17歳からのメッセージReport2012

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4317歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージ本情報技術者試験、日商簿記検定二級に合格するという目標だ。そのために、高校入学後、必死超えて全力で戦い続けた。それは、まるで戦場にいるかのように壮絶なものだった。気がおかしくなりそうな時もあった。しかし、何がなんでも最後の最後まで絶対あきらめず我武者羅に頑張った。その結果、全商英語検定は合格できず、目標は達成できなかったけど、それ以外は全て合格することができた。私は、この二年間で、「結果より努力することに意味がある」ということを改めて実感することができた。いくら頑張ったって結果がついてこないことはあるけど、それでもめげずに努力し続ければいつか大きくなって自分に帰ってくる。今でもそう信じている。こういう経験をしたからこそ、皆さんに伝えたい。「目標に向かって走り続けて下さい。こけてもいいじゃないですか。むしろ、たくさんこけて下さい。そこから得られるものは大きいですよ。すぐにゴールできたら人生つまらないじゃないですか。」あなたの努力がいつか大きな花を咲かせることができるように願っています。宮崎県立宮崎南高等学校(宮崎県)松浦碧さんセピア色の図書券私の引き出しの中には未だに使っていない色あせた図書券がある。本当は使ったほうがいいのだけれどある思い出がつまっているその図書券を手放すことができないのだった。それは逆のぼること9年前の小学校低学年の頃。友達や先生に恵まれ順風満帆に過ごしていたはずが新しい学年になり、とんでもない担任に出会ってしまった。暴力はふるうし、授業は一部放棄。そしてある女の子が人の物を次々に盗むという事件がおきた。もちろん担任は放置。私も被害者の1人で大切な物を盗まれ目撃者と共に担任のもとへ行くが、自分の管理が悪いと怒られた。そこから担任に会うのが辛くなり苦しい日々だった。そこで私を助けてくれた人が当時、放棄されていた授業をしてくれた教頭先生だった。話を聞いてくれ、盗んだ本人から聞きだし、盗まれた物を私のために山の中で探してくれた。次の年、転勤なさった教頭先生にお礼の手紙を書いた。そしたら返事とともに図書券があった。手紙には苦しい中よくがんばったね。あなたは私の大切な生徒です。と書いてあり、全部読んだ時には涙がこぼれた。もしあの時、教頭先生がいなければ学校に来れなかったかもしれない。教頭先生の光は私の小さな分岐点となった。その手をさしのべてくれた教頭先生、ありがとう。セピア色になった図書券を見るたび心の中でそう思う。沖縄県立那覇西高等学校(沖縄県)比嘉祐介さんありがとうこの前、両親と一緒に久々の外食に行き何気なく座ってご飯を食べていたら歳をとった両親を見て泣きそうになった。小さい時からいつも俺の事ばかり気にしてくれて、よく外食にも連れて行ってくれたね。2人の弟が生れる前は3人でいつもご飯を食べていたね。いつもいつも俺がわがままをして外食先で「お腹いっぱい。もう食べれない。」って言って2人を困らせたよね。本当に久々の3人だけの外食で、小さい時に見ていた若い2人の光景とは違う、白髪やしわが増えた2人に涙をこらえながら、「歳とったね。」って言ったら、「お前が成長したんだよ。」と言ってくれて、涙を必死にこらえた。あなた達2人の元に生まれて本当に幸せです。2人のたくさんの愛情を受けて育って今はもう高校生です。弟2人が生まれた時は嬉しかったけど、やっぱりお父さんとお母さんの愛情が3分の1になってしまうのはちょっとだけ嫌だったよ。でも、これから3兄弟でケンカもするだろうけど仲良く生きて行きます。安心してください。2人には伝えたい事がたくさんあるんです。18年間育ててくれてありがとう。いっぱい愛情を注いでくれてありがとう。俺のやりたい事やらせてくれてありがとう。俺の両親でいてくれてありがとう。これから先自立して俺にも家族ができたらあなた達みたいに育てます。俺が世界で一番尊敬して感謝している偉大な2人へたくさんのありがとうを贈ります。本当にありがとう。◎全作品原則原文のまま掲載しておりますが、一部誤字等大学側で訂正いたしました。奨励賞