17歳からのメッセージReport2011

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34 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧に綺麗にしている母の後ろ姿があった。それを見て、今まで堪えていた涙が、あふれ出た。何も悪くない母に、こんな事をさせて「ありがとう」の一言をその場で言えなかった自分が情けなかった。あれから2年。私は今でも母が綺麗にしてくれた、あの革靴で学校に通っている。…そう言えば、未だに伝えられていない言葉があったね。あの夜、もし革靴を綺麗にしてくれてなかったら、中学三ヶ年精勤賞を取る事も楽しく学校に行く事もなかったかもしれない。ママのおかげだよ!「ありがとう!」新潟県立柏崎特別支援学校高等部(新潟県)平田明奈さん誰もが暮らしやすい国私は小学六年生の時に歩けなくなりました。今は車椅子が私の足になってくれています。そうなって初めて見えてきたことがあります。例えば今まで全然気にしていなかったちょっとした段差でも私にとってはとても邪魔だったりします。また身障者用トイレなどもお店によって造りが違うので使いやすい所と使いにくい所があります。例えば便座がとても低かったり、絶対いらないだろうと思うところに手すりがあって逆に邪魔になったり…などいろいろあります。そして中学三年生の時、私の住む新潟県には車椅子でもバスに乗れるリフト付きバスがたった一台しかないことを知りました。福祉タクシーはたくさんあるのになぜ一台しかないのだろうととても驚きました。今、盛んに「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」ということが言われていますが、実際はまだまだ足りていないと思います。段差などは少し工夫すればなくせるところがあると思います。また、ただ造るのではなくトイレなどは全国で造りを統一した方が良いと思います。でも物理的にはどんなに工夫しても足りなかったり現実的に無理なところがあると思います。そういう時は、例えば困っている人を見かけたら声をかけてみるなどみんなで協力して助け合えれば良いと思います。そうしていつか日本が誰にとっても暮らしやすい国になると良いです。富山県立南砺総合高等学校平高等学校(富山県)宮脇花佳さんじいちゃんのスーパーパトロールカー私は自宅から離れた学校に通っています。電車とバスを乗り継いで1時間もかかる所にあります。自宅から、バス停までも遠く自力では行けないので車で送ってもらうしかありません。そんなとき、いつも送ってくれるのが私のじいちゃんです。前の日の夜に「明日、駅まで送ってもらってもいいけ??」とメールを送ると、「分かってまんがな」と、私を笑わそうと富山県民のくせに無理矢理関西弁で返してくるとんちのきいた優しいじいちゃんです。しかし、そんなじいちゃんですが私には一つだけ不満があるんです。それは、乗せてくれる車です。じいちゃんの愛車は…そう、軽トラックなのです。しかも「防犯パトロール中」というステッカー付き!私は恥ずかしくてたまりません。これではまるで〝早朝のパトロールタイム?ではありませんか。でも送ってもらう立場として何も言えないので、私は黙ってパトロール軽トラに乗っていきます。しかし、こんなに恥ずかしいパトロールタイムを私は嫌いではありません。じいちゃんのトークが聞けるし、なにより他愛のないあの時間が楽しいからです。高校を卒業するまでの残りの期間私はこの時間を大切にしていきたいなと思っています。じいちゃんいつもありがとう。でも……もし良かったら、あの軽トラはやめませんか?北杜市立甲陵高等学校(山梨県)遠藤佳蓮さんアンパンマン私はアンパンマンが好きだ。ゴールデンウィーク中に実家に戻った時に、ビデオを見た。もちろんアンパンマンの。アンパンマンのエンディングの曲を聴いているとき、ある歌詞のおかげで色々考えることができた。「何のために生まれて、何をして生きるのか。答えられないなんて、そんなのはイヤだ。」多分、多くの人が、この歌詞を読んだらメロディーラインが浮かんでくるだろう。アンパンマンのマーチの一節である。すごく久しぶりに帰った実家で見たアンパンマンのこの歌詞が耳から離れなくなった。実際、今の私は、生まれた意味も、生きる意味も目的も全然わからないし、考えたこともなかった。歌詞の通り、生まれた意味や生きる意味、目的を答えられないのはイヤなので、これを機に深く考えてみた。私なりの答えなのだが、家族や友達、関わってくれてる全ての人達に会うために生まれてきたのだと思う。そして、わからない生きる意味を探すために生きているのだと思った。自信や確信を持って言える程でもないのだけど、これが今の私の答えだ。小さい子どもに人気のアニメだが、子どもだけに訴えかけている内容ではないと感じた。私は老若男女、たくさんの人にこの歌詞の質問を投げかけたい。長野県松本蟻ヶ崎高等学校(長野県)今井航輝さん憧れその日私は、家族全員で木曽にある祖父の家へ向かった。祖父の家の玄関口を開けると同時に、「よぉし!山へ桃採りに行くぞ!」と、祖父の威勢の良い声が出迎えてくれた。正直、桃など採りに行ったことがなかったため、私は期待に胸を膨らませた。そして、私と兄と祖父の3人で山へ向かうと、そこには多くの桃を実らせた木が何本もそびえ立っていた。さっそく、桃採りのコツを祖父に教えてもらい、採り始めた。端の木から順に桃を採っていった私は、ある1本の木の前で止まってしまった。「じいちゃん!この木の桃、何かにかじられてるよ!」そう、その木の桃は明らかに、動物にかじられた跡があったのだ。しかし、私が言った言葉に対し祖父は、「これはイノシシだな。足跡が残っている。しかし、俺の桃は人だけでなく、