17歳からのメッセージReport2005

17歳からのメッセージReport2005 page 34/44

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17歳からのメッセージReport2005

17歳からのメッセージ?受賞作品集??奨励賞?働くのは大変だから、辞めたいと思うかもしれない。でも「石の上にも3年」とも言うし、その仕事の良さを見つけるまでは辞められない。働きたい。自分の興味のある「自動車や単車をイジくる仕事」に就くのが、自分の考えている夢だ。失敗やミスは許されないが、その分やりがいがある。最近は、クラッチ操作の不正整備等による事故が起きているが、自分はそれを少しでも改善できるようにしたい。多くの人々はただ車に乗っているだけだが、その裏には、整備士という立派な職業の人達が点検しているという事実があり、それで安全に乗れているとわかってもらいたい。整備士も、ある意味、命と向き合っていると自分は考えている。整備士は、自動車や単車に最も接しないといけない職業だ。エンジン音で、良し悪しを検討する。それは、自分にとって神技だとしか思えない。いつしか自分もその神技を習得したいと思ってきた。いずれ自分も車を買い車を運転するわけだが、その時も、自分の車が故障すれば、自分で修理できる。こんなにいい職業はない。つまり一石二鳥というわけだ。自分はそう考えている。自分は早く整備士になって、自分が整備した自動車や単車を大切に使ってくれるように頑張って働きたい。そして、人々に感謝されるような整備士になりたい。それこそ、他人のために働ける、素晴らしい働き方ではないだろうか。家でさりげなく読んでいたファッション誌に、パン屋がその日売れ残ったパンを捨てるとき、お腹をすかせたホームレスが持っていってしまわないように、パンを足で踏みつぶして捨てるという話が載っていた。「最悪!!もったいない…粗末にするなんて私にはできない!!」、そんな風に思った。しかし、私は今コンビニエンスストアでアルバイトをしている。もちろんさまざまなお弁当・パンなどがたくさん並んでいるが、ある一定の時間が過ぎるとどんどん廃棄処理しなければならない。まだどこも傷んでいないものでも、私は捨てなくてはならないのだ。商売上、安全が保証された商品だけを売らなければならないことはわかるが、それでもやはり心は痛む。他人事だったファッション誌の記事が、自分の問題になったのだ。私たちは食に対する感覚がマヒしている。食べ物を好き嫌いで選び、お菓子は食べるが夕食は抜く、といったところにも食に対する感謝の気持ちと謙虚さが忘れられていることがあらわれている。せっかく作ったパンを踏みつぶして捨てる、バイト先の商品を捨てる。売れ残るのを承知で多様な商品を置いておかなければ、消費者の選択を満足させることができない。食べ物を選ぶことがファッションのようになっている日本人の心は、本当に豊かだと言えるのだろうか。昔の私はお父さんが嫌いだった。でも、今の私はお父さんが大好きだ。そう思えれるようになったのは、2年前お父さんが倒れたのがきっかけだった。2年前の朝。お父さんはいつものように仕事に行く準備をして、出掛けるときのことだった。私が自分の部屋で学校にいく準備をしていたとき、「お父さんっ。」と言うお母さんの大きな叫び声がして私が急いでその場にかけつけてみるとお父さんが、ぐったり倒れていた。急いで、救急車を呼んで病院に行き、そこでお母さんから聞かされた病名は「脳卒中」。私は信じられなかった。悲しいという気持ちと、ざまあみろという気持ちが混ざっていて複雑だった。お父さんは右半身、マヒになり寝たきりの生活になった。そんなお父さんに私は近づこうとしなかった。しかしお父さんは寝たきりの生活をやめ、リハビリに通うことになった。お父さんはリハビリを始めてから何かが変わった。そんな一生懸命なお父さんを見て私は、倒れたときに、ざまあみろだの思った自分に腹が立った。バカだと思った。今は頑張っているお父さんが大好きだ。お父さん、頑張って!!人は何故、人を好きになるのか。そんなこと聞かれたって分からない。人によって考える事は違うし、考えたことがない人もいるかもしれない。私は好きな人がたくさんいる。父、母、弟、祖父、祖母、友達に異性。基本的にはこんな感じ。でも時に、いろいろな人を好きになる。悩みを聞いてくれた先輩。先輩って優しいなぁって思った時から「好き」。いつもは少し嫌いな子。でも、本当は良い子だから「好き」。挙げたらきりがない。私は小さい頃、冗談で母にこう言ってしまったことがある。「私ってさ、死んじゃったほうが、良かったりしてね」。母が、泣いた。「お母さんもお父さんも愛ちゃんのこと大好きなんだよ?死んだほうが良いとか、言っちゃ駄目」。私は母に「ごめんね。」としか言えなかった。この時、私は心のどこかで安心していたかもしれない。母は私のことが「好き」なんだ、と。心が少し暖かかった気がする。でも、母には悪いことをした。反省。私は、あの時から人に好かれるのが好きである。すごく嬉しくなるから。反対に、自分の好きを相手に伝えることも、多くなった。特に両親。この頃は照れてしまってなかなか言えないけれど、「私、母さん父さん、好きだよ。」と言ってみると、「ホント?私達も大好きだよ。」と返ってくる。すごく嬉しい。人が人を好きになるのは、きっとお互いが暖かくなるからだろうと思う。二年生になって、ちょっと掃除の時間が好きになりました。わたしの今の清掃場所は、一階玄関のガラス。最初は、七階から一階までわざわざ行くのは面倒くさいなぁと思っていました。わたしは家でも窓掃除をしたことがありませんでした。先生が全体をみがくのではなく、汚いところからみがいていくんだと教えてくださいました。ガラスの戸の向こうには、順心自慢の美しい自然いっぱいの庭が広がっています。大きな欅の木、青空、太陽の日ざし、木陰を見ながら、ガラスの汚れをおとしています。なんだか今は、それがとても気持ちがいいのです。汚れたところからみがいていき、なかなかおちないよごれがとれてピカピカになったガラス戸から見る景色はとてもきれいです。外側の面をふくために外に出ると今の時期は初夏の風が吹き、とても心地良いです。自分の心をみがいているようなイメージなんてちょっと大げさかもしれませんが、ガラスをみがいて美しい風景が見えてくるということは自分の心をみがいて良い未来をつくっていくような感じがしてくるのです。感じるだけではなく、学校生活、部活、すべてにおいて自分をみがくようにしっかりと行動していき、素晴らしい未来をつかんでいくようにします。今、これだけは言いたい!?テーマ?3東京都立武蔵野北高等学校(東京都)岩間瞳さんファッション誌に載っていたこと長野県下伊那農業高等学校(長野県)金田麻未さん私のお父さん藤枝順心高等学校(静岡県)南城愛さん好きな人と、好きになる理由藤枝順心高等学校(静岡県)前島里奈さん心をみがく32大分県立大分豊府高等学校(大分県)財前博明さん『整備士』という職業に憧れて…