17歳からのメッセージReport2005

17歳からのメッセージReport2005 page 19/44

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17歳からのメッセージReport2005

17歳からのメッセージ?受賞作品集??銀賞?私は、将来、介護福祉の仕事に就きたいと思っています。お年寄りが好きなので、是非、福祉の仕事を通して仲良くなりたいからです。家族に勧められてホームヘルパー二級の資格を取ることにしました。この研修では、入浴介助、食事介助などの仕事をしたり、施設に行ってレクリエーションもしました。介護の仕事は、体力、精神力を使うハードなものです。研修に行くたび、疲れきっている自分に気づきました。私は、本当に介護の仕事に就きたいのか疑問に思ってきました。働き始めて、この仕事に就いたことを後悔しないだろうか……とも思いました。研修の最終日、施設で利用者の方とコミュニケーションをとりました。私は、かぐや姫の本を大きな声でゆっくりと読みました。読み終わると一人の利用者の方が泣いていました。そして、「人との別れの話を聞くとつい、涙が出てくるんだよ。あなたにも会えなくなるんでしょう?」と聞かれ、私は、焦りました。今日でこの場所を訪れるのは最後だったから言葉に詰まりました。考えて私は、「卒業したらここで仕事をしたいと思っているので、また会いに来ますよ。」と答えました。利用者の方に感謝しました。その人のおかげで私の不安は綺麗に消えました。私は、将来、この仕事を通じて人との触れ合いを大切にして、もう一度、あの利用者の方に会いに行こうと思います。「大きくなったら何になりたい?」この問いに対する私の答えはこうだった。小学生は「幼稚園の先生」、中学生は「美容師」、そして高校生になった今…。高校に入学してから二年が経ち、将来について本気で考えなければならない年になった。これといってなりたいものも、こういう職に就きたいというものもなかったので、ただ漠然と高校を卒業したら就職しようと思っていた。しかし高校二年の冬、私はある仕事と出会った。保育士である。今の時代必要とされている仕事だが、収入はあまり期待できないと聞く。高収入が得られる仕事にも憧れるが、昔からの大の子ども好きと、高校二年の職場体験でたくさんのことを学ばせて頂いた事で、「絶対に保育士になって、この仕事をできるまで続けよう」と決めた。最初の問いの「高校生になった今」の答えは小学生の頃と似たものに戻っている。結局私の好きなものは昔から変わらない。今までがそうであったのだから、これからもそうであると思う。だから私は自分の「好き」を一生の仕事にしていこうと思う。私の場合、余裕で「好き∨高収入」になるからだ。人によって考え方、価値感は違うと思うが、「好き」に囲まれて働く、それが私にとっては最高の「幸せ」になると思う。「働く」=「サラリーマン」。こういう考え方しか今までは頭になかった。生きていくためにはお金が必要で、そのために人は働く。夢や希望なんて叶えられない人がほとんどだ。私が子どもの頃は「夢はデッカく!」なんて言葉を言われた事を今でも覚えている。でも夢はデッカくなればなるほど叶えられる人の数も減る。だから小さい子ども達の言う「プロ野球選手になる」とかいう夢から「安定した企業に就ければいい」というふうに夢が小さくなってしまうのだ。これは年齢を重ねるにつれて、だんだんこうなってくるものだと思う。でもこういったことは単に現実的になって、ものの考え方が変わったことだけが原因ではないと思う。夢に向かって頑張って、自分が目指したものにたどり着いた人も少なからずいる。私は近ごろ、夢の大きさなんてどうでもいいのかもしれないと思うようになった。働くことは夢のゴールであるかもしれないし、その通過点にすぎないかもしれない。こんなことを言っている世の中じゃないかもしれないけど、私はこう思っていきたい。「お金じゃない何かのために、ちっぽけな夢に向って働きたい。」「将来何になりたい?」「おはなやさんになりたい」「ケーキやさんになりたい」いっぱい持っていた大きな夢。自信満々に答えていたあの頃。今思うと、とっても不思議だ。幼稚園の頃の自分に聞きたくなる。「どうしてそれになりたいの?どうしてすぐ答えられるの?」って。私は今、高校二年生。自分の将来について真剣に考えなければいけないとき。高校に入って私は、看護師になりたいと思うようになった。だけど、人から「何になりたいの?」と聞かれると、どうしてかはっきり言うことができない。どうしてだろう。私の母が来年の国家試験を受けるために毎日勉強している。私が「何でそんなに勉強できるの?」と聞くと、母から「お金のため」という言葉がかえってきた。とてもさみしい感じがした。働くということはお金を稼ぐこと。その通りだと思う。だけど何かが違うとその時思った。それと同時に、どうして看護師になりたいのか自分自身がわかっていないことに気づいた。それはいつか見えてくるのだろうか。私は、自分のためじゃなく、人のために働く大人になりたい、そう思った。俺が高一の頃の、体育祭の話をしたい。高校で体育祭のシーズンになると、決まって応援歌を歌わず、ダンスをしない生徒がいる。かく言う俺もその一人だった。俺が、歌わなかったり踊らなかったりする理由は簡単、ダサイのだ。たかが運動会に本気になってる奴らが。よく、「みんな恥ずかしがらずに、バカになって応援しよう!」という声を熱血な人たちから聞くが、本当に馬鹿だと思った。見ているこっちが恥ずかしいよ。そんな時だった。三年生の女子で、応援団でもないのに、何故か一生懸命にダンスをする人がいた。長めの黒髪を一本に束ねて、他の女子が気にするような土埃を、歯牙にもかけずに。キレのある動きで踊っていた。同じ中学出身の知り合いだったので、俺はダラッとしながら、相手をバカにするように聞いた。「先輩、何でそんな真剣になってるッスかぁ?」先輩は不敵に笑い、「真剣になった方がカッコイイでしょ?」と言い切った。その時の先輩は、凄く格好良かったのを覚えている。真剣になって、堂々と人前で発表することは、とても勇気のいる、誇り高いことなのだ。それを…俺は……。馬鹿は、俺だった。体育祭当日、みんながダラダラ踊るなかで、先輩は誰よりも素敵な笑顔で、輝いていた。今なら言える。いや、大声で叫びたい。真剣になって何かをするのは、素敵なんだってコトを。長崎県立豊玉高等学校(長崎県)浦田真弓子さん約束長崎市立長崎商業高等学校(長崎県)枳原郁佳さん>(ダイナリ)熊本県立天草高等学校(熊本県)荒木茜さんちっぽけな夢熊本県立天草高等学校(熊本県)東郁美さん自分の気持ち今、これだけは言いたい!?テーマ?3新潟県匿名希望真剣と書いてマジと読む17