17歳からのメッセージReport2013

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26 17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージ私には夢がある、それは保育士になることだ。子供の笑顔、しぐさ、はしゃいだり、食べたり、寝たりと子供が大好きだ。でも昔は、子供が好きではなかった。すぐ泣いたり、言うことは聞かない、うるさいと思っていた。今考えてみても本当に嫌いだったんだと思う。けれども好きになれた、子供が大好きになった。1つの小さな生命が大きなかけがえのない存在だと思えるようになったのだ。そう思えるようになったのにもキッカケがある。姉に最初の子供が生まれた。小さくて猿みたいだった。はじめて子守りを頼まれた。最初の方は泣かれた、正直嫌だった。時間がたつとその子は寝ていた。やっと開放されたと思った。ふと小さな手に触れようと指を近づけた、その瞬間「ギュッ」と強く握られた。なぜだか私は泣いていた。私はこの瞬間今までの考えが一変した、子供に対する気持ちが変わった。とても小さくありきたりなことかもしれない。でも私からしたらとても大きなことなのだ。私は今子供について色々考えている。これからも考えていくだろう。そのために私は一歩一歩と足を運ぶ、保育士に向かって進んで行くのだ。岡山県立岡山盲学校(岡山県)佐々木綾花さん嫉妬とはなんだろう。嫉妬とはなんだろう。私はたまにふと自分に問いかけることがあります。私はここ数年間ずっとAさんに嫉妬しています。その理由は、自分より魅力があって、自分より人にやさしく、勉強もできるからだと思います。そう自分よりも人に好かれていて、生徒の人気も高いというもはや、私がほしい力ばかりその人は持っています。なぜ自分はこんなにできない人間なのか、そう思うと自分が情けなく思えてきてイライラしてしまうこともたびたびありました。どうしてもなにかしら私は、Aさんと自分を比較してしまいます。このままでは、いつかAさんを傷つけてしまうのではないだろうかという不安が私を襲うようになりました。私はAさんと仲良くしたいと思っているだけなのにどうしても自分のプライドがなにかを許さなかったのかもしれませんでした。自分がひどく変わってしまうと思うとAさんへの嫉妬したことによる後悔の気持ちと申し訳ないという気持ちが出てきました。一体これからどういう人間になっていったらいいのだろうか。私には、Aさんを越えられる何かを探すという選択があります。でもいまだに、Aさんに会うと自分の弱さを痛感してしまいます。私には、乗り越えなければならない大きな嫉妬という壁が立ちはだかっています。だからこそこれを払拭して私はきっと魔法のようにAさんと前を向いて何でも話せるようになるためにこの壁を乗り越えたいです。自分は一人ではないのです。周りに沢山の味方がいます。私の心の闇を少しでも解決しようと今まさにもがいています。だからもう心配はないと思っています。皆さんは、誰かに嫉妬したことはありますか。徳島県立池田高等学校(徳島県)笠井竜太さん今までの自分、これからの自分現状に満足してはいけない。名門の池田高校野球部に入部して一年生の秋から主軸を任され試合に出場していました。一年生の時の秋季大会、チャンスで回ってきた僕は、三振をしてしまいました。試合も負けてしまって、自信を持っていた自分は小学校から始めてきた野球に自信をなくして初めての挫折を味わいました。夜も眠れないぐらい悔しかったので、誰よりも努力しようと決意しました。しかし現実はとても厳しくて口で言うのは簡単で、実際に行動で示す事は難しくて、何度も何度も心が折れそうになりました。折れそうになる度に三振したシーンを思い出して、歯を食い縛って頑張りました。秋季大会での挫折から立ち上がって努力した僕は自信を取り戻す事ができました。そして迎えた春季大会、準決勝で秋季大会で負けた学校との再戦で、チャンスで回ってきた僕は見事打つことができました。試合にも勝つ事ができて努力してきてよかったと改めて思いました。成功するか失敗するかは別として、誰よりも努力してきた自信は次につながっていく勇気になると思います。現状に満足するのではなくて、現状を保つ事が大事だと思います。さらに上を目指して誰にも負けない努力をしていきたいです。北九州市立高等学校(福岡県)川島知華さん家族のヒーローそれは、お父さんだ。こんなことが起きなかったら、お父さんの偉大さも、強さも知らなかったと思う。「お父さん、助けてくれてありがとう。」今年のGWに私たち家族は祖母の家に行こうとしていた。車に乗り込みエンジンをかけると後ろのドアが開いていた。そこでお父さんは、運転席から降りて後ろのドアを締めに行った。その時だった、坂道に止めてあった車がバックしだした。もちろん運転席には誰もいない。私はとても怖かった。しかし、それ以上に怖いことが起きた。車が止まり降りると、お父さんは足を負傷していた。車から出たお父さんは車の異変に気づきブレーキをかけようとして、タイヤに足がまきこまれたのだ。「まきこまれたのは足だけだから、命に別条はない。」と心の中で必死に言い聞かせた。お父さんを失うのがこんなに怖いなんておもわなかった。高校生になってからほとんど話さなくなったお父さんでも、私にとって大きな大きな存在ということに気づかされた。お父さんは手術のあと、消えそうな声で「ほんと情けない。」と言った。だが、私はそうは思わない。自分を顧みずに車を止めようとしたお父さんは、誰よりもかっこいいと思う。これからはもっとお父さんを大事にしていきたい。世界に一人だけのかけがえのない私だけのお父さんだから。