17歳からのメッセージReport2013

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36 17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージ張ってるんやで。一人暮らしすると生活費がかかるやろ?お父さんは、自分にお金を使うんやったらあんたらの為にって思って貯金してるんやで。」私はその言葉を聞いた時、胸がいっぱいになった。確かに父は、どこからそんなにお金が出てくるんだって思うほどお金を持っている。だけど家では母がお金を管理しているため父が貰う額は決まっている。父は凄い人だと思った。父は無口で不器用だから色々と伝わらない事があるけど、家族を一番に考えてくれているんだと改めて思った。私の父は、片道二時間かけて現場に通っている。毎朝皆が寝ている間にそっと家を出ていく。大好きなお父さん、いってらっしゃい。私は布団の中で小さく呟く。大阪朝鮮高級学校(大阪府)李健太さんいまの朝鮮学校僕は朝鮮高校に通う高校3年生。クラブはボクシングをしています。ボクシングは中学一年時から始め、しっかり目標を設定し練習をがんばっていた。高校に入ると全国大会で優勝しました。今の僕達はこうして日本の大会に出る事が、あたりまえになっているが、ほんの数十年前までは朝鮮学校は日本の試合には出る事ができなかった。ただ、今は試合に出れる。なぜ?学校として認められているからだ。なのに今、大きな問題になって、日本人の人では結構の人が知っている「高校無償化」問題だ。なぜ試合では学校と認められているのにこっちでは認められないのか?自分は実力が認められ大阪代表として国民体育大会に出場した。そこで優勝しました。大阪府に貢献もした。大阪では成人と少年の内2人しか優勝者が出なかった。僕達は大阪から補助をもらってない。学校にもお金がない。そんな良い環境で練習もできていない。なぜそれでも勝てたのか?僕達はこういう困難にも負けず朝鮮人としてのプライドを持って生きているからだ!関西創価高等学校(大阪府)諸岡通成さん自分自身を守る「疑問」皆さんは今の日本の学力が世界で何番目か知っていますか??昔の日本は世界で1位でしたが今では12位にまで下がっています。と言った事をマスコミなどを通じて世間には「今の子供達は頭が悪い」などと言っているがこれは本当だと、僕は思わない。なぜなら日本はたしかに11位も順位が落ちているがそのテストを受ける国もたくさんふえているからだ。例えば20人のうち1位をとることと200人のうち10位以内をとることは確率で言うと難しさは同じである。しかし、何人がそのテストをうけているのかをふせて、1位と10位を比べてしまうと、このように日本のような状況になってしまう。今はインターネットやTV、新聞などを使い、たくさんの情報を得ているが、それが全て正しいことではないと思う。たとえば机の上に吸い込みやすい発泡スチロールの塊を100個用意したとして、その吸い込みやすい発泡スチロールを全て吸い込めば吸引率は100%となってしまう。もちろんそんな簡単な検査では決めてはないとは思うが極めて近いことが僕たちの身近で行われていることはあるだろう。自分自身を守ることができるのは自分でしか出来ない。全ての情報に疑問を抱いて、常に正しい情報をくみ取っていくことがこの時代に必要とされていることであり、また、自身を守っていけるのではないでしょうか。兵庫県立芦屋国際中等教育学校(兵庫県)佐谷和香さん小さな島の大きな文化私は〝ケレケレ?と呼ばれる文化を知っている。高校2年生の時、1年間フィジー共和国という小さな島国へ留学をした。ふっと目を離すとペンや消しゴムが自分の机から無くなっている。そしてそれらが隣のクラスから返されてくることもある。おやつを食べていると皆、あたり前のように袋に手をつっ込んでくる。どうなってるんだ、この国の人は。〝ケレケレ?とはフィジー語で〝お願い?というような意味でどこにいても私はその言葉を耳にした。互いに不足しているものは分け合っていこうという文化である。初めは腹も立った。喧嘩もした。それでも私はその文化を好きになっていった。忘れ物をした時、足りない事に困った時「貸して。ケレケレ!」この一言だけで笑顔で相手は応えてくれる。〝自分のものは自分のもの?日本人にはそんな考え方が多いのではないだろうか。フィジー人は物だけでなく気持ちもシェアをする。私が進路の事で悩み泣いた日はクラスメイトが「私と共有したい?」と聞いてくれる。「進路の事で悩んでるの?未来なんて誰も見えないよ。わからなくて当然だよ。」と笑って吹き飛ばしてくれた。人見知りの私が変われたのはきっとこの〝ケレケレ?に出逢えたからだと強く感じる。人と何かを補い合い、シェアする行動は本当に素敵な事だ。兵庫県立国際高等学校(兵庫県)八尾亜季穂さん境界線今、わたしは悩んでいる。進学についてだ。好きなこと、やりたいことはたくさんある。だが、それを専門的に学ぶとなると、何か違和感を感じるのだ。いろんな学校を調べ、見に行った。その度に、何か違うと感じながら帰っていった。一番やりたくて好きなことは写真関係のことだ。カメラを