17歳からのメッセージReport2014

17歳からのメッセージReport2014 page 22/48

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2014 の電子ブックに掲載されている22ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2014

2117歳からのメッセージ2117歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧とは敬遠されてしまう。また、都会では、あまり自然と触れ合う機会のない人も多いと思う。そういった人々は、食のありがたみや自然の恩恵などということを感じることも少なくなり、そのために、感謝の心を忘れ、面倒事を避けるようになってしまったのではないだろうか。私も田植えをすることになった時、面倒だし、汚くなるから嫌だと思った。農業高校の生徒でもそう思うこともある。しかし、そう思ったのは最初だけだった。泥の中に入ると、ぐにゅっとした足場にふらつき転びそうになり、横では「転ける!」と声が。横を見ると尻餅をついた友だちが泥まみれになっていた。それが面白くて皆で笑い合い、担当場所が終わると、泥で顔にペイントのし合いが始まった。楽しくて、時間も忘れ夢中になっていた。大変な作業でも皆で取り組むと楽しく行える。大人になると仕事や時間に追われ、このような楽しさは味わえないだろう。まだ自由な時間を過ごせるうちに多くの体験をし、面倒事に慣れておくべきだと思う。ぜひ人生に一度は泥まみれになる体験もしてみてほしい。高知市立高知商業高等学校(高知県)青木遥香さん私たちと海私の住んでいる所は海が近いところです。幼い頃から遊び場は海・浜辺で、そこは地域の中でも大好きでとても誇ることができる場所です。いつもキラキラしていて、波の音も聴こえてきます。波が大きくなり、海が荒れてきて潮のにおいが強くなってくれば、嵐や台風がもうすぐくる合図になります。海は私たちの生活の一部です。しかし、そんな海が表情を大きく変える時があります。地震による津波です。3年前、東北で大きな地震がありました。津波による被災者も多く出ています。その時の映像を震災学習で見る機会が何度もありました。それを見るたびに私は怖くなります。地域では、道路からの景色を損なわないように堤防が少し低くなっています。観光客を多く呼び込むためには景色を大切にしていかなければならないことは理解しています。また、堤防を高くすることによって、地域の人々と海との距離が開いてしまうことも考えられます。けれども、私は地域のみんなの安全や命のことを第一に考えてもらいたいと思っています。まだまだ、東北では心の傷が深く残っている人が多くいます。そこから、私たちは何を学び、何を得て、行動するべきか、呼びかけるべきかをより一層考え直してほしいと強く思います。佐賀県立金立特別支援学校(佐賀県)小西華可さん自分の17年間私は三姉妹の次女として産まれた。「軟骨無形成症」。生まれつき手足が短く、身長は女性は120cmほどまでしか伸びない。成長ホルモン注射を3歳から13歳までの10年間毎日打ち続けた。そのおかげか134cmまで伸ばすことができた。そして一昨年、私は高校生になった。友達との電車通学は楽しかった。ある日、友達と歩いていると「チビ」という声が聞こえ、変な目で見る人もいた。そばの友達に申し訳なく私はすぐに謝った。そんな時友達が「なんで謝るの?私は今の華が好きだよ。」と笑顔で言った。本当に嬉しかった。「友達っていいな」と思った。それでも「人よりはるかに小さい」と思う自分がどこかにいた。今、私はある施設で生活し2年目に入った。脚延長の手術を受けた。聞いていた以上に点滴アラームが何度もなり、壮絶な痛みで眠れない日が続いた。それはほんの序の口でリハビリは何よりもきつかった。でも、周りから「頑張れば大きくなれる。」と言われ、痛さに耐え頑張ろうと自然に思えた。その結果、下腿は7cm伸び、身長は141cmになった。さらに伸ばそうと太腿延長を頑張っている。リハビリはきついけど沢山の人に背中を押してもらい毎日コツコツと治療している。すべてが終わってひと段落ついたら少しずつ恩返しをしたいと思う。そして改めて両親や友達、色々な人に支えられている自分は本当に幸せ者だなあと感じている。東九州龍谷高等学校(大分県)西里佳子さんお父さん父は土木の工事をしています。朝は早くて夜は遅いです。1日中会わない事もよくあります。父のにおいが私は嫌いです。コンクリートのようなにおいです。父の車も仕事の事務所も同じにおいです。私は父とあまり2人で会話をしません。2人になる時間を作りません。でも、父が嫌いなわけではありません。避けているわけでもありません。なんとなく恥ずかしい、というわけでもありません。父が土木の仕事をしている事を誇りに思っています。自分で会社を立ち上げた事を尊敬しています。私が起きる前から働き、私が寝たあとも働いている父を頼もしく思います。父のにおいはコンクリートのにおいです。いいにおいとは言えないにおいです。私の嫌いなにおいの一つです。でも、とても落ちつくにおいです。父との会話はぎこちなくて苦手です。普通に返せばいいのに、なぜか機嫌悪そうに答えてしまいます。そんな自分がいやで2人で話す時間をなくします。いつか素直に会話できるようになったら言いたい事があります。「お父さんみたいな人柄で、お父さんとは違ってイケメンな人と結婚するけん。」宮崎県立延岡商業高等学校(宮崎県)山本沙織さん今を生きる私は、未だにガラケーを使っている。私の高校で、まだガラケーを使っている人は2、3人しかいないのではないかと思うくらい、みんながスマホだ。私は、そこまで流行に敏感ではないので、友達の話についていけなくても嫌ではない。しかし、不便だと感じることはいくつもあった。まず、クラスでスマホを持っていないのは2人しかいない。それ以外の