17歳からのメッセージReport2014

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18 17歳からのメッセージ18 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧言葉も通じず、大変な毎日だったが、たくさんの人に助けられ乗り越えることが出来た。国が違うと言葉も、文化も、考え方も違う。こうした違いは私達を困らせることもあったけど、時間が経つにつれ、違いを楽しむことが出来た。私の周りには、韓国語が話せないのに韓国の歌が歌え、またスピーチ大会で入賞した友達もいる。私達の世界で「違い」というのは壁ではなく未知の楽しみがたくさん詰まっている遊び場のようなものである。大人達は、政治家は、自ら壁を作るのではなく、壁を壊さなければならない。お互いを認め合い、尊重し合い、受け入れることが大切なのだ。隣国だからこそ、喜びも悲しみも分かち合える国を築いてほしい。両国が築いた親善が世界の共生の灯火となれるように、今私に出来ることを精一杯したい。兵庫県立加古川南高等学校(兵庫県)大垰夏鈴さんいじられる側の本音私は、中学二年生の頃から、友達に「いじられる」ようになり、高校に入ると、以前にもまして、その程度や回数が度を超すようになっていた。もちろん女子の友達である。我慢できないほど嫌というわけではないものの、たまにイラッとして、「ほんとにやめてほしい」と思う時もある。私がいじられる原因になっているのは、友達に言わせれば、いじられるのが好きな性格に見える、いわゆるマゾヒストに見えるというものだ。私自身は言われるたびに否定しているのだが、友人は「いじられるたびに顔がにやけている。」と言って聞く耳をもたない。誤解のないように言っておくが、私はいじられて喜んだり満足したりしているのではない。ただ、私は、相手を、相手の行為を否定したくないだけなのだ。とはいえ、心を許している友達には、過度ではない限り許している。ただ、それほどの関係ではない人にいじられるのは、本当に「苦」である。いじめだと叫びたい気持ちもある。でも、許している友達がいるので、なかなか拒めない。表面上では笑ってやり過ごしているものの、苛立ちと嫌悪感を抱いている。本音を言えば、誰にいじられてもいいというわけではないのだ。心を許している友人は、いじりにも愛がある。だから結果として笑っていられる。いじる側は、自分と「いじる人間」との関係や距離をはかりつつ、相手を傷つけていないか、よく考えるべきである。神戸市立兵庫商業高等学校(兵庫県)長谷田葵さんごみ拾いのおじさん私は毎日家から駅に向かう途中、ビニール袋を片手に、もう片方の手には通勤カバンを持って小走りで駅に向かう四十歳から五十歳くらいのおじさんとすれちがいます。そのおじさんは走っては止まって、走っては止まってを繰り返していて、急に止まるので、すれちがいざまにぶつかりそうになったこともあります。その時私は「急に止まらんといてよ、あぶないやん。周り見てほしい。」と思っていました。どうして急に止まったりするのかなんて気にもしていなかったのです。今二年生になり、まだ毎日のようにそのおじさんとすれちがいます。流石に気になって片手に持っているビニール袋を見てみました。タバコ、ストロー、お菓子の袋などが入っていました。「この人は駅に行く間の道に落ちているごみを毎日拾っているんや。」と最近気付きました。すごいな、大変だな、とか思う気持ちより、毎日毎日ビニール袋がいっぱいになるほどの量のごみが落ちているんだ、と悲しい気持ちと驚く気持ちでした。住宅が多くコンビニも近いので私はごみが落ちていても不思議に思いませんでした。けれどそのごみが自然に無くなる訳はなく、必ず誰かが拾っているということを忘れないでほしいです。ポイ捨てをしている人にその光景を見てほしいと心から思いました。道に落ちているごみは自然に無くなりません。和歌山県立那賀高等学校(和歌山県)角直弥さん無題おい、自分。お前にとって青春とは何だ。お前が高校に入学する前、青春ドラマや恋愛ドラマのように、とてもロマンチックで、いっぱい青春できて、とても楽しい高校生活になるだろうと思っていた。しかし、今はどうだ。毎日勉強に追われて、毎日部活で疲れていて、全然ロマンチックなことできてないじゃないか。それに、高校に入ったらすぐに彼女ができるだろうと思っていたけど全然できてないじゃないか。おい、自分。もっと青春しろ。おい、自分。お前にとって勉強とはなんだ。お前は高校に入学する前の春休みはほとんど遊んでいて全く勉強していなかった。それのせいで、テストの点数は悪く、授業も全然分からなくて、高校のレベルについていけてないじゃないか。おい、自分。もっと勉強するんだ。おい、自分。お前にとって学校生活とは何だ。毎日いやいや勉強して、毎日ダルそうに授業を受けて、毎日ボロボロになって部活をすることか?ちがう。学校生活というのは、やっぱり楽しいことがまず大事だろう。そら、勉強や部活をするのは大事だろう。でも、やっぱり学校生活というのは、文武両道で楽しいことが一番だと思う。おい、自分。今の学校生活を思う存分楽しめ。和歌山県立那賀高等学校(和歌山県)小林由季さん先生の存在小学二年の時の担任の先生から教えてもらったこと。嘘をつくのは自分で毒を飲んでいるのと一緒のこと。嘘をついたらついた分だけ体に毒が入って苦しい思いをするって言っていた。その頃の私は毒がこわくてそれを聞いてから正直になろうとした。今ではすっかり忘れていたけど、ふと思い出す度に正直に生きようと思える。教えてくれてありがとうございました、先生。小学四年の時の担任の先生が言っていた。人の気持ちを考