17歳からのメッセージReport2014

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26 17歳からのメッセージ26 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧そのたびに母は、寂しそうな顔をする。無視をした時は、疲れてイライラしているので、母の顔を見ても何とも思わない。だが、時間がたって、ふっと母の顔を思い返すと、とても申し訳ない気持ちになる。両親は共働きで、母の場合は夜の7時か8時に帰ってきて、そこからご飯を作ってくれる。母は仕事で疲れているはずなのに、僕にいつも優しくしてくれる。僕が夜ご飯は肉のメニューがいいと言うと、わざわざ今まで作っていた料理をやめて、僕が食べたいメニューを作ってくれる。そんな母に対して冷たい態度をとってしまう僕は本当にダメ人間なんだとつくづく思う。しかし、母の日にふっとプレゼントをあげようと思いプレゼントを買いに行った。お金もあまりなく、花や靴下しかあげられなかったが、母は喜んでくれた。その時の母の喜んだ顔が僕にとって嬉しく、母をもっと喜ばせたいと思った。今、母を喜ばせることは、ちっぽけなことしかないけど、それを少しずつ積み重ねていきたいと思う。桜花学園高等学校(愛知県)鈴木瑛未さん落馬やばい。落ちる。次の瞬間私は地面にたたきつけられた。小学校のとき私は初めて馬から落ちた。もう馬なんて大嫌い。どうして私の思いどおりにならないの。私はそのときそう思っていた。私はそのとき友達関係も良くなかった。なぜかはわからないけど、あまり長続きしないそんなもろい関係だった。そんなとき1人の女の子に会った。その子は大きくて難しい馬をすいすい動かしていた。「そんな難しい馬嫌じゃないの。」その子に聞いてみた。「え、だってこの子は私の合図のどこが悪いのか教えてくれるんだよ。」私はびっくりした。こんな風に考えたことはなかった。馬が悪いんじゃなくて、自分の乗り方が悪い。なおかつどこが悪いのか教えてくれる。初めて馬に乗ることのすばらしさに気づいた。この時、私のすべてのことへの見方が変わった。馬に対しては馬が変わるのではなく、自分が変わるということを意識した。友達に対してはあの時はあの子に対して自己中心的すぎたかなと振り返れるようになった。その他にも私は「他人が変わるのではなく自分が変わる。」ということを色々な所で使ってみるとどれも物事が良い方へ進んでいった。私は馬に出会えて良かったと思う。桜花学園高等学校(愛知県)本吉ひかるさんページ。私には、毎日欠かさずしていることがある。それは、その日あったことをちょこっとメモすること。小学生のころはきちんとノートを買って1日1ページ書いていたものだが、中学生になるとスケジュール帳のちょっとしたすき間に3?4行書くだけになってしまった。そして高校生の今なんかは1行書くか書かないかになってしまった。時間がないので仕方がないが、なんだかちょっぴり寂しかったりする。休日の暇な時に、過去に記したものを読むことがある。小学生のときのものは全てがしょうもないけれど、当時の私にとっては大きな大きな事件だったのだろうと思うと口角が上がってしまう私がいる。中学生のときの甘酸っぱい思い出を読み返すと、こっ恥ずかしく、どこかくすぐったい。もちろん辛い思い出、悲しい思い出も詰まっていて、読むと涙が頬を伝うこともある。高校生になった私。たった15年かもしれないけれど、それなりにたくさんのことを経験してきたつもりである。1枚1枚の紙にぎっしり並ぶ1文字1文字。筆圧や大きさで、その時の私の気分がおもしろいほどよく分かる。少しは成長できたのだろうか。得てきたものは決して少なくないはずだ。今までがあっという間だったのだから、きっとこれからもあっという間なのだろう。未来が楽しみすぎてうずうずする。何が起こるか分からない将来に胸を弾ませ、今日も私はノートを開き、ペンを握る。セントヨゼフ女子学園高等学校(三重県)古川幸季さん伝えたい気持ち私は、人前に出て発言したり意見を言ったりするのは苦手だ。人前で話すときは、上がり症で自分が何を言っているのか全く分かっていない状態で話していることが多い。どうにかしてそのことを克服したいと思っていたころ、中学三年生の終わりがけに、とても良いチャンスにめぐり合った。それは学校の役員選挙だった。その年の役員選挙にあっさり推薦された私は選挙に出ることになってしまったのだ。選挙に出るということは人前で演説しなければならない。私にとっては大きな試練であったが選挙で恥はかきたくないし、やめるわけにもいかないから必死に原稿を作った。選挙当日は、やはり緊張で自分が何を言っているのか分からなくなったが、みんなに伝わってほしいという思いで演説した。結果は当選だった。自分でも信じられなかったが、おそらく私は「伝えたい」という気持ちが誰よりも強かったからだと思う。どれだけ原稿が上手でも伝えようとする気持ちがなければ人の心を動かすことはできないということが分かった。役員選挙は私にとって初めは試練でしかなかったが今思うとあのとき選挙に出ることになって本当によかったと感じている。この経験を活かし、これから先も人前で話すときは「伝えたい」という気持ちを忘れないようにしていきたい。そして、その気持ちで人間関係を築いていきたいと思う。高田高等学校(三重県)杼原和希さん素敵な不完全「間違いを恐れてはいけません。」中学の英語の先生が、いつも激励してくれた。私はその言葉を励みに毎日一生懸命練習を重ね、ついに入賞することができた。スピーチの本番でもミスをしなかったので完璧にすることが英語を学習する上で一番大切なことだと思うようになった。しかし昨年のコンテストでは途中で突然頭が真っ白になっ