17歳からのメッセージReport2014

17歳からのメッセージReport2