17歳からのメッセージReport2013

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3917歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージについていくことになった。ついていくと言っても父のトラックに乗り、食っては寝て、食っては寝ての繰り返しで、あまり父の仕事を見ることはなかった。しかし、私は父の仕事が見たくなり、トラックを降りて見に行った。すると、初めて見る働く父の顔を見て、私は大きなショックを受けた。父はその現場を指揮しながら物資を運んでいた。大変な仕事だというのは一目見ただけで理解できた。その時まで私が頭の中で作り出していた父と全く違う父を見て、私はとても嬉しかった。それと同時に、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。父のことを誤解していた自分に腹が立った。トラックでの帰り、私はいつもより多く父と話した。父の知らなかった面もたくさん知ることができた。このことを経て私の頭の中の父は大きく変わった。トラックの運転手という過酷な仕事を私達のために頑張っている父を私は心から尊敬している。徳島県立城西高等学校(徳島県)西村愛さん私の家の大黒柱父がいない私の家の大黒柱は兄だ。兄はアルバイト経験はないが、高校を卒業後就職した。職場で働いて一年たった。毎日朝は早く、夜は遅く帰ってくる。私が学校に行く用意をしていると「なんでお前より早く仕事行くのに、僕の方が帰ってくるんが遅いんなー。」とよく言う。でもぶつぶつ文句を言いながらも、家を出る時には必ず笑顔で「行ってきます。」と言う。それは兄自身のためでもあり、家族への気遣いだと私は思う。そんな兄を見ていると、私も学校頑張ろうと思える。兄はテストで良い点を取ると欲しい物を買ってくれる。毎月給料日には贅沢させてくれる。そんな兄に私は感謝でいっぱいだ。兄に一度だけ「毎日同じ生活で仕事辞めたくないん?」と尋ねたことがある。すると兄は「どうせ辞めても仕事は絶対せなあかん。それだったら慣れた職場で一生その仕事をした方が良い。」と言った。とても男前だと思った。時たま母に「帰ってきてご飯があってお風呂がたまっとる。幸せ?。」と言っている。母は「いつもいつもありがとう。」と言う。その会話を聞いて、これが私の家族の幸せの形なんだと思う。私は小さい頃から優しい兄が大好きだった。今ではそんな兄を誇りに思う。多分これから先もずっと尊敬し続けるだろう。次は私が家族を支えていきたい。兄の背中を見ていつもそう思っている。徳島県立富岡東高等学校(徳島県)鎌田千華子さん駆逐せよ!昔から思っていることがある。一体煙草のどこが良いのか、と。煙草なんてものは百害あって一利なしだ。悪臭。体に悪い。短気になる。お金がかかる。吸っている本人より何倍も害のある副流煙まで吸わされる。煙で物が黄ばむ。一利なんてどこにあるんだ。私は母に禁煙を頼んだことがある。母は真面目な顔で「そんなことしたら苛々のあまり家壊すよ。」と言ってきた。解せぬ。なぜ周囲の人間がとばっちりを受けないといけないのか。勝手に自滅に向かっているクセに。なぜ親が禁煙したことで帰る家を失わねばならんのだ。煙草代が上がっても文句を言いつつ、母は大人買いをする。どこぞの路地裏で白い粉を売っている人にハメられているみたいだ。外国には、パッケージや広告に「これは人を殺す」と書いてある国があるという。日本人もそれを知っている。そして無視して、医学が発達するのを待っている。医学に頼るより禁煙の方が苦痛も支出も少なくて良いと思うのだが。何だかんだ言っても私だって知っている。いきなり煙草を無くせないことぐらい。煙草の害についていろいろ社会が考え、キャンペーンだってしてくれていることも。でも、もっともっと積極的に考えて欲しい。何年かかってもいい。本気で煙草を無くそうとして欲しい。私は煙草をこの世から消したいのだ。愛媛県立今治北高等学校(愛媛県)村上佐和子さんI LOVE ISLAND私は伯はかた方島に住んでいる。伯方島は瀬戸内海に浮かぶ島で、愛媛県の端にある。休日は、しまなみ海道をサイクリングして来る人たちで賑わう。外国人も多い。でも私は、島に住んでいるのに島の良さが分かっていなかった。「島」に住んでいると自覚したのは、私が高校に入学してからだ。友達と話している時、言葉のイントネーションの違いを指摘され、笑われた。ゴミの分別や自転車の鍵を掛ける習慣も違って、ちょっとしたカルチャーショックだった。今までは何も感じていなかったけれど、私は島に住んでいたのかと思うと、とても新鮮で生まれ変わったような気持ちになった。それと同時に、島には良い所が沢山あるなあと思うようになった。登下校中、「いってらっしゃい。」「おかえり。」と声を掛けてくれることが何よりの自慢だと気付いた。島には小中学校・高校が一校ずつ。コンビニも一つ。人口はそう多くない。でもその分、人と人との絆は強いと思う。ニュースで、「孤独死」「白骨化した遺体」の存在を知った時に、より一層人との絆の大切さを感じた。私は、こんな環境で生まれ育ったことをとても誇りに思った。私は伯方島が大好きだ。そして島に住む人たちも大好きだ。日本と言う「島」国に住んでいる国民であり、島人でもある私たち一人一人が繋がり、助けあえる日が来ることを強く願う。愛媛県立三島高等学校(愛媛県)藤川綾美さん自分を褒めること自分を褒めるって難しい。入試前によく書いた自己アピールでも、長所欄で鉛筆が止まることが度々あった。しかし、そんな私にもつい最近、自分を誇れる出来事が起きたのである。