17歳からのメッセージReport2004

17歳からのメッセージReport2004 page 8/40

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17歳からのメッセージReport2004

金賞?17歳からのメッセージ[受賞作品集]??6僕には、ある夢がある。それは、歴史学者になることだ。はっきり言うと、学者はかなり地味な職業だ。アスリートのように大会に出て活躍するわけでもないし、政治家のように国を直接動かしていくわけでもない。まして、歴史というのは普通過去を扱う学問である。貴重な大発見をしても、世界中で革命がおこったり、簡単に宇宙へ行けたりするわけではない。とすれば、なぜ僕はこんなにも歴史に魅かれるのだろう?それは、僕は歴史が好き、というだけではない。加えて、僕は「知りたい」のだ。あまり歴史に興味のない人は、歴史は人や事件といった「点」を扱うものと思ってるかもしれない。でも、当然全ての物事には必ず理由や原因がある。そしてそれをつきつめれば、やがてとてつもなく巨大な「線」が見えてくる。そこには、未だ未知の部分も多く存在するだろう。しかし、そこも含めて、僕はどうしようもなく、その「線」を知りたい。僕の考えを不毛だと思う人も多いだろう。未だその全体像は出ていないのだから。しかし、僕は不毛とは思わない。人によって価値観が違うように、歴史の見方もまた人によって違うだろう。そして僕にとっての歴史は、見えない「線」を見つけていくことなのだ。僕はその作業に限りない興奮を見いだした。いつの日か僕たちが歴史となるまで、僕は「線」を調べ続けていきたい。「はぁ、もう何もかも止めてしまいたい、今やっていることが何につながっているのかわからない。」とある日の放課後、三年生になりたての頃、何とも言えない不安と同時に、今の自分に満足できていない、という同じような日々が、今日も、明日も、そして永遠に続くような気持ちにおそわれた。それからしばらくその思いは常に私にまとわりついてきた。そんなある日、ある場所で、私は、小さな男の子の行動を、ふと目で追っていた。その子は、葉っぱで、砂をすくえることに感動し、そのことを周りの人に伝えようとしていた。その男の子は、昨日とは違うことを発見できたことに感動していたのだと思う。私はその時、自分が恥ずかしく思えた。私は最近、そんなささいなことに感動したことがあっただろうか。毎日同じような日々と嘆いているが、その原因は私なのではないかと思った。学校の授業や人とのふれあいで得た新しい自分に気づかず、流していた自分に気づいた。つまり、今このように考えたことさえも、昨日とは違う発見なのだ。明日を生き、未来につなげるために無駄な日などないのだ。昨日、今日、明日、永遠の自分を好きになれるように、体全体の感覚を全開にして、新しい自分を見つけていきたい。私の隣の席には、身長が高くて幸せ満開の変な男の子がいます。その人がなぜ幸せなのかというと、只今、春が来たところなのです。毎日笑顔が溢れていて、幸せそうです。こっちまでもが、幸せを感じてしまいそうです。いつもいつもその人から、彼女の話を聞くのですが、仲良しそうで、夏の”暑さ“ではなく、心の”熱さ“を感じています。話を聞いている私は、両方の”あつさ“を感じてしまいます。こんな風に人と話していて、自分までもが明るくなってしまう…。私はこんな事があり、自分が変わっていくんだと思いました。人から『幸せ』という見えない何かを感じ、このままではいけないと思う自分がいます。私の隣の席の身長が高い変な男の子は、本当に彼女が大切で、好きという感情が伝わってきます。一方、こんな事ばかりを言っている私は、ぽっかりと心に穴が空いていた時期がありました。こんなに好きだったとは思いませんでした。この時私は、これが”好き“という事なのか!と思いました。しかし今では、ぽっかり穴の空いていた心は、埋まりつつあります。『幸せ』という見えない何かに…。誘われたのは初めてだった。同級生の子が、家に来ないか、大切な用があると頼んできた。私はその頃、頑固で内気な上、一人でいることを好んでいた傾向も手伝って、人間拒絶のオーラが発散していたと後に友人が語る程、人ときちんと話をしたことがなかった。しかし、あまりの真剣さに心揺れ、しぶしぶ、その子の家へ向かった。用とは他でもない、料理を教えてくれという内容、別にいいよと答えると、彼女は思いっきり首に抱きつき、大好きと叫んだ。それから家に帰るまで、何度も何度も首に触れては顔が熱くなるのを感じた。このような経験は初めてだ。興奮し、心臓の鼓動が皆に聞こえまいか、はらはらした。彼女の無防備な信頼や、あたたかさは、心を開くことをかたくなに拒否していた私の未来に一筋の光をさしこんでくれた。からまっていた糸がゆっくりほどけるように、私は、どんどん人と触れ合い、心のガソリンを満タンにしてきた。今思えば結局、ひとりの世界に閉じこもって、自己の不条理を社会のせいと決めつけ、自分を表現することを恐がっていたにすぎなかった。自分の未来は、人と、どれだけ触れ合ったかで左右される。人との触れ合いの中で、私は友情という、美しい宝石を拾うことができた。これから、もっと光り輝き、一点の曇りもないように、みがいていきたい。坊さんの話は長い。良い話は良い話でも高校生にとって良い話ほどくだらない話はない。「はよ終わらんかな…、親父の七回忌。」お経が終わり、昼食をとりにきていた。眠くてだんだんと意識がうすれてく中、坊さんの”良い話“をBGMに父親なしで過ごした六年間のことを振り返っていた。基本的には良い思い出ばかりだ。昔から親が共働きだったこともあって、金銭的な面では別にこれといって苦労することもなかった。もちろん大好きだった親父がいなくて寂しいというのはあったが、そこはみんなで支えあって親父の役割をカバーしてきたつもりだ。お袋にはつらい思いばかりさせてきた気がする。あんなにうるさかった母も私が高校生になるとやかましく言わなくなった。夜、家に帰ってみるとカギをしめられてるなんてことはもうない。何をするにしても勝ってしまった。勉強を教わることも、街までの道順をきくことももうないのだ。口論をしても、結局私が勝ち、興奮がおさまると優越感と同時に寂しさが襲ってくる。もう小さくなってしまった母。中学生のころはウザいとか思っていたが今では2位の八千草薫をおさえ”守ってあげたい人“堂々の1位だ。静岡県沼津市に「アーケード名店街」という商店街がある。そ宮崎県立小林高等学校(宮崎県)田畑明希子さんある日のできごと点?12金賞?今までの自分、これからの自分?テーマ?兵庫県立明石城西高等学校(兵庫県)中谷昂輔さん夢人とのふれあいの中で…?テーマ?働く、ということ?テーマ?京都府立京都すばる高等学校(京都府)永野幸さん人の『幸せ』、自分の『幸せ』久留米工業大学附属高等学校(福岡県)友清仁美さん親愛なるあなたへ熊本学園大学付属高等学校(熊本県)江崎亨さん恥ずかしいから母には見せたくないが…。不二聖心女子学院高等学校(静岡県)大野桐子さん看板のために