17歳からのメッセージReport2004

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17歳からのメッセージReport2004

アテネ五輪での日本の若きメダリストたちの喜びの言葉は、良かった。作らず、隠さず、おごらず、個性豊かな、それぞれの選手らしさを感じた。いずれも簡潔だったが、全人格の表現だったようにも見えた。?「17歳からのメッセージ」を読んでいてそんなことを思い出した。審査員がグランプリ、金賞に推したのは、いずれも自分の気持ちを素直に表し、自分の言葉を使い、自分の頭で繰り上げた作品だった。文章から「17歳」の周囲の環境や風景を、様々に思い描くことが出来た。読む人の想像力をたくましくさせる。作者の顔が浮かぶ。審査の大きなポイントだった。?その感動は、読む側の年齢差を超える。ある作品では審査員の学生と渡辺学長の推薦の言葉が完全に一致した。他の審査員も同様だった。?たとえ、言葉がつたなくても、原稿用紙のマス目を一つひとつ埋めていく。この積み重ねが、「17歳」からの飛躍につながる。そう確信し、「綴る」の意味を問うた。?「やはり、話し言葉で書いている作品が多いな」。高校生向けの媒体に携わって約5年が経ちますが、その傾向がだんだん強まっていると感じていました。しかし、選考作品を読み進むうちにそんなことは、気にならなくなってきました。なぜなら表現方法は変わっても、取り上げているテーマは将来への不安、家族や友人との関係、幼少期への郷愁など”青春時代の悩み“そのものだったからです。作品によっては、それぞれのテーマにとても深く向き合えていました。高校生は没コミュニケーション世代と考えていましたが、その見方を改める必要を感じました。?今回、選考にあたり作品のコピーを送って頂きました。作品は手書きのものが多く、手書きであるが故、活字に慣れた私には、そのメッセージに強さや深みを感じました。「17歳からのメッセージ」に応募した高校生は、手書きでの文章作成のおもしろさに気付いたのではないでしょうか。?31964点もの声が寄せられた第4回。?厳正なる審査の結果、授賞作品137点を選定。?ベネッセメディア事業本部進研プレスメディア事業部?編集部編集長?蓮見浩一氏?心のメッセージは?手書きの文章から?読売新聞大阪本社論説委員長?織田峰彦氏?個性豊かに?全人格を表現?17歳からのメッセージ[受賞作品集]??受賞作品選考会レポート?2002年、創立70周年を迎えた大阪経済大学。その記念事業の一環として開催された「高校生フォーラム・17歳からのメッセージ」。好評を受けて行われた第4回の応募総数は、過去3回を大きく上回る31964点。今回も、一点一点に、高校生たちを取り巻く切実な現状や心に秘めた本音が綴られ、高校生たちが自分の意見を語る場を強く求めていることを改めて感じました。応募高校についても北海道から沖縄まで、過去最多の全国599校と、さらに多くの高校にご参加いただきました。?31964点の内訳は、テーマ①「今までの自分、これからの自分」9059点、テーマ②「人とのふれあいの中で…」6207点、テーマ③「働く、ということ」6019点、テーマ④「自由課題」10679点。中でも今回新たに設けたテーマ「働く、ということ」には6000点を超える作品が集まり、夢への意気込みや現代の労働環境に対する不安など、近い将来、社会へと羽ばたく高校生たちの揺れ動く心が見受けられました。?去る9月7日、大阪経済大学内にて選考会が行われました。?選考にあたった審査委員は読売新聞編集部論説委員長織田峰彦氏、進研アド編集部編集長蓮見浩一氏、(株)角川書店会長兼C.E.O.元伊都高等学校校長松本公望氏、本学理事長井阪健一、本学学長渡泉、教員からは重森曉、藤原忠毅、藤嶋肇、草野真樹、近藤直美、田野大輔、山田裕康、山本恒人、大橋範雄、品部久志、藤岡里圭、増村紀子、津田博之、加藤久明、大槻裕子、間野嘉津子、片山麻美子、田中邦夫、谷行博、山本正、大下顕弘。学生からは佐藤雅子さん、谷内田好広さんの計28名。?作品は、希望、不安、怒り、悲しみなど人それぞれの複雑で繊細な心の内を見事に表現した個性的なものばかり。文章の完成度、素直な感情を表現できているか、おもしろさなど、各テーマとも選考基準が難しく、審査員の皆さんを悩ませました。そして厳正な審査によって、グランプリ4点、金賞12点、銀賞に54点、奨励賞に、67点が決定。こうして、来年の開催への期待を新たに、第4回選考会は幕を閉じました。?2