17歳からのメッセージReport2004

17歳からのメッセージReport2004 page 23/40

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2004 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2004

17歳からのメッセージ[受賞作品集]??奨励賞?21荷が軽くなってよかった。」などと言っていた。勉強を投げ捨てて先生や親を裏切り自分の夢をあきらめる、彼女達はそれを『自由』だと言う。私だって勉強や部活だけではなく、彼女達がいう自由の世界を体験してみたいと思ったことが何度もあった。でも、今全てを投げ出してしまえば、将来を投げ出したと同じ事になってしまう。今こそ必死で頑張ってやりたいことをしっかりみつけようと決心した。彼女達とは違う自由を、彼女達には絶対にあじわうことのできない私だけの自由を――と思った。「頑張っていれば必ず成果がでる」のだから。我慢することは辛いし、希望通り行かないことなんて数えきれないほどあると思う。どんな大人になっていくかなんて全然わからないけれど、これからもずっとこの言葉を信じて、いつか自分が満足できる生き方ができるように努力していきたい。先生や親はもちろんだけど、なにより自分を裏切りたくないから。昔、大人の言っている事やしている事はすべて正しく私も大人になれば自然とそんな大人になれると思っていた。しかしニュースなどでも明らかなように犯罪を犯す人もいるし、いつのまにかそんな考えは消えていた。実際、17歳になった自分もふり返ると自分勝手な事をして人に迷惑をかけたり、直さなきゃと思っていても同じ事をくり返してしまったりと正しい大人とはかけ離れている。大人になんかなれるのだろうか。自分が嫌になる事もあった。しかし最近は大人になるという事に対して大きく考えが変わってきた。誰からみてもすべてが正しい人なんていないということだ。それよりも日々成長しようとする姿勢を持とうと思う。そして後でふり返って少しでも良くなっていればそれでいい。人生は旅のようだとよく言うが、大事なのは目的地に着くことだけではなく旅を楽しむということ、つまり過程も大事なのではないかと思う。私はまだ17年しか生きてないし、年をとって身体が成長しなくなっても心はいつでも成長できる。私はこれから多くの人と関わっていく上でいろんな考えを持った人がいることを知り周りの人から刺激を受けながら自分も日々成長していこうと思っている。灼熱の太陽がほこりの舞い上がる地面を照りつける。その上を屋根にまで人を乗せたバスがひっきりなしにすれ違い、その隙間を人がぬう様に往来する。日本からおよそ8時間、私はこのバングラデシュという国で、高校の入学式を目前に控え新しい学校生活の目標を見出だす事ができた。これまで私は勉強の意義を考えたり、感謝を示すことがなかった。よく新聞で学生の無気力さが問われるが私も例外ではなかった。そんな中バングラデシュはダッカにホームステイする機会を得る。初めて体験するイスラム教徒の生活は戸惑う事も多く驚きの連続であった。中でも一番関心を持ったのは子供についてだ。この国は貧困層と上流階級に大別される。貧しい家庭は小さな子供でさえ働き物乞いする。彼らの瞳は生きる事のみに執着し、純一であった。比べて上流階級に属する子供は母国の将来を憂いて意欲的に勉強している。可能性を求めて勉学に励む彼らは輝いて見えた。私は自身の立場を考えた。学校へ通う事は当たり前、勉強するのは義務でしかないと考え、恵まれた環境に気付かなかった己を、心の隅で恥じた。高校生としてこの与えられた環境を精一杯全うし、バングラデシュで知った子供達に少しでも誇れるような自分でありたいと思う。そしてこれから先の高校生活において挫折しそうになった時、今もダッカの街で懸命に働く少女や、国の発展を願い努力を惜しまない少年の姿を思い出したい。