17歳からのメッセージReport2013

17歳からのメッセージReport2013 page 44/48

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4317歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧17歳からのメッセージ物、人々の活気はいずれ消えても、先人達の思いは子孫へ伝わり、永遠に生き続ける。まるで、集落が脈を打つひとつの生命体のようだ。流れが止まれば、死んでしまうだろう。数年前にヒットした「アバター」という洋画を思い出した。私たちの住む土地こそが、惑星パンドラなのではないか。鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校(鹿児島県)大脇由里加さんいつもありがとう私の登校は毎朝5時58分に始まる。家をどたばたと飛び出し、父が待つ車へ乗る。駅までは車で1分くらいしかかからない。こんな朝が私にとっても、おそらく父にとっても、見送る母にとってもあたりまえになっている。歩いたとしても駅までかかる時間は10分にも満たない。歩けない距離だとは誰も思ってはいない。父の携帯のアラームは毎朝5時50分に鳴る。私を送るたった1分ほどのために父は5時50分に目を覚ます。最近知ったのだが、父は家に戻るともう1度寝るらしい。仕事のために次に起きるのは6時半頃。30分ほどしかないが少しでも長く休みたいのであろう。私が歩いて行けば、1回起きなくてもよくなるのに、と申しわけない。1分の間に話すことといったら、その日の天気くらいだ。あっという間に駅に着いて「いってくるね。」と言ってドアを閉める。そんな朝が私は大好きだ。父は帰りもほぼ毎日20時29分に駅で待っていてくれる。父の運転する車に乗ると、私はとても落ち着く。家と駅との間のわずかな時間が、1日の中でもトップにくるくらい好きな時間だ。父は文句を決して言わない。私が「明日から歩いて行く。」と言うべきなのだということくらい、わかってはいるが、言わない。私にとって大好きな時間をあじわえるのも残り2年もないだろうから、もう少しお世話になろうと思っている。ありがとうの気持ちとともに。沖縄県立糸満高等学校(沖縄県)日髙愛さん親の仕事私ははじめ親がやっている仕事がなぜかはずかしかった。親は自営業で焼き鳥屋さんをしてます。大雨や台風とか以外の日は毎日テントをたてながら4時から10時すぎぐらいまでやっています。はじめはテントをたててやってる親がはずかしく、がんばって疲れて帰ってきた親に反抗したりしていた。それから1ヶ月がすぎたころ学校の友達が「最近できた焼き鳥屋わかる?やばい。あそこの焼き鳥めっちゃうまい。」と話していた。はじめ親がやってる焼き鳥屋と思わずに聞いていた。そしてずっと聞いていくうちに親がやってる焼き鳥屋と気づいた瞬間、私はとてもうれしく、思わず「それうちの親がやってるんだよ。」といった。それからだんだん同級生のほとんどに広まり、今では知らない人があまりいないくらいになった。そして友達は口をそろえて「本当においしいよ、また今度絶対買いに行く。」といってもらえて私は親の仕事をはずかしいと思うのでなく、今はとても親の仕事をほこりに思っています。そしてこれからはテントではなく、ちゃんとしたお店でやるといってたので、素直にがんばってほしいなと思ってます。そして親は友達の親とか自衛隊の方々と仲良くなり知りあいがふえていってるそうです。これはやっぱり自営業だからこその良い所だと私は思ってる。そしてこれからも親の仕事を私はほこりに思う。◎全作品原則原文のまま掲載しておりますが、一部誤字等大学側で訂正いたしました。