17歳からのメッセージReport2005

17歳からのメッセージReport2005 page 33/44

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17歳からのメッセージReport2005

17歳からのメッセージ?受賞作品集??奨励賞?日本と違って外国では、特に後進国では薬が不足していたり、医師や看護師が少ない状況にあると聞きました。その為にちょっとした風邪でも薬がないため、なかなか治らなくて抵抗力の少ない子供や老人が助かることができない場合があるということを聞きました。そういう医療が充実していない中で働くということはとても困難なことが多いと思います。自分自身の中に強いボランティア精神がなければできないと思いました。そして、人の命に対する責任を預かる看護師という職業に対して、普通の社会に勤めていては体験できない内容がたくさんあると感じました。今は、まだ1年生なので、これからたくさんのことを学んでいき将来は看護師として働きたいと思っています。僕は勉強が大の苦手です。だから小・中学校時代の僕は、学校の勉強がとてもつらかったです。しかし、将来働いて自分の力で生きていくために、就労を目指すこの学校を選びました。養護学校に入学することは勇気のいることでしたが、兄が本校を卒業し、就職して運搬の仕事に就いて頑張っているので、僕も同じ様に頑張ろうと決めたのです。僕は明るい性格なので、接客業を目指し現場実習に出ながら、社会人になるためのマナーや商品管理等について学んでいるところです。養護学校に来て、僕には沢山の友達ができました。車椅子に乗り、身体の自由がきかず苦しんでいる友達。重い病気を抱えて一日一日を必死で生きている友。言葉が話せず思いが伝わらずいつも泣いている友。でも、皆一生懸命生きて、泣いて、笑って、自分の生きる道を捜しています。高校3年生。いよいよ就職です。社会に出たら養護学校卒という学歴の偏見が、必ずや僕についてまわるでしょう。でも、誇りを持って仕事のできる社会人になっていく事を志します。自分の能力を生かし、健康な体と持ち前の体力と明るさで、自分という人間が皆に認めてもらえるよう努力してゆきます。そして、今まで僕を育ててくれた両親に少しでも親孝行してあげたいと思います。今、現場実習の真最中です。この職場で、内定がもらえるよう精一杯頑張ります。人間は働かなければ生活ができないと思う。そして、働くまでは学校に行ってたくさんの事を学ばなければならない。でも、その学んだ事を仕事に生かしている人は極わずかだ。また、最近では大学を出ても就職先がないというはなしもよく耳にする。では、なぜそこまで学校に行って働こうと思うのだろう。確かに中卒や高卒ではいい職場につけないという現状もある。しかし、世の中の人は中学校の次は高校、高校の次は大学というイメージに流されすぎではないのだろうか。昔、ある人が私にこんな話をしてくれたことがある。その人の知り合いの人で本当に釣りが好きな人がいたそうだ。その人は将来釣りざおを作る人になりたいと思っていたらしい。そしてその人は中学を卒業後、高校には行かずにさお作りの名人の所に弟子入りして何年も何年も修業をして、今では立派なさお作りの名人になっているそうだ。私はこの話を聞いて、自分の夢のためにひたすら頑張るところが凄いと思った。私にも将来外国人と接する仕事につきたいという夢がある。だから私も自分の夢のためにひたすら頑張ってみようと思う。世の中の人もあのようなイメージにとらわれず、何か夢をもってひたすら頑張ってみてはどうだろうか。私は今、バイトなどが禁止になっている高校に通っている。だから今までお金をもらって働くということを経験しないまま、親の稼いだお金を使って生活してきた。だからよく、働くことがどんなに大変か、お金のありがたみが分かってない、世間知らずなど、いろんなことを言われてきた。だから私は高校生の間に、社会人になる前にバイトなどをして働くことの大変さやお金を大事に使うように心がけるためにもこの校則は変えてもいいのではないかと思う。勉強がバイトのせいでおろそかにならない程度に働くのなら、絶対将来のためにもよい経験になると思うし感謝の気持ちも持てるはずだ。毎日ご飯が食べられて、帰る家があって学校にも通えるのは一生けん命働いてくれる親がいるからだ。もしこのまま、働くということを知らないまま社会人になってしまったら…と考えると本当に怖い。校則で縛りつけられて色々な経験ができないまま社会人になろうとしている人達も多いと思う。だからこそ、伝統を守ること、勉強をさせることばかりにとらわれた校則をもう一度見直して”働く“ということをもっと早くから経験させてほしいと思う。働くとは「他人のために奔走する」という意味である。しかし、私にとって働くとは、自分で稼ぎ、自分のために使う、つまり自立の象徴であると考えていた。先日テレビでフィリピンのスモーキーマウンテンで生活しているある家族が紹介されていた。父親が殺され、病気がちの母親に代わって働き、一家を支えているのは7歳の少女であった。彼女の仕事はごみ山からプラスチックを探し出し、お金に換金することだった。彼女は、もちろん学校に行くこともできず、二人の弟、母親のために毎日一生懸命働いていた。私より幼い少女が家族のために働いている姿を見て、私は涙が止まらなかった。一家を背負う少女の瞳には、自分を犠牲にしてでも自分が家族を守っていくのだという強い意志・決意が表れていた。しかし、私は非常に恵まれた環境にいるのに、感謝もせず、今の生活に慣れすぎて、普通のことだと感じてしまっていた。現在、私は教育を受け、将来のための準備をしている。彼女が受けたくても受けられない教育を受けているのだ。私は将来学んだことを生かし、他人との関わりを大切にし、辞書の意味通り、”他人のために奔走“できるように働きたいと思う。「就職したら後輩のためにも3年は辞めないでね。」と進路指導の先生が言っていた。高校生はすぐ辞めてしまうから、求人が少ないらしい。私も今年3年生になって、もうすぐ就職できる所を探す。働くということ。それは大変な事だと思う。というか、大変だ。バイトやインターンシップで、ほんの少しの間仕事しただけでも疲れてしまったのに、これが毎日続くのだから大変じゃないはずがない。インターンシップに行った時、自分の考えがすごく甘かったと痛感した。でも、インターンシップでお世話してくださった方は”大変だけど、やりがいのある仕事だよ。“とおっしゃっていた。働くというのは、ただお金をもらうためだけじゃなくて、生きがいというか、新しい発見や楽しみを探すためにする事なのかな?と私は考えた。山口県立山口養護学校(山口県)佐々木大晃さん現場実習?内定を目指して徳島県立徳島北高等学校(徳島県)野田伊純さん夢をもって福岡雙葉高等学校(福岡県)緒方くる実さん働く、ということ福岡雙葉高等学校(福岡県)沖麻央さん他人のために奔走しよう!!長崎市立長崎商業高等学校(長崎県)前田洋子さん働く前に考えること31