17歳からのメッセージReport2012

17歳からのメッセージReport2012 page 25/48

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2012 の電子ブックに掲載されている25ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2012

24 17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージ東福岡高等学校(福岡県)坂口尚史さん政治家に物申す!!私の父親は国家公務員です。昨年、民主党が国家公務員の給料を大幅カットして、父親がボーナスから相当引かれていると言っていました。他にも国民に対して消費税十パーセント上げるなど負担をかけるなどしているけど、民主党はじめ政治家としては公共事業などの財源確保だと思います。しかし、まずは自分らの立場を見直すべきではないでしょうか。政治家には金がいる、とか言う方も多いでしょうが、我々庶民としては高すぎる給料をもらって豪邸に住んで、国外視察とは名ばかりの外国旅行に行くなど政治家の私欲を満たすばかりとしか思えません。私達の親は私達のために毎日、汗水流して仕事をしてかせいでくれています。その所得からも所得税として政治家の遊び代として使われます。このような状態で税金を払う必要はあるのでしょうか。国会での審議中の映像をテレビで見ますが、やじが飛ぶなど見ていて幼いし情けないです。又、審議中に寝ている人も居ます。これからは私の勝手な考えですが、改善策として徴収した税金の金額の公表、使用経路の公表などする。豪邸に住めるだけの金があるなら国会議員の地下鉄使用料の有料化、国会議事堂の電気代などの光熱費の負担は国会議員が負う、などです。今、日本は昨年の東日本大震災に見舞われて大変な時期だけど、そこは私達だけでなくリーダーである政治家も具体的な行動を示して下さい。これからのさらなる日本の国際的な進歩に期待します。長崎県立佐世保商業高等学校(長崎県)石川未希さん空私は空が好きだ。温かみを感じさせるオレンジ色の夕焼け空も、何も無い真っ黒なキャンパスの上で星がキラキラ光る空も、私は本当に空が好きなのだ。何も意味なく空が好きになった訳ではない。私の中ではとても大切で重要な意味が、そこにはあるのだ。もちろん、それが表現する美しい表情も好きだ。しかしそれにもおとらないものがある。それは、空にはこの世と別れを告げた人達が天国という素晴らしいであろう場所で暮らしている、ということである。身近な大切な人が亡くなってしまった時、自分の心の中に大きな穴がぽっかりとあいてしまう。けれどそんな時、ふと空を見上げてみるのだ。そうして時々心の内で話しかけてみる。すると、泣きたくなったり寂しくなったりもするがその後には温かい何かが心の奥まで広がってその大きな穴をゆっくりと、少しずつ埋めていってくれる。楽しかった思い出、嬉しかった思い出でいっぱいになる。そうさせてくれたのは空で、空には大切な人達がいて今もそこから私達を見守ってくれている。それを証明する術はないが、そうであってほしいと私は信じている。だからこそ私はどんどん強くなれる。私を見守り励ましてくれる人達がいつもどこでもすぐ真上に空と存在しているのだから。空がそこにある限り私は頑張っていけるのだろう。私は空が大好きだ。熊本県立天草工業高等学校(熊本県)平本友綱さん藍色の海天草の海は、藍色で、太陽の暖かい光が降り注ぎ海面がダイヤモンドのように輝いて眩しい。自然豊かな島から流れ込んだ栄養で、海の中には海草、貝や蟹、魚がすくすくと育っている。その中には、300頭を超えるイルカの群れがいる。一昔前までは、緩やかな時間の中でコミュニティを形成し、子孫を残しながら穏やかな暮らしをしていた。しかし、ここ数年でイルカを取り巻く環境が激変してしまった。天草で観光客を誘致するためにイルカウォッチングが始まった。船にたくさんの人たちが乗り込み、イルカの群れを目指す。最初は数隻だった船が、今ではいろんな港から出港し、数十隻でイルカの群れを取り囲んでいる。産業が少ない天草にとっては、観光はとても重要な収入源である。観光客が増加することによって生活が潤う事になる。でもその観光客によって海が汚され、イルカたちが困っている。観光客が捨てたゴミをイルカがエサと間違えて食べてしまった。それが原因で浜に打ち上げられて死んでいた。人は生活を豊かにするために海に出る。でもそこで生活しているイルカたちにとっては、脅威になる場合がある。綺麗な海、豊かな海を残していくために、海の生きものたちと共生していける環境を作っていかなければならない。熊本学園大学付属高等学校(熊本県)實吉祐人さんF「どうしてだ!どうして鳴ってくれないんだ、F!」ギターには「F」というコードがある。押さえるのがとにかく難しい。多くのギタリストも苦戦するらしい。にも関わらず、楽譜に何度も現れる「F」。そう、「F」が押さえられないと、曲が弾けないのだ…。僕自身、マスターするのに1週間ほどかかった。その1週間はものすごく大変だった。ギターには6本の弦があるのだが、そのうち5本は鳴ってくれるのだ。だが、1本は「ビヨ?ン」と間抜けな音が出てしまう。ならばと、その1本に力を入れるのだが、なぜかほかの弦が「ビヨ?ン」。この繰り返し。さっき鳴らなかった弦が鳴ったかと思うと、別の弦が鳴っていなかったり…。ふと、思いついたことがある。「この世は、ギブ&テイクで成り立っているんだな(泣)」そして、「F」を練習し始めて約1週間。今日こそはという思いでギターを手に取った。「ん?何かが違うぞ?この左手にしっくりくる感じ…。」右手で6本の弦を弾いてみる。ジャラ?ン。全ての弦が振動していた。「弾けた…。弾けたぞ!」あれから4年近くが経つが、今でも「F」を弾くたびにあの1週間を思い出す。ほかにも難しいコードはいくらでもある。だけど、「F」を押さえられるという自信が、それらと闘う力の源になっている。ありがとう「F」。銀賞