17歳からのメッセージReport2010

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26 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧か大きくなって学校へ通うころ学校環境はどうなっているのだろう。また、自分が結婚して子どもが生まれ成長していく中で学校環境はどうなっていくのだろう。そういうことを考えているうちに、私はスクールカウンセラーになりたいと思うようになった。現在の学校環境というのは、いじめであったり、親からの虐待であったりと悲しいニュースが尽きない。そういう中で私は教師という立場ではなく、生徒の側に立って心のサポートをしていく立場でありたいと思うようになった。ここまで真剣に考えることができるのも弟の誕生というひとつのきっかけがあったからである。自分の将来について両親に話すと、「自分のやりたいようにしなさい。」と賛成してくれた。大学に通うにはお金がかかる。それを出してくれる親に感謝し、今見える未来を信じあきらめないことがこれからの私の課題だ。勇気を出せば見えてくるもの清風高等学校(大阪府)藤岡樹さん僕は今、高校で友達としょーもないことを話していっぱい笑ってます。今は友達とかかわるのがめっちゃおもしろい。小・中学生の時、僕は友達と遊ぶのが苦手で、友達に「休みに遊ぼうよ。」と言われても、何かしら理由をつけ断りつづけました。それは私服を友達に見られるのが、はずかしかったからだと思う。そして、僕は中学を卒業して、公立高校に落ちて落ち込んでいました。そんな時、同じクラブだった友達がさそってくれていたので、僕は勇気を出して一緒にUSJに行ったのです。久しぶりに遊んだけど、楽しかった。行ってよかった。その帰りに僕たちはあるラーメン屋に行った。そこはその友達のオススメで、僕はそれについていきました。2人でラーメンを食べていると、僕は食べるのが遅いので、その友達が先に食べ終わると「急がんでええよ。ゆっくり食べて。」と言ってくれました。一言だけど、その言葉はちゃんと僕の心に残りました。人とのかかわりをさけていた僕は何もわかってなかった。ちょっと勇気を出せば明るい世界があることを。だから、友達とのつながりをもっと大切にして、ささやかな一言で心が温かくなる時をまた楽しみにしています。三年後の私へ履正社高等学校(大阪府)米山久光さん桜満開の元で、入学式を迎えた私。これから始まる新しい生活に期待と不安を抱きながら。これまで生きてきた中で初めて自分の本気を出せたのは、受験勉強であった。中学三年のはじめ、高校に進学できるかさえ危うい成績だった自分。「やる気が出ない」と毎日つぶやいてた。私が本気になったきっかけは旧友との出会いだった。彼は小学時代、仲のよかった友達で、いつも話していた。超有名中学校に受かり、私とは違う世界を見ている天才だった。私は、彼に「君は、天才だから苦労しなくていいな」といった。しかし彼は、違うと答えた。死ぬ気で勉強していると。私は、これまでそんなにがんばったことがないことに気がついた。やるっきゃない。彼と同じ頂上を目指したい、そう思うようになっていた。一年間必死で勉強した。時には、疲れて倒れたこともあった。私なりのベストをつくした。望みの学校には行くことができなかったけどこの人生のなかでいい経験ができたと思う。入学した高校の前で、私は誓った。次は、頂上に登りつめてやると。私の魔法履正社高等学校(大阪府)嶋田藍さんもしも魔法が使えるなら。そんな事を小さい時からずっと考えてた。周りは皆馬鹿にするけれど、私は非現実な事を考えるのが好き。その時だけ、私は何にでもなれるから。魔法使い、正義の味方。お母さんは私に、自分の将来を考えなさい、自分と向き合いなさいと言う。私にも将来の夢はある。だけど夢みたいな仕事。理想と現実。結構厳しいんだって、今更気付いた私。人に言われる前に出来ないとだめなんだって、今更気づいた私。魔法なんて、最初からなかったんだ。だけど最近、ちょっと視点を変えてみた。未来から今の自分を見つめてみた。今の自分から未来を見ないで、成長した自分が今の自分を見たらどう思うか、考えてみた。そしたら、今の自分に足りない物が見えてきた。不思議な気持ちになった。他人から言われなきゃ出来ない自分じゃなくなった。「魔法みたい」って思った。それから私は物事を冷静に見られるようになった。小さなことで怒ったり、何でも人のせいにしなくなった。ちょっとだけ成長した私。まだまだ一人前にはなれないけど、いつか一人前の大人になれるように、毎日、ちょっとずつ、成長できればいいな。願い兵庫県立柏原高等学校(兵庫県)足立愛実さん私は時々、自分はいらない存在ではないだろうか。と考えることがあります。私は人と接することが苦手で、いつも相手の顔色を窺って発言したり行動してしまいます。しかしそのような態度をとっていては〝本物?の友情などの関係は生まれることはありません。それを分かっていても一度身についた癖から逃れることは未だにできていません。そんなとき、やはり「私なんていてもいなくても同じじゃないか。」と思ってしまうのです。そんなことを考えていた時、私はある方からメールを貰いました。その内容というのが『あなたがいるから毎日に退屈が無い。一番色々話せているよ。』という文章でした。短い文章でしたが、私の心に温かいものが流れ込んでくるように感じました。〝誰にも必要とされていない?と考えていた今までの辛かった感情がこの一通のメールでこんなにも幸福な気持ちになったのです。私という存在が誰かの支えとなっていたことが本当に嬉しかったのです。しかし、それでも悩むことがやはりあります。そんな時にはそのメールを思い出します。そして誰かの支えとなる存在になりたいと願っています。まだまだ生きていく時間の中で始まったばかりのこの命を無駄にせず、誰かのために、そして自分のためにも自分に胸を張れるような人間になりたいと思います。