17歳からのメッセージReport2013

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28 17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージるのではないか。たとえ障害をもっていても一人の人間であるのだから勝手に彼女たちの可能性を決めつけてくれるなと言いたい。彼女たちはとてもあたたかい。日常の小さな出来事に対して、時折はっとさせられるようなことを言う。社会は、彼女らのような貴重な存在を尊び、さらに可能性を広げていくものであるべきだ。大阪府立園芸高等学校(大阪府)石坂暢琢さん生命のリレーをつなぐ毎日朝が来るのがとても楽しみです。朝起きて窓を開けると六甲の山々が見え、気持ち良い風が入ってきます。私はこのような自然が豊かな場所で育ったことに感謝しています。私はこの窓から見える景色がとても好きです。ずっとこのままの景色であってほしいと思います。しかし、私たちの世代は自然なんてどうでもいいと思っているのが現実です。そんな現実をどうにか改善しようとして活動しているのが、私の父です。父は造園業を営んでいて、庭作りを通して子ども達に植物の大切さを伝えるんだと常々口にしています。父が造園業を営んでいるということもあって幼い頃から植物が好きでした。そして、農業高校に入り専門的に勉強してくると、いろんなことがわかってきました。例えば六甲山は昔はハゲ山でしたが何年もかけて今の姿になったのに、今利用している年代は中高年ばかりで、私たちの世代は殆ど利用していないことです。これを聞いて私もどうにかしなければと思いました。将来は父の造園屋を継ぎ次の世代の子どもたちに自然や植物の大切さを伝えていきたいです。父が渡してくれた生命のリレーを私の世代で途切らすのではなく、しっかりと次の世代に渡せるようにします。そのためには今、自分が持っている精一杯の力でいろんなことにチャレンジし、今の時間を無駄にせずにしっかり生きていきます。大阪朝鮮高級学校(大阪府)申泰泳さんよりよい社会のために4月15日。この日を私達は太陽節と呼ぶ。朝鮮の初代最高指導者であり、建国者である金日成の誕生日だ。私達にとってこの日は祝うべき日だ。しかしこの日、日本では「北朝鮮」からミサイルが発射される可能性が高いと報じられ、あわてふためく韓国市民の映像が映し出された。しかし、翌日韓国へ行ったある記者によると、実際にはその様な様子は無かったし、厳重な警戒もされていなかったそうだ。しかし、この様な報道によって多くの日本人は「北朝鮮」に対する不快感や不信感を抱いたであろう。だが、日本はその日を平然と過ごした。いつもと変わらない日常を。騒ぎ立てていたのは、民放のワイドショーくらいだろう。今の日本人の多くは民放の言うことを鵜呑みにする。そして、自分で調べたり考えたりする事をしない。テレビを観ただけで調べた気になり、周りに話す事で知識人ぶっているだけだ。それが間違いだという可能性も考慮せずに。私は「北朝鮮」のやっている事が正しいとか、日本が全て間違っているとかいう、正誤や善悪の話をしているわけでは決してない。ただ、多くの人がもっと正しい知識を得ることによって、今の複雑な日本の社会はよりよいものとなるはずだ。そして私は、そうなる事を心から願っている。岡山県立岡山南高等学校(岡山県)片山一帆さん近所の池が抱える問題僕の趣味は釣りで、暖かい季節にはよく近所の池でのんびり釣りをする。その池は結構大きく、週末には釣り人も多い有名なスポットだ。遠くから見るだけなら、きれいに見えるその池も、近づいてみると、釣り人が捨てていったゴミがあちらこちらにたくさん落ちていて、とてもきれいとは言えなくなる。僕は幼いころからこの池で釣りをしているから、昔の池のことも知っている。昔は釣り人は少なかったし、こんなにゴミも落ちてはいなかった。釣り人の増加で、ゴミが増えてしまっているのだ。同じ釣り人として、大切な釣り場にゴミを捨てている人がいるのは非常に悲しいことだ。僕はできるだけゴミが減るように、地域が行っている清掃活動に参加している。しかしその清掃活動は一年に一度しか行われない。これではなかなかゴミが減らないだろうと思い、僕は「一魚一拾」という活動を行なっている。これは、魚が一匹釣れたら、ゴミを一つ拾うというものだ。以前に一度、大きなゴミ袋を持って、一人で清掃活動をしたことがあるが、足を滑らせて池に落ちそうになってしまった。大規模な清掃は一人では危ないと思い、この「一魚一拾」に落ち着いた。釣れてくれた魚に感謝しているみたいで、気持ちのいい活動だ。しかし、僕が一日に何匹釣ろうと、それ以上に捨てられるゴミは多いのだ。だから僕はこの池の未来のために、まずは「一魚二拾」に変えようと思う。金光学園高等学校(岡山県)廣江典子さんうさぎの楽園瀬戸内海にうさぎがたくさん住んでいる島があります。4平方キロメートルくらいの島におよそ300羽のうさぎがその大久野島という島で暮らしています。私達がその島を知ったのは長期休みの際に母が、「ここに行きたい!」と、ネットで調べたからです。家族みんなうさぎが好きで日帰りで行くことになりました。うさぎがたくさん暮らす、楽園みたいな所だなぁと初めは思っていました。でも調べていくうちに、その島では第二次世界大戦のときに毒ガスを作っていたことを知りました。まだ立入禁止区域があり、人は住んでいない、そんな島でした。実際に行ってみて分かったことは、やっぱりうさぎはたくさんいてかわいいし、観光地なので人はたくさんいるということでした。でも立入禁止区域の近くにいたうさぎは耳の長さが左右で違っていたり、まだ戦争の傷跡が残っていて悲し