17歳からのメッセージReport2012

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2917歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージ大阪市立高等学校(大阪府)平田萌々子さん先生が教えてくれた事「自信をもて」これは中学の時、顧問の先生がくれた言葉です。私はバスケットボール部で副キャプテンをしていました。当時の私は伸び悩んでいて、試合をしても失敗ばかりでチームの皆にも迷惑ばかりかけていました。そんな時、ある試合で先生が「自信をもて。お前はいつも努力してきてんから大丈夫や」と言ってくれました。その言葉を聞いた時、嬉しくて涙がでそうになりました。厳しい事ばかり言われていたけど、自分の頑張りを見ていてくれた、認めてくれた。それが本当に嬉しかったです。その試合以降、私は下を向く事を極力やめました。気が滅入りすぎて自信がなくなりそうになった時もたくさんありましたが、その度に先生のこの言葉を思い出していました。そうすると、自然と心も体も軽くなるのを感じました。それを繰り返している内にいいプレイがふえてきました。私は今でも、落ちこんだり、自信を失くしそうになったりまた、テストや、ピアノの発表会の時なんかは「あれだけ頑張ってんから大丈夫や」と自分に言い聞かせると、不思議とうまくいくのです。これからも、先生がくれた言葉どおり努力して、自信をもっていたいと思います。大阪市立工芸高等学校(大阪府)水野有記さん後悔先に立たず後悔していることがある。私は中学生の時、ソフトボール部に所属していた。三年間の部活では、たくさんの試合をしてきた。試合の日が決まるたびに「見に行こ-」と言う母に対して私はいつも、「見にこんといて!」と必死に訴えた。その時の私は、試合を親に見られるという緊張とプレッシャーで気持ちがいっぱいだった。しかし、私はそんな気持ちと裏腹に試合の時、友達の親が見に来ているのを見るたびに、なんだか寂しい気持ちになった。そんな事が続き、中学三年生の最後の試合、私は最後の試合ということで思いきって母に、「最後やから試合、見にきてもいいで」と言った。母は、驚いた顔をしていたと思う。試合当時、数人の親が試合を見に来ていた。その中に、私の親はいなかった。試合と仕事が重なってしまったからだ。結局、私の親が試合を見ることなく中学三年間の部活が終ってしまった。あんなに親に試合を見られることを嫌がっていたのに、部活が終わった私の心の中には、見に来てほしかった、自分がプレーしている姿を見てほしかったという後悔の気持ちでいっぱいだった。卒業式の日、私はこの気持ちをメッセージカードに書いて親に渡した。少しでも、この気持ちを親に知ってほしかったからだ。今思えばあの時の私は、自分の気持ちに嘘をついていたと思う。これからは、自分の気持ちを伝えようと思った。次、何か学校の行事などがあれば、親を誘うつもりだ。梅花高等学校(大阪府)大﨑古都さん鎖のない自分になれるように授業の時、発言することが嫌いだった。先生が誰を指名することもなく皆に答えを求めてくる時、私はその答えが分かっていても発言をすることはなかった。なぜ発言しないのか、その理由は「恥ずかしいから」それだけだ。間違っていたらどうしよう、自分はそういうキャラではないということが私の頭の中にあり、そして埋め尽していた。去年、私はいつも通り授業をうけていた。先生が誰を指名することなく皆に答えを求めた。しかし誰もその答えを口にはしなかった。私の中に答えはあったがやはり「恥」が鎖のように私を縛っていた。いつもより長い間先生は答えを待っていた。その事に耐えきれなくなった私は思わず答えを口に出してしまった。瞬間鎖がより一層私をしめつけたと思ったがそれは決して私をしめつけなかった、むしろ解けていた。私は初めてあの鎖で自分で自分をしめつけていたことに気が付いた。そして自分に今まで発表した人のことを恥ずかしい人だと思ったことはあるかと質問した。そんな事は思ったことがないと答えた。ならば発表することは恥ずかしくない、ただ自分で鎖を作り縛っていただけだった。私は今までにたくさん後悔したことがある。その大半は自分が作った鎖に縛られていた。だからこれからはその鎖に縛られず、作らないようにして、後悔しない人生を送りたい。鎖のない自分になれるように。兵庫県立芦屋高等学校(兵庫県)吉平脩斗さん「我」「人に迷惑をかけるようなことは、絶対にもう二度としない。」と誓った。それは、今までの自分を大きく変えるという決意でもあった。自分は人への思いを何の解決にもならない暴力という手段で訴えてしまった。それは人として絶対にあってはいけないこと。と、今冷静になって考えるとわかる。自分が興奮し、思いを暴力で伝えたつもりになったことで、たくさんの人に迷惑をかけてしまい、たくさんの人からの信頼を失った。失った信頼を取り戻すのは、簡単なことではないと思う。けど、自分がこれから生活を送っていく中で、信頼というのは絶対に必要だと思う。それを取り戻すためには、今の自分を変える他ないと思う。ある本に書いてあった「自分のような人間が多くなったときこの国はよくなるか、悪くなるか」と。自分の場合、学校で考えると、学校はよくなるか、悪くなるかということになる。変わった自分。人を思いやり、人に感謝していく。そういった自分になって、そういう人が増えると学校は絶対に今よりよくなると思う。だから僕は自分を変える。そうすることで、少しでも多くの信頼を取り戻せると思うから。その決意を胸にこれからの自分というのを築いていこうと思う。時間がかかっても、それが今の自分がすべきことだから。兵庫県立神崎高等学校(兵庫県)堀田桃子さん小さな勇気私は行動にうつすことは大切なことだと思う。行動にうつすということは、意志表示をすることになると思うからだ。奨励賞