初めて台本をもらったとき、知らない言葉に立ち往生した。多分、今までの僕だったら絶対そのままにして調べたりはしなかっただろう。野球がしたくてこの学校に入学し、甲子園に行くことだけを目標にして学校生活を送っている僕にとって野球以外は意味のないものだったからだ。それがなぜか演劇部の公演を手伝うという信じられない出来事に遭遇してしまった。裏方ではない。メインキャストとしてだ。でもこの頃から僕は、自分自身の中に何かを求めているもう一人の僕がいることに気づいた。演劇という未知の世界の中で何かを掴みたい、何かを掴んで野球に持ち帰ろう、僕はそう思って承諾した。演劇をしていくうちに僕は知らない言葉を調べ、知る楽しさを覚えた。新しい言葉を知ることはある種の快感だった。知らない言葉を調べることは、知らない自分に繋がるような気もした。やがてもっと言葉を知りたいと思っていたとき、本という知らない言葉がいっぱい書いてあるものと出会った。その頃から本を読むときは必ず国語辞典を横に置くことが癖になった。最近は、この本は僕にどんなことを教えてくれるのだろう、どれだけ僕が変われる要素を提供してくれるのだろうと思って本を探す。すると必然的に難しい本に手が伸びてしまう。それ程今、僕にとって本は特別で無くてはならない存在だ。いよいよ明日は甲子園を懸けた大会初日。本からもらった様々な言葉が僕を支えている。ワァ!きつい。毎日変わりなくて退屈。でも、あるコトをきっかけに世界は変わるんだよ。白黒だった生活を色鮮やかにしてくれる。あるコトって、急に心の中にやってくる。急に心拍数が高くなって、言葉につまって、胸が痛くなる。自然に普通になんて絶対ムリ!そんな自分が妙に恥ずかしくて楽しい。オシャレをしてみたり、勉強をしたり、料理をしたり、人の前に立ったりするのも、へっちゃらできちゃうようになる。全然きつくないし、もちろん退屈なんかでもない。個人差はあるかもしれないけど、たいていの17歳はもう経験してきたはず。あるコトを直接言葉にするのは恥ずかしくてできないけれど、そのうちみんなにあるコトがやってくると思う。その時がいつ、どんな状況でもいいように、今をしっかり頑張っていなければならない。未来にはまだ、いくらでも変更がきくから。SWEETSEVENTEEN☆今、この時をきっかけに、私もちょっとずつ変わっていこうと思う!笑「あんた、一皮むけたね。」母に言われたうれしい一言。私は忘れない。反抗期。誰もが通るこの道を、私もつい最近まで歩いていた。家族の言葉に耳も貸さず、「何かあったの?」「べつに。」のくり返し。父の事を毛嫌いし、母の目を見て話せなかった。とにかく何もかもが嫌で、自分の意に添わないと途端に無口になりふてくされる。何がどうして嫌なのか自分でもわからない。でも、一度その態度を続けてしまうと、もう後には引けなくなり、意味もなく不機嫌なふりをしていた。家族はどれだけイライラさせられたことだろう。しかし、そんな私をいつでも温かく見守っていてくれた。その家族の温かさのおかげで、私はにっちもさっちも行かなかった自分の殻を打ち破り、新しいというよりは、反抗期前の素直な自分を少しずつ取り戻していった。それからというもの、私は家族と目を見て話し、大声で笑うようになった。今思えば、あれは私が子供から大人へ進むための大切なまわり道だったのだと思う。これからは、さんざんイライラさせてしまった家族をたくさん笑わせてあげたい。そして色々なことを話していきたいと思う。「あんた、一皮むけたね。」母の言葉を無駄にしたくない。これからは、さらに二皮も三皮もむいていきたい。福岡雙葉高等学校(福岡県)田中美彩都さん第三世界に学んだ目標西日本短期大学附属高等学校(福岡県)吉山潤伍さん言葉との出会い長崎県匿名希望きっかけ福岡県立春日高等学校(福岡県)関口亜里紗さん大人になること熊本学園大学付属高等学校(熊本県)赤みなみさん無題