17歳からのメッセージReport2004

17歳からのメッセージReport2004 page 27/40

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17歳からのメッセージReport2004

てるのか分かりません。何かを伝えたいのだと分かるのですが、それを理解することができません。それには、理由があります。それは祖母がアルツハイマーだからです。アルツハイマーというのは、いわゆるボケです。何かを伝えたいのに物を忘れていくので名前が出てこないのです。最初のときはあまりひどくなかったのですが、日に日にひどくなり今では私が誰なのかも分かりません。私はそれが、ショックでした。あんなに前は名前を呼んでくれたのに今は呼んでくれません。でも祖母はいつも笑顔でいてくれます。そんな祖母に私は元気をもらいます。はっきり言って祖母は幼稚園児みたいです。言うことは聞かないし、いつの間にか物は隠くすし世話をするのが大変です。でもそんな祖母であっても私は一生懸命世話をします。それは今まで祖母が私のことを大事にしてくれたからです。いつも遊びに行くと笑顔で私を迎えてくれました。今ではこんな風になってしまったけれど昔も今も笑顔は変わっていません。だから今度は私が祖母のことを大事にしていく番です。祖母は私のことを忘れてしまったけれど、私は祖母を一生忘れません。これからも祖母のことを大事に大事にしていこうと思います。働く、という事は人の役に立つ事だと思う。自分が働く事でどこかの誰かの役に立っているというのは、とてもすばらしい事だ。最近テレビや映画などで盲導犬が取り上げられてきている。私はその盲導犬の訓練士になりたいのだ。盲導犬と生活している人は、「盲導犬と一緒に生活していると人生が明るくなった。」と、言っている。目の不自由な人は目の前が暗いはずなのに明るくなったという事は心から幸せを感じているのではないかと思う。また、私は中学の時実際に盲導犬とふれあった。きっと棒を持って歩くより、盲導犬と歩く方が安心感があるなとその時感じた。何も見えない世界での暮らしはとても大変だと思う。しかもまだ盲導犬は、日本で少数しか働いていない。私は、盲導犬を育てて目の不自由な人の支えに少しでもなりたい。そして、感謝はされなくてもいいからその人の生活が明るくなった事を知るだけで、私も自分の仕事にやりがいを感じるだろう。自分の仕事にやりがいを感じていない人も、俗に言うフリーターの人も、きっとどこかで人の役に立っていると思う。だから、働いている人は自分の仕事にもっと自信を持ってもいい。私も、将来自分の仕事に自信を持っていたいと思う。「最近の若者は、きちんとした職に就かないでフリーターになる人が多い。」ここ数年よく耳にする言葉だ。もちろんこれは事実だし、「フリーターが多い」という現状が今の社会に様々な悪影響を及ぼしているのも本当だ。大人達は、若者にこう言う。「フリーターなんて辞めて、きちんと職に就きなさい。」と。そうして若者をせかす。だが、若者にとって「フリーター」は無くてはならないものなのではないだろうか。若者は、フリーターとして働きながら社会の厳しさを学んでいく。そして、実際に様々な職にふれながら、時間をかけて自分が本当にしたい事を探す。また、自由気ままに仕事をしている今の自分を省みて、もっと責任感を持って働きたいと思う人が出てくるかもしれない。そうして生まれた志は、きっと大人に言われるがままに就職した人よりも、強く一生つらぬくにふさわしいものであろう。そう、フリーターとは「一生つらぬく志のための準備期間」なのである。だからこそ、大人達には、せかさずにそんな私達若者を見守ってほしい。私には、理学療法士になるという夢がある。去年、祖父が入院した時、食事もとれない寝たきりの状態になってしまった。祖父のお見舞いに行った時、私は、祖父に少しでも元気になってもらいたい気持ちはあったのだが、今、自分は何が出来るのかわからなかった。結局、話をするということしかできなかった。その時、祖父の担当の理学療法士の人が来て、寝たきりの状態だと体が強張って疲れるだろうと言って、足をさすったり、寝返りをしたりしていた。ただ、それだけのことで祖父は、楽になったように見えた。私は、その光景を見て将来どんな仕事をしていきたいか決まった。人は、普段行っている動作や行動が急に病気やケガで出来なくなってしまうと、気持ちが暗くなってしまう。その時、誰かがそっと手を差しのべてあげることで、その人は前向きな気持ちを取り戻し、治療に専念できるだろう。患者にとって家族が一番支えになる人であるが、医療に携わる人は、客観的に冷静に患者のことを考えることが出来る。特に、理学療法士という仕事は患者に勇気や希望を与えてくれるものだと考える。患者の気持ちを理解することは大切だ。しかし、一緒に落ち込んだりしてはいけない。だから、私は、理学療法士になるために常に強くて明るい心を持つように努力したい。私は、つい最近将来の夢が出来た。それは今の私では無理に等しい夢だと思う。けれど、それでもなろうと思ったのには理由がある。初め、この職業を選んだ理由は「外国に興味があるから」という単純なものからだった。でも、よく考えていくうちに、私が海外に興味をもっているように、海外の人も日本を含む他の国々に興味を持っているのではないのかと思うようになった。だから日本語教師をして、日本の事を少しでも知ってもらって、日本に遊びに来たりしてもらいたいと思った。それともう一つは、どこかの国の首相だった人が、「日本は本当の友人となる国を持っていない」という事を言っていたという事を知って、国会議員の人達のような限られた人に外交関係などを任せるだけじゃなくて、私のような普通の人達が世界中の人と友達になって、日本の本当の友人となってくれる国を沢山作りたいと思ったからだ。私は日本が大好きだ。だから、その日本に友達が居ないなんて悲しすぎる。だから私が日本に友達を作る為の架け橋になりたいと思った。私は英語が苦手だ。けれど、夢を叶える為に頑張っていきたいと思う。世界中の人と日本が仲良くなれるように、私達の大好きな日本の文化を知ってもらえるように、そして、世界の文化を勉強出来るように頑張っていきたい。女に生まれてよかった。私は今までこう考えていた。理由は簡単。将来働きたくないから。働くなんてただしんどいだけ。大学卒業したらさっさと結婚して、1日中家でゴロゴロできる主婦になってやるって決めていた。高一の夏休み。学校から職業インタビューという課題が出された。それは、自分で1つ職業を選んで、その職場へインタビューしに行くというものだった。私はやりやすい所がいいと思い、自分の出身小学校の先生にインタビューしに行くことにした。先生は昔から小学校の先生になりたかったそうだ。今はその夢が叶って、大好きな子供達に囲まれて、忙しいけど毎日楽しくこの仕事に就けたことが幸せな事だと笑顔で言った。仕事をしていて毎日幸せ?そっか、仕事はしなくてはいけない事でもあるけど、したい事ができる事でもあるんだ。私の働くというイメージがガラリと変わった。この事に気づいてから、私は将来就く仕事について考えるようになった。私の人生を毎日充実させてくれる仕事は一体何なんだろう。私は今、単なるぐうたら主婦ではなく、将来仕事で毎日を充実させることに憧れている。17歳の私には、その仕事を見つける時間はたくさん17歳からのメッセージ[受賞作品集]??奨励賞?25京都府立嵯峨野高等学校(京都府)佐川仁美さん「フリーター」という名の準備期間大阪府立河南高等学校(大阪府)松内香織さん理学療法士の仕事がしたい!!兵庫県立姫路商業高等学校(兵庫県)上村優衣さん夢神戸市立六甲アイランド高等学校(兵庫県)砂田美奈子さん「仕事をする」ということ富山県立富山いずみ高等学校(富山県)久野樹里さん働く=人の役に立つ働く、ということ?テーマ?