17歳からのメッセージReport2011

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1917歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧た。」と不愛想に言う私をいつでもうれしそうにドタバタと走って迎えてくれるのだ。不機嫌な私を見ても祖父母は決してその理由を聞いたりしない。祖母はボーッとしている私にお菓子やお茶を勧めてくれ、祖父は私の携帯電話や音楽プレイヤーを興味津々にさわる。そんな空気が落ちこんだりイライラしている私には一番居心地が良いのだ。誰にも自分のモヤモヤに触れられたくはないけれど、だからといって一人では寂しい。そんな複雑な気持ちを受け入れてくれる。すると不思議なことに、私のモヤモヤはいつの間にか消え去っているのだ。そして「そろそろ帰る。」とやはり不愛想に言う私を、今度は寂しそうに送り出してくれる。その時に二人が何度も言う〝またおいで?という言葉が私にとっては特別うれしい。まるでエールを送られた気分になる。そのエールが聞こえると私はまた頑張れるのだ。家に着く頃には誇りかな気持ちにさえなる。あの空間は行き詰まった私の逃げ道であり、パワースポットなのかも知れない。そのパワーの根源はやはり祖父母の優しさだろう。まだまだ貰うことばかりだけど、いつか大好きな祖父母に私から〝また来るね?と言えるようになりたい。立命館宇治高等学校(京都府)田中菜摘さん私のまち私は京都で生まれ育ってきました。京都にはとても古い歴史と文化があり、観光客も多く訪れます。誇りがもてる、美しい場所です。しかし、私が関東から来られた観光客の方と電車で隣になった時に、「京都の景観はもっといいものだと思っていたわ。」と言われました。それは、京都が大好きな私にとって少しショックな言葉でした。景観を害することがないように、京都の様々なお店は工夫して建てられています。また、たくさんの方が伝統を守ろうと一生懸命に活動されているのも知っています。十一基の鉾がたち並び、お囃子を行う、地元の亀岡祭では、小さい子供からお年寄りまでがお祭りのために毎晩お囃子の練習をしたり、お祭り当日には大人は鉾をたてたり、お茶席を作ったりします。伝統を守ることは決して楽なことではありませんが、地域の財産を語り継いでいきたくて、みんな頑張っています。だから余計にその言葉が残念だったのです。景観だけでなく、様々な文化や深い歴史を持つ京都だからこそ、景観や伝統を守っていくために心がけていくべきことがあるのかなと思いました。そのことを心に留めて、今後の街づくりをしていけたら、京都はよりよくなると思います。いつまでも地元の人にも、観光客の方にも愛される京都であってほしいです。大阪市立桜宮高等学校(大阪府)石田香苗さん夢見たって、ええやんか!私は、趣味が少し変わっている。中世ヨーロッパのような雰囲気が好きで、例えば、マリーアントワネットのような王族が着ている豪華なドレスを着てみたい。部屋には、美しい装飾が施された調度品や、天蓋付のベッドが置いてある。3時には、真っ白な薔薇が沢山咲いている庭で、優雅に紅茶を飲み、お菓子を食べる。と、いうのはただの理想で夢のような話だ。実際はボロボロの住宅に住んでいて、フリーマーケットで買った服を着て、スプリングが壊れたベッドで寝ている。でも、ちょっとくらい夢見たっていいじゃないか。と思い、ついにやってしまった。一般的には「ロリィタ」というのだろう、フランス人形のような服を、ついに買ってしまったのだ。フワリと膨らんだスカート!沢山のフリルがあしらわれたブラウス!リボンが付いている靴!ああ、なんて可愛いのだろう!豪華なドレスとは少し違うが、すごく満たされた気持ちになった。その後、私の勢いは収まらず、お金を貯めては服を買った。その度に嬉しくてたまらなかった。ところがある日、例の服を着ているのが母にばれてしまったのだ。その時の母の呆れたような顔…そして、母の言葉。「あんた、そんなん着んの…ふーん、まあいいけど…」しばらくの無言。え、いいんやろ?それなのに、その顔なんなん…!夢見たって、ええやんか!心の中で、私は叫んだ。大阪女学院高等学校(大阪府)東元菜々奈さん人を愛するとは私は何の為に生きているのであろう。人とは一人では生きていけない弱い存在である。二年前、私が中学三年生だった時、仲良くしていた友人が体調をくずして学校を休んだ。それから何カ月経っても彼女が学校に来ることはなかった。先生に休んでいる理由を聞くと、対人恐怖症になっているとのことだった。心配になり、何としても学校に来てほしかった私は自分の気持ちを素直に書き数回手紙を出したが、返事は返って来なかった。手紙には、「元気ですか?もし悩みがあるなら何でも聞くから相談してくれたら嬉しい。」と書いた。すると先日、あれから二年が経ち手紙が届いた。そこには素直な気持ちが綴られていた。「手紙を受けとった時、読むことが出来ずに引き出しにしまってしまいました。一年くらいたって手紙を読みました。でもうれしくて、つらくて返事を書けなかった。ごめんなさい。うちのこと、心配してくれてありがとう。返事が遅くなってしまったのは、それだけうれしかったから。仲良くしてくれたことずっと感謝してます。ありがとう。」と。私が彼女を愛する気持ちは彼女の心を開いたのだ。人は何の為に生きているの?それは人を愛し、愛されるために生まれた。何故生きているか分からなくなった人へ。あなたは愛される為に生まれた。そして私の友人に言いたい。こちらこそ仲良くしてくれてありがとう。二年たった今も、これからも愛しているよと。兵庫県立明石清水高等学校(兵庫県)嶺島可凛さん店と父「いらっしゃいませ?」いつも明るく賑やかなその店は私の父が経営しているラーメン屋。遊びの帰りや一人になりたくない時は店に行く。家で顔を見ない父にも店に行けばいつでも逢える。毎日1、2時間の睡眠時間でもいつでも明るい父の姿は若い人より若者らしい。夜中になるとスナックのママさん達やいろんな店のマスター達や常連さんが毎日のように父の店にやってくる。私はこんなにもたくさんの人に好かれ