17歳からのメッセージReport2004

17歳からのメッセージReport2004 page 33/40

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17歳からのメッセージReport2004

17歳からのメッセージ[受賞作品集]??奨励賞?31彼女はいつも前向きで、周りの人たちも明るくさせています。彼女の母親も何度もアシェリーの笑顔にはげまされたそうです。自分が、あとほんの少しで死ぬとわかっていて、なぜそんなに明るくいられるのか、死が怖くないのか、私には不思議でたまりません。でも彼女は言いました。「生きた長さなんて関係ない、問題はどう生きてきたか。」と。その言葉は昨日を無駄にすごした私の心に強く残りました。私は何のために毎日を過ごし、勉強してきたんだろう、そう私に考えさせてくれました。そしてこの一瞬を大切に生きて、悔いのない人生にしよう、そう私に気付かせてくれました。あなたにとって大切な、大事な「モノ」は何ですか?家族、友人、思い出、大好きな人…。たくさんたくさんあることでしょう。あなたはある地の人々がこれらを失った日があることを知っていますか?ある者は伴侶を。ある者は子供を。家族を!夢を!!五十数年前、この地は戦火にみまわれました。前は友軍、後ろは敵軍。逃げる場所さえもないこの小さな島でたくさんの悲劇がありました。多くの血と涙を大地がすいこみ、私達と同じ少年少女達が人を殺し、または殺されていきました。その瞳には何が映っていたのでしょうか?彼らは何を想い死んでいったのでしょうか…?そして今、また新たな悲劇が生まれようとしています。死んでいった彼らの想いは戦争をしようとする大人達にまったく届いていないのでしょうか?「子供」という檻の中にいる私達には何も出来ないのでしょうか?檻の中から叫んでみませんか?今、私達に出来ること、それは大切な「モノ」を守るための武器ではなく言葉を使った戦いなのでしょう。それをしなければ大切な「モノ」を失う日は近いはずです。…最後にもう一度。あなたにとって大切な、大事な「モノ」は何ですか?沖縄県立具志川高等学校(沖縄県)兼城菜穂子さん大切なこと、すべきこと。