17歳からのメッセージReport2011

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28 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧諦めることはいつだって悲しくて、寂しい。だから諦めるのではなく受け入れてみせる。いつかきっと成し遂げよう。僕はそれを胸に秘めながら、今この時を歩んでいる。大阪府立八尾翠翔高等学校(大阪府)松山りかさんたくさんの笑顔をありがとう。「りりちゃん。」温かくて優しい声が私を呼ぶ。今はもう二度と会うことのできない母の声。私の母は一年前、五年間の闘病生活を経て他界した。辛かっただろう、苦しかっただろう。私は、私を精一杯の愛で包んでくれた母に何もしてあげることが出来なかった。入退院を繰り返し、自由に動けない体で辛かったはずなのに、「りりちゃん、大丈夫?」って気にかけてくれた母に。母がいなくなって、一年が経ったが、いまだに母がまた優しい声で、私を呼んでくれる気がしてならない。私は母が大好きだった。今もその気持ちが変わることは決してない。母と過ごした十五年間は、私にとって一生忘れることの出来ない宝物だ。母に伝えたいことは、「ありがとう。」と「ごめんなさい。」母から学んだことは沢山ある。自分に損か得かなんて、どうでもいい。誰にでも優しく接すること。辛いときだって笑顔を絶やさないこと。母は辛い顔より、笑顔の方が多かった。病気なんて、どこかに飛んでいってしまうくらい眩しい母の笑顔。私にだって出来る。私は、母のような素晴らしい人間になれるように、精一杯生きていきたい。お母さん、本当にありがとう。大阪市立工芸高等学校(大阪府)中川尚哉さん今までの自分とこれからの自分僕は聴覚障害を持ち、大阪市立工芸高等学校に通っています。今までの自分は、聾学校で僕と同じ障害を持つ友達と手話を使って楽しく話したり、先生も手話を使って一緒に授業をしたりしていました。高校生になってからは、ほぼ健常者の中で一緒に高校生活をしています。この高等学校に入学した時に、どうしたらコミュニケーションをとれるかなと考えました。たとえ、僕が手話を使ってもみんなは分からないのは当たり前だろうと思って、手話を使わずに口話、筆談の方法でコミュニケーションをとっていこうと思いました。でも、僕の一つの言語を失ったような感じで、コミュニケーションをとる事が苦痛になってしまいました。しかし、高校には、手話ができる先生がいてほっとしました。さらに、手話に興味のある先生や友達がいて、手話を教えてあげたり、手話で話してくれたりして、元気に楽しく過ごせるようになりました。最初は、どうしたらコミュニケーションをとれるかな、友達ができるかなと心配していましたが、周りの人達のおかげでその心配はなくなりました。これから大変な事があると思いますが、一日一日の経験を積み重ねて、部活動や行事など楽しい高校生活を送れるように頑張っていきたいです。「耳が聞こえない者でも、何でもできる。」これが僕の目標です。大阪市立桜宮高等学校(大阪府)前田優希さん支えの一言中学三年の頃、水泳一筋で努力していた。そして、初めてリレーメンバーに入り大阪一位、近畿大会も出場したことがあった。この時から「高校でも水泳を頑張る」って決心した。でも、受験前の11月に、大腿骨骨折で四ヶ月の入院で手術をした結果、半年以上はまともに走れず、リハビリもしなければならない状態になった。それを知った時は水泳をもう諦めるしかないと思った。毎晩悔しさで全く眠れなかった。ある日リレーメンバーの一人が見舞いにきて、僕に「高校になったら次は敵や」と言ってきた。このときなぜか、また水泳で勝負したいという気持ちがあふれてきて、その日からリハビリを頑張った。すると予定よりも一ヶ月も早く治り、無事高校にも受かった。高校は中学と違って練習もしんどいし、リハビリも兼ねている途中だったので、サボりたいと思うこともあった。でも、あの一言のおかげで、諦めるという選択肢はなかった。今では体力も戻りまともに練習できるようになった。どれも全部そいつに感謝しています。だから僕も誰かのために力になってやりたい存在になりたいと思った。兵庫県立播磨農業高等学校(兵庫県)三浦恵実さん生きてる人と生かせている命スイカって何時が旬か、知っている人は多いと思います。私も小さい頃から知っています。でも、何時苗を畑に植えるのか知っていますか、と尋ねられると以前の私だったら答えられる事はできませんでした。私は食べるの専門だから、お店に並んでいるのを買っていただけだから。興味がなかった、というのもあったけれど。でも農業高校に入って意識は変わりました。どうしたらもっと甘くなるのか、味じゃなくて育て方が気になって仕方ありません。何もスイカでなくても、それは他の農作物にも当てはめる事ができます。自分がよく食べているものや、好きなもの。全部植え付け時期が違います。農作物にもそれぞれ好みと性格があるから。もちろん旬も違っています。それを全部知っているのが農家さん。そう、農家さんだけ、なんです。でも私たちは、農作物を育てるのに必要な手間も暇も、それぞれ違う好みも性格も知っておかなければならないと思います。私たちの口に入る彼らは、かつて生きていて個性もあって、性格も好みも違っていた命です。私たちの命のために命を手離した彼らのためにもそれを知っておかなければならないと思います。そうすれば、儚く消えていった命たちを無下に捨てる人は居なくなるのではないでしょうか。そして、この大切な事をみんなに伝えるのは、貴い命を学び、守る私です。