17歳からのメッセージReport2014

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10 17歳からのメッセージ10 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧(岐阜県)匿名希望小さな幸せ私は七年間いじめられていた。無視は当たり前、挨拶代わりの暴言、ばい菌扱いもされた。でも、だからと言って私は私をかわいそうだとは思わない。帰り道、長い下り坂を勢いをつけた自転車で滑る直前のたった一瞬、町が一望できる場所があった。全てが夕焼けに染まる景色。他の人が素通りしていく中、思わず足を止め、その風景を目に焼き付けた。今の私が、同じ時間の同じ場所に行っても、何とも思わない。昔の私には、誰よりも繊細で誰よりも敏感な感性があったのかもしれない。ちょっとしたことでも、幸せな気分になれたあの頃。誰も気付かないような小さな幸せが、この世界には溢れている。辛い時は視野が狭くなってしまうけれど、顔をあげて遠くを見渡せば、今まで気付かなかった幸せが見えてくる。昔に感じた精神的苦痛は肉体的不調となって、今でも苦しい時がある。それでも思う。もしあの時、あの景色に気付けなかったら、私は生きることを諦めていたかもしれないと。泣いてばかりいる日々だったけれど、私は今こうして生きているだけで、かわいそうではないと胸を張って言える。だって、他の人が気付かない小さな幸せを、私は知っているのだから。桜花学園高等学校(愛知県)小林彩香さん自分の気持ちを伝えること昔から私は言いたい事が上手く言えなかった。そのせいで、中学時に入部していた吹奏楽部のパート内で中2のときに、ちょっとした事件が起きた。吹奏楽部なのに、楽譜の読めない私は同じパート内の友達に毎回教えてもらっていた。しかしリズムが上手くとれず、よくバカにされていた。最初の頃は気にしていなかったが、だんだん我慢できなくなり、「やめてよ。」と何回か言ったが、全くやめてくれなかった。そこで、私はストレス発散みたいな感じでブログに全部書いた。見られないと思っていたから。でも、見られてしまった。どうしようとあせったが、友達はブログを見て、「ごめんね。でも、ちゃんと自分で言ってほしかった。」と言われた。なので私も謝った。それからは、なくなったわけではないが教えてくれるとき、前よりも親身になって教えてくれるようになり、パート内もすごくいい雰囲気になった。今回はブログという遠い伝え方だったが、それでも相手に自分の気持ちを伝えるという大切さを教えてくれた。自分の気持ちを伝える。それはとても簡単なようで難しい事だが、臆病になっていないで相手とよりよい関係を築けるように、自分らしく伝えていきたい。桜花学園高等学校(愛知県)鈴木杏奈さん今までの自分、これからの自分私はペルーと日本のハーフです。そのため小さいときからイジメにあってばかりでした。そのため、ずっと日本人がうらやましく自分が嫌いでした。毎日毎日自分がハーフでなかったなら…と考えて過ごしていました。周りが怖かったため内気な性格な子になりました。高校に入ってからはハーフだということをだまっていようと思いましたが、仲良くなった友達に話してみることにしました。そうしたら何も変わらずに普通に受け入れてくれました。差別をされるどころかむしろ周りから興味を持ってもらえて初めて自分がハーフで良かったと思えました。その友達のおかげで堂々と自分らしくいれるようになれて今はとても幸せです。そしてこれからの自分は、スペイン語を活用した仕事に就きたいという、自分を活かした将来の夢に向かって頑張っていこうと思っています。自分の嫌いだったところが活かせることはとても嬉しいです。そしてやはり、友達というものは自分の支えになります。大げさかもしれませんが、人生を変えるものの一つです。なので、この先巡り合うたくさんの人たち一人一人を大事にしていき、そして外国の方などとも仲良くできるような自分になっていきたいです。小さい頃の辛い経験を忘れずに、でも堂々と胸を張って今の高校生活での思い出をバネにしていき、これからの新しい自分に繋げていきたいと思っています。今までの自分は、これからの自分への大きなバトンです。京都府立京都すばる高等学校(京都府)山鹿朝香さん大切な目標とは…私は、小学一年生の頃から今もずっと新体操をしています。新体操をしようと思ったきっかけは、踊ることがとっても大好きで、ダンスをするよりも新体操の方が素敵だと思ったからです。今もまだ踊ることが大好きです。だから、表現力には自信があります。今までの自分は、試合でメダルを絶対に取るとか、絶対に優勝してやるとか、上を目指すことだけになっていました。それもスポーツではとっても大切な目標だと思います。何も目標のないまま試合に出場してもあまり意味がないと思います。でも上を目指す前に大切なことを忘れていると思いました。それがないと上を目指すことも、より難しくなっていくと思います。上を目指すことの前にもっと大切なことは、見ている人を感動させられるような演技を踊ることです。私たちの演技を採点するのは、機械ではなく人間の目です。まず人の心を動かせられるような演技をすれば、採点する方も人なんだから、感動できたら、良い採点をつけてくださると思ったからです。だからまずは、見ている人や採点をしてくださる人を感動させられるような演技を踊ることをしていきたいと思います。そしたら、結果はそれなりに自分についてきてくれるはずです。これからの自分は、人を感動させられるような演技をすることを目標に一生懸命努力をしていきたいと思いました。