17歳からのメッセージReport2014

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28 17歳からのメッセージ28 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧した。しかし、どれだけ練習してもなかなか上達しない日々が続き、何度も挫折しそうになった。そんな私を支え励ましてくれたのが同期の部員達だ。私の練習に付き合い一つ一つ丁寧に教えてくれた。辛い時は皆で支え、楽しい時は皆で笑う。そうするうちに深い絆が生まれた。その絆が深まるにつれて私は吹奏楽の世界にどんどん引き込まれ、心から笑えるようになっていった。私は吹奏楽に出会った事によって、仲間を知り、心からの笑顔を知った。このことを教えてくれた音楽への恩返しとして、これからは私が後輩や公演を見に来てくださる方々に吹奏楽の世界を伝えていく番である。私は今日も音楽室のドアを開ける。大阪市立東高等学校(大阪府)井上千優さん反抗期ある日、私は母に反抗することがなくなった。自分でも気づかないうちにやめていた。母に言われて、初めて気づいた。それまでの自分は、母や他人に言われたことと、わざと逆のことをしていた。怒られるのだが、それよりも人にしたがうことの方が、嫌だったのだ。だからあえて逆のことをしては、怒られることを繰り返していた。ときには、反抗だけではなく、母を傷つけるようなことも言った。言った後に反省するのだが、謝らなくてはと頭ではわかっているのだが、行動にうつすことができなかった。しかし、あるとき、突然母に最近、あなたと話していて楽しいと思えるようになったと言われた。理由を聞いてみると、私と話しているとき、いつも何かしらけんかになっていたからと言われた。そう言われるまで、自分がそこまで母を傷つけているとは、思わなかった。そして、そう言われて、初めて自分が反抗していないことに気づいた。それと同時に深く反省した。周りの人を傷つけていたことに。そのときにこれからは周りの人をもっと大事にしようと思った。そして、もし自分の子どもが自分に反抗してきたら、自分の話をしようと思った。聖母被昇天学院高等学校(大阪府)山下夕貴さん差別の心と後悔私が嫌いな自分の中に、人を差別するということがあります。中学三年の時、同期生のある男の子が亡くなりました。私とその子との接点はあまりありませんでした。唯一記憶に残っていることは中学二年の時の遠足で、その子が一人でいる時に目が合ったことです。私はすぐに目を逸らしました。なぜなら、私はその子に、見た目で障がいを持っているのだと偏見していたからです。「関わりたくない人」と差別していたからです。その子が病気で亡くなったと聞いて、私は罪悪感でいっぱいになりました。自分がとても醜く感じました。目が合った時のその子の顔を思い出して、差別していたことを後悔しました。最近、私は手話の勉強をしています。障がいを持った人たちと関わるためです。関わることで彼らへの差別の心は自然に無くなるのではないかと思ったからです。手話は少し難しいですが、とても楽しいです。早く誰かと手話で会話をしてみたいです。そう思うようになってから差別の心は少し無くなってきている気がします。彼への後悔はもう無くせませんが、これからの後悔を一つでも無くせるように、これからの自分のために頑張ります。尼崎市立尼崎工業高等学校(兵庫県)石田丈留さん今までの自分、これからの自分高校に入ってからの自分は、中学のときと比べると、よく頑張っていると思います。高校に入ってすぐに、ガソリンスタンドでのアルバイトを始めました。何度も何度も辞めたいと思ったことがあったけど、自分の中では高校を卒業するまでこのアルバイトを続けると決めたので、今まで続けてきました。いつもアルバイトの後に直接学校へ行き、九時二十分まで授業を受けた後に部活を十時半までやってから帰ると、寝るのが十二時になります。翌朝は六時半に起き、アルバイトへ行くという毎日を続けています。毎日とてもしんどかった。でも、楽しいこともあった。特に部活のバレーボール部は楽しくて、授業がしんどくても部活になるとやる気が出ます。唯一の経験者でキャプテンなので、みんなと楽しく活動して、もっとうまくなりたいと誰よりも思っています。だから、今までやってこれたのだと思います。これからも高校を卒業するまでガソリンスタンドのアルバイトも続けていき、学校も遅刻のないように頑張っていくつもりです。大会に向けて、放課後の部活の練習も頑張ります。学校に行くだけではなく、資格も取っていこうと思っています。夏休みにガス溶接の講習を受けようと思っています。就職活動もやっていくので、今まで以上にしんどくなると思うけど、頑張っていきます。徳島県立新野高等学校(徳島県)池田早希さんみんなに届けたい「ありがとう」の気持ちを「人のために働いて、何になるんだ。」高校に入学し、友だちの付き添いで入ったボランティア部で私は、こんな疑問を抱いていた。自分のことで精一杯だった私が初めて参加したボランティアは、子どもたちのお世話をするものだった。まだ言葉の話せない子や、やっと歩き出した子、幼稚園くらいの子など、様々な子どもたちがいて、全員に気を配り、ケガをしないよう、喧嘩がないようにお世話することの大変さを身に染みて感じた。と同時に、「ありがとう」と感謝されることの嬉しさを知った。その後、支援学校のボランティアにも参加した。運動会では、競技ごとの準備をしたり、リレーで一緒に走ったりした。「本当に助かった。」と学校の先生に言われ、ボランティアの楽しさや、やりがいを見つけることができた。そして、同じ支援学校の文化祭にも参加させていただいた。一緒に接客をした男の子が、少し手伝うたびに「ありがとう。」と言ってくれ、とても嬉しかった。ボランティアで学んだ、感謝の言葉のあたたかさ、ボランティアのやりがいをこれからも忘れずに、ボランティア活動