17歳からのメッセージReport2005

17歳からのメッセージReport2005 page 13/44

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17歳からのメッセージReport2005

17歳からのメッセージ?受賞作品集??銀賞?その時ハッとしました。母は兄と僕の性格が似ているのではなくて、その努力をする姿勢や初志貫徹の精神が良く似ていると言っていたのです。思い返せば兄は何事にも努力を惜しまない人でした。それに気付いた僕はそれ以来、部活を真剣に取り組むようになりました。兄には未だに敵わない事が多いけどそんな事に囚われず、今の自分らしい自分の道を今日も明日もこれからも頑張ろうと思います。私の家の前には土手がある。夏まであと一歩という所で、暑苦しそうに清掃員の人がやってきて、去年までほったらかしだった草を刈って行く。それを見ながら、漂ってくる刈りたての草の匂いで私はふと気づいた。刈られても刈られても、この草たちは阿呆みたいに伸び続けてる。半年に1回、ここの土手にある草はあの清掃員の人に刈られてしまう。けれど2・3ヶ月もすれば、草はまるで空を目指すかのように伸びてしまう。ぼんやりと後ろにある空といっしょに草を見ていると、何だか私は泣けてきてしまった。「阿呆やなぁ・・・阿呆やなぁ・・・」と、私は阿呆のように呟いた。鼻の奥がツンと痛んだのは、きっと私は気づいたからだ。刈られようが、踏まれようが、この土手にある草は決してめげる事なんてなく、ただ懸命に伸び続ける。私は今、刈られてしまっても、きっと枯れたままなのだろう。さぁ、ただ懸命に伸びてみるか。泣けた涙を肥やしにして、この土手にある草のように。高校生の学校生活は本当に充実している。部活動や宿題に関して「忙しい」と嘆く一方で、「自分はこんなに頑張っている」と充実感に浸っている私がいる。しかし、本当に私はそれでいいのか。時間に追われて何か大切な事を見落としているのではないだろうか。確かに朝の通学時間を利用して勉強するのも大切な事だ。けれども私は、下校中の空を見ながら時間がゆっくりと流れる感じが好きだ。電車待ちの駅のホームでぼんやり佇む時の空気が好きだ。そして、これらの時間が「私」を形成している。こんな何げない時間で心が潤い穏やかになり、明日からは少しだけ人に優しく出来る私になれる。これらの時間は、私にとってかけがえのない時間なのだ。久しぶりに一人で夕焼けの空を見上げながら、「ああ、私は最近この時間をとっていなかったんだ」という事に気づかされた。学生の私たちは全ての時間を有効に使いたいと思うあまり、二四時間という限られた時間をやりくりする事にのみ夢中になってしまいがちである。しかし私は、何げない時間でも愛おしく思えるような心のゆとりが私自身を形作っているのだ、ということを常に心に留めて、こころ豊かになれるささいな時間をこれからも大切にしていきたいと思う。昨年の今頃の私は高校進学に向けて頭を悩ませていた。将来の夢もみつからず、とりあえず、普通科へ進学して三年の間に考えようと目的もないまま机に向かう毎日だった。唯一の楽しみと言えば親友”ハルサメ“とのメール交換。そんなある日ハルサメから「市が海外ホームステイを募集しとるよ。一緒に行かん?」のメール。海外という文字に心は踊った。「受験生の夏休みに何を考えとん?」との母の一喝。市で25人という難関に受かったら行ってもいいという約束を取りつけ、それからの私はホームステイをしている自分を思いうかべ課題の作文を何度も書き直し提出した。やればできる念ずれば叶う初めてそう思った。行き先は韓国、見るもの聞くもの全ての異文化に驚き感動した。ホームステイ先には同学年のミニョン。会話ははじめミニョンの片言の日本語、私の一夜づけ程度の韓国語、意味不明。結局英語で会話する。ミニョンの英語はすばらしく、レベルが違う。知りたいことだらけなのに話せない自分がくやしい。私の進むべき道は決まった。将来は教師か通訳か海外添乗員。夢は大きくふくらんでいる。今私は思う。出会いの大切さ、もしハルサメやミニョンに出会っていなければ今の私はない。高校にはバド部がない、中学時代同じ部だったハルサメと部を立ち上げるため現在奮闘中である。興味のある人この指とーまれ!まずは出会いをしようよ。たくさん友達作っていろんなものを吸収しあおうよ!今までの自分はとてもつまらないものだったと思います。たぶんこれからも。先生なんか嫌い。学校に何も望んでいない。今までもこれからも。きれいごとで作文が書けない。今までもこれからも。今まで、こびうりができないしない。これからも。自分の意志は何があってもまげない。今までも、これからも。したくないことはしない。今までもこれからも。頑張っていても頑張ってないように見える。今までも、これからも。本気でなやんでいつもなやんでなさそうに見える。今までも、これからも。小心者。今までもこれからも。今までも、これからもすべては自分でそれ以上にもそれ以下にもなれない。ただ自分の力で今まで頑張ってきたからこれからもそうしていくだけ。最高の自分を今までも、これからも作りあげていく。そうすれば今までも、これからも確実に未来は切り開いていけると思う。今まで、これから未来だろうが過去だろうが結局のところ、私は私。そうでしかない。ある日、小学3年生の女の子が、国語の授業で学んだたんぽぽの話をしてくれた。そういえば私も習ったなぁ…と懐かしみながら聞いていると、「たんぽぽのようになりたい。」と言った。何度も何度も踏まれても、一生懸命生きようとする花だからだ。そして、一生懸命生きたその小さな黄色い花が、白い綿毛になって空を飛ぶ。そのことから、「私は嫌なことがあっても、一生懸命生きたい。そして、沢山いいことをして、綺麗な白いたんぽぽの種のようになって、天国にいきたい。」と言った。私が小学生のとき、たんぽぽの話を聞いてどう感じていたのだろう、と振り返ってみた。すごく印象的で覚えているのは、たんぽぽの綿毛はどこに落ちても花を咲かすことができるということ。考えた。私はそのことからどんな人になりたいだろう。今までの私は、今の私はどんな人だろう。楽天的で人を嫌いになれない。たんぽぽの綿毛はどこに落ちても花を咲かせることから、私はどんな地(人)にでも良い影響を与えられる人になりたい。これから、沢山の障害があると思うけど、たんぽぽのように一生懸命乗り越えていきたい。子どもから、沢山のことを教えられ、また考えさせてくれる。私は、この日の経験のように子どもの純粋な気持ちや考えを見習っていき、自分を見い出し、高めていきたい。兵庫県立武庫荘総合高等学校(兵庫県)宮優さん光のエネルギー奈良学園高等学校(奈良県)今矢千絵さんこころ豊かに岡山県立岡山南高等学校(岡山県)冨士川生宮さんこの指とーまれ!!岡山県立高梁工業高等学校(岡山県)藤原愛さん今、これから広島県立宮島工業高等学校(広島県)竹迫信子さん私の「花」11