17歳からのメッセージReport2012

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3317歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージ不安で何もかもいやになるときや苦しくなるときもある。逃げだしたくなるときもある。でも不安や苦しみは一生続くのではない。いつか消えてなくなるものなのだ。あの日、事故にあったのは不幸だったかもしれない。でも私は自分が不幸だとは思わない。私にあたえられた苦しみや悲しみは全て無駄ではないと思っている。苦しみも悲しみも喜びも、全てもって今まで以上の明るい未来をこれから築いていけると私は信じていきたい。宮崎県立高城高等学校(宮崎県)霍鳥田更紗さん今までの自分、これからの自分。自分の話をしようとすると、私はどうしても家族や友達の話になってしまう。しかし最近、それは間違いではないのだと知った。「友達は選びなさい。」そう言われたことはあるだろうか。私はある。当時はどうしてそんなことを言うのか理解できなかったが高校3年生になった今、何となくわかった気がする。友達はそれだけ自分に関わってくるのだ。周りにどんな人がいるかで”自分“は簡単に変わってしまう。もっと平たく言えば友達の良し悪しで自分の性格も変わるのだ。そうなると、今の自分を作ったのは周りの人達ということになり、そこで初めの文章に繋がってくる。周りの人の話をすれば、自分がどんな人物なのかも伝わると私は思うのだ。私は来年社会にでる。そうなった時私の周りは一変するだろう。私を正しい道に導いてくれた家族や友達と別れ、一人で暗中模索しながら進むことになる。そうなった時、大切なのは”これからの自分“だろう。どんな人と関わるか、どんな決断を下すか、すべて”これからの自分“が決めてしまうのだ。しかし、その”これからの自分“を作るのは”今までの自分“だ。だから私は周りの人を大切にし、自分の欠点を減らしていきたいと思う。そして社会に出た時に”自分“に自信が持てるようになりたい。宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校(宮崎県)中前俊星さん高2論高校2年生になってから、最近とても多くの壁に直面しているような気がする。そして、それが本当に悩んでいる事柄なのか、果たしてそうでないのかも分からなくて疲れきっている所だ。16歳ってのはそういう時期だっていうのはなんとなく分かっていたのだが、ここまでとは思ってもなく、すっかりアパシーっぽくなってしまった。そこで考えてみたのだが、これは単なる無気力ではなく、少々ひねくれた「青春」なのだろうかと。疲労している中にも楽しいことや、嬉しいこと、乗り越えられたことはたくさんあった。そして、ふと思った。この壁はチャンスだ。自分を手に入れるチャンスなのだと。高校生活は残り2年弱ある。この期間で友達と協力してお互いに壁を壊せていけたなら、僕らは「青春」できるのではないだろうか。綺麗な青春ではないかもしれない。けれど、自分なりにおもしろければきっと「青春」なんだと思う。そう考えると次第にワクワクしている自分がいる。おや、この気持ちが青春なのだろうか。大人になって青春を語る自分が楽しみだ。鹿児島県立指宿高等学校(鹿児島県)新村千聡さんこれからの私今までの私はいろいろためこむことが多かった。例えば物(ゴミともいう)、宿題、ストレス、脂肪、エトセトラ。これらをためこむせいで部屋は汚く、宿題提出日前日には寝れず、イライラし、肥えるのである。いいことは1つもない。ためていいのは金と知識だけと誰かが言っていた気がするがその通りだと思う。このままでいいのか私。そう思いまずは部屋の片付けから始めてみた。部屋じゅうに散らばった大量の雑誌、洋服、CD・DVDなどをせっせと片付けた。中でも最も大量でショッキングだったのは主に学校で配られるプリント類である。やつらは重なり地層のようになっていて下の方にいくにつれ色がおかしくなっていた。紙は腐るものなのかと思わせるほどであった。それでもなんとか片付けを済ませて部屋をみた。感動した。床をみたのはいつぶりだろうか。私は思った。こんな部屋なら日常的に宿題しようかな。なんて思うかも、何かに部屋でつまづくことがなくなるかも、部屋で動きやすいからカロリーを消費しやすくなるかもと。すべての悪の根源は汚い部屋だったのだ。しかし今は正義のきれいな部屋にいる。心もきれいな気がする。このきれいな部屋があるかぎり私の平和は守られるのであろう。私の心の平和を守るためこのきれいな部屋を維持したい。そう思った。(沖縄県)匿名希望後世のために私は祭りが好きだ。そのつながりから伝統芸能をする青年団に所属している。青年団の大半は三十代より上で若くても二十代後半の大人たちばかりである。その団体に高校生の私が加入したことで団体の大人たちから期待された。その期待に応えようと練習を毎日のように繰り返す日々。確実に力を付けてきた頃、ある大きな壁に当たった。肘の痛みである。急激な成長に伴い、疲労が蓄積されて、それが原因となり肘に痛みを感じるようになってしまったのだ。それから、私はあまり練習へ行かなくなり、一時期は連絡すらとらなかったこともあった。ある日、練習に行かず一人で外を歩いているとき青年団の団長に見つかった。団長は優しい態度で私に言ってくれた。「誰だってくるしくて嫌になることはある。逃げたい時は逃げてもいいから、また戻ってきても良いよ。いつでも待ってるから。」私はその時気付いた。理解をしてあげて、それを受け入れることがどれほど大事なのかを。私はその日以来、毎日練習に行っている。実力をつけるため。そして、次の世代へ大切な事を伝えられる力を身に付けるために。私も団長のような人を目指し努力し続ける。奨励賞