17歳からのメッセージReport2014

17歳からのメッセージReport2014 page 30/48

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17歳からのメッセージReport2014

2917歳からのメッセージ2917歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧に積極的に取り組みたい。そして、もっとたくさんの人と出会い、たくさんのことを学び、人として成長していくことを目標とする。そして、今まで出会った人たちにもらった「ありがとう。」の言葉を、今度は私が返していきたい。愛媛県立三崎高等学校(愛媛県)寳榮将太さん自転車通学を通して感じた事一日の中で最も時間を使っているものと聞かれたら何と答えるだろうか。勉強、部活、趣味、ゲームなどなど様々な人がいると思う。僕の場合は、間違いなく通学と答える。なぜなら僕の通学は、自転車で二十kmを通学しているからだ。通学時間は一時間を超えるし、整備されてない道も多い。朝、通学していると猪が出てくるということも珍しくない。この通学を二年間続けて来た中で感じたことがある。一つ目は、時間の大切さを痛感したことである。中学校は割と家に近い場所にあったので、行きも帰りも十五分くらいだった。部活も比較的早めに終わっていたからだ。高校に入ると通学には時間的には四倍以上かかるし、何より比べものにならないほど疲れる。三年生になり、勉強も今まで以上に頑張らなければならなくなった。そんな時に痛感したことが時間の大切さだ。二つ目は、地域の人々の温かさを自転車通学をする前より感じるようになった事だ。朝、自転車で通学していると、明るく声をかけてくれたり、差し入れをくれたり、時には途中まで車に乗せてくれる人までいる。そんな時僕は地域の人に助けられているのだと気付き地域の人の温かさを感じた。これからは時間を大切にしつつ、地域の人に感謝しながら残りの高校生活を有意義で価値のあるものにしたい。高知県立宿毛工業高等学校(高知県)段松龍彦さん辛い毎日で学んだ事まだ重たいまぶたを開く。僕ら電気科で実施している朝補習のためだ。毎日他の科より早く学校へ行き資格取得のため1時間勉強している。ほぼ毎日しているせいか朝起きるのも1時間勉強するのもしんどくなってきた日々だった。そんなある日、嫌々ながらもやるだけやってみる事を決心した。2年次に取得する電気工事士第2種の勉強をしていた。最初はわけがわからず先生の話を聞くだけの朝補習だった。それから試験日が近づくにつれ、放課後にも補習が入ってきてとても辛い日々だった。部活と補習の両立は大変なもので帰るのはいつも7時を過ぎていた。毎日問題を解いていて、何の役に立つのだろうと思う時があったけど、やるだけやると決めていたので、諦めずやる事にした。ついに試験日がやってきた。不安で押しつぶされそうになりながら出来る事はやった。結果発表の日、合格通知が届いた。やっぱり嫌々だったけど、諦めずやる事で資格取得という目標が達成できてうれしかった。その後の資格も辛い補習と己の努力で全て合格することができた。何事も諦めず続けていく事で必ず目標に近づく事を知った。次の目標は就職。今までの経験を生かし今後も継続していきたい。熊本県立天草支援学校(熊本県)村上亜弥さん親子とは…私が生まれて、18年が過ぎた。私は3歳の頃から児童養護施設にお世話になり、生活をしている。正直、その頃の事は覚えていない。小学校の入学式の日に親が現れ、初めて親の存在を知った。自分の親だと私の心が理解するのに時間はかかったが、「私にも親がいたんだ」と思い、嬉しい気持ちになった。私が中学生になると、頻繁に「家に帰っておいで。」と親に言われ何度か帰省をした。その度、両親は知り合いに「私の娘だよ。」と紹介をした。自分たちの手で育ててもないのに、「私の娘。」と言われるのが、とても嫌だった。「どうして、親はちゃんといるのに施設に入れたの?」と複雑な気持ちになった。そこから家にも帰らなくなり、施設を何回も飛び出したりして、中学3年生の時に今の施設に移動する事になった。最初は、ものすごく嫌だった。全然知らない町だし、友達とも離れることになってものすごくさびしかった。でも、親と離れて悲しい気持ちはなく、逆に親と離れる事ができて嬉しい自分がいた。私はまだ18歳だし、何も分かってはいないけれど、親とは唯一の親子だし、施設に入れなければいけない理由があったのだろう。だから、今からでも親との関わりを少しずつ増やしていき、私の事や両親の事などお互いに心が通じ合う色んな会話をしていきたい。将来私が結婚して子どもが生まれ、親になった時に親の気持ちが理解できるのかも知れない。そうなる事を今の私は願っている。真和高等学校(熊本県)中川いぶきさん力強く、たくましく「頑張って生きてきたけんね。ごほうびかな。」曾祖母と祖父との会話が聞こえた。この曾祖母の言葉は強く印象に残っている。今年、曾祖母は百才の誕生日を迎える。誕生日ではなかったが、百才の年ということで親戚一同がそろってお祝いをした。曾祖母は百才だというのに頭がしっかりしていてとても元気そうだった。高齢であるが、きちんと会話が成立していたためとても驚いた。また、ケーキについていたろうそくを吹き消すことができたのを見て生命の力強さを感じた。他にも皆でお食事をして、カラオケをして、話して、とても楽しい時間を過ごすことができた。曾祖母は百年というとても長い、激動の時代を生き抜いた。その長い道のりからは力強い生命力を感じた。そして自分のことについて考えてみると、私はまだ十六年しか生きていな