げればホントきりがない。特に、寂しがりな父の性格が嫌いだ。誰かにかまってもらわないと生きられない、兎の様な父は、いつもまず母に「かまって」とすりよって、邪険にされると私にちょっかいを出しにくる。「だーっ腹立つ!」そんなこんなでいつもケンカになる父と娘。「まぁーた同じ顔でケンカして」なんて母に呆れられながら、コピーしたみたいにそっくり顔の親子は、毎日がいがみ合いの大決闘。思春期ムスメvs兎オヤジ。いつまでも終わりを見せないそのバトルは、世にもバカげた口論をきっかけに、今日もまた幕を上げる…。「もういいかげんにしなさい!」そして今日も、母の怒りの声が近所に響く。妬み。僻み。いらだち。快感。後悔。苦しさ。悲しさ。絶望。憎み。闇の中を彷徨っている。光が見えてくる気配はない。どんな結末なんだろう。いや、一生結末なんてないのかも。最近すごく気に入らない子がいる。気に入らないから愚痴る。人って結構悪口が好きなものでのってくれる。そうすると不思議な事に、皆して悪口の標的が気にならなくなっちゃう。そしていじめられる側が悪いのイジメゲーム開始。皆近頃様子がおかしい。休み時間もお弁当の時も私をすり抜けて会話してる感じ。私何か悪い事したっけ…?近頃は朝起きるのも憂鬱で仕方がない。最近は皆が聞こえるように悪口を言ってくる。教室に座っておくのさえもやっとで苦しい。最近はあいつが学校に来ないから逆につまらない。わざとひどい事ばっかりして泣いたり落ち込んでる姿を見るのが楽しいのに。先生に呼び出されたけど、適当に嘘ついて、あいつにひどい事されたから皆普通の態度が取れなくなったっていう苦しめられた生徒を演じてやったわ。しかし弱いわよね。この位で登校拒否なんて。今まで人を苦しめて快感を味わった。けれど苦しみはきちんと自分に返ってきた。福岡雙葉高等学校(福岡県)塩山桜子さん心の奥の「本当」長崎県立諌早養護学校(長崎県)釘山咲さん真の幸福純心女子高等学校(長崎県)百美香さん思春期ムスメVS兎オヤジ。聖心ウルスラ学園高等学校(宮崎県)横山多栄さん無題