17歳からのメッセージReport2011

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0517歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧中学校を卒業し、高校へ入学した私は、新しい環境になかなか馴染めずにいた。中学校生活で慣れ親しんだ友だちや先生の存在が無くなってしまったことへの不安と戸惑いが大きくあった。中学時代から、大学への進学を決めていたものの、勉強にも身が入らず、その悩みを家族にさえ言えずにいた。クラスメイト同士、関係ができつつあったそんなある日の昼食時間、いつも通りひとりで弁当を食べようと弁当袋を広げた私は、そこに一枚の手紙が入っていることに気付いた。その手紙には、見慣れた母の文字で「笑って、笑って」、この一言だけが書かれていた。私は、ただ胸がいっぱいで、涙をこらえきれなかった。その時の塩味のきいた弁当の味は一生忘れないだろう。以前から、私の笑顔が何よりも大好きだと言っていた母。その笑顔がいつのまにか消えてしまっていたことに気付き、無言で見守ってくれていたのだ。私は、母からのたった一言の手紙から、自分のことで精一杯になり過ぎて、周りのことを見る余裕が無くなっていたことに気付くことができた。時には、母や家族に八つ当たりしてしまったこともあった。だが母はどんな私も大きな愛で見守ってくれていた。私はそんな母をとても尊敬している。将来、母のように誰かに尊敬してもらえるような女性になりたい。あの手紙は今も定期入れの中で、私を励まし続けている。「うるさい、ぐちゃぐちゃ言うなババア」二歳下の弟はまだ十五歳の私に向かってこう言う。悔しくて言い返そうといつも思う。「十五歳でババアなら世の女は皆ババアやん」と。でも言い返すこと自体子供染みていると思ってたいてい「はいはい。一人で言いよりなさい」と言う。そうすると弟は私の背に口汚なく反論する。私の家では私が一番年上の女性である。本当なら母にぶつけられるであろう反抗期の苛立ちは、私の家だと全て私にふりかかる。周りの友達には親と喧嘩して「うざい」と言った、という人がいるけれど私は共感しない。その代わり、テレビ番組で「うちの高校生の息子の反抗期が酷くて」と困り顔で相談する母親の姿に「うんうん。わかるよその気持ち」と洗濯物をたたみながら共感する自分がいる。でも最近よく思う。今、弟に反抗されることに慣れたらいつか母親になって自分の子供に反抗されてもきちんと対応することができる、と。もしかしたら、いや絶対ラッキーな体験をさせてもらっているのだと。そう思うと少し気が楽になる。弟だっていい所もあるのだ。たまに力仕事を買って出てくれる。サッカー部の練習も頑張っている。弟の反抗期。なかなか厄介だけど、おもしろい。弟の反抗期がなくなるまで、十五歳のババアは今日も頑張る。該当作品なし星翔高等学校(大阪府)北村聖良さん「笑って、笑って」土佐塾高等学校(高知県)國澤優花さん反抗期のススメ世の中の出来事から考える未来テーマ2今までの自分、これからの自分テーマ1今までの自分、これからの自分テーマ1グランプリ3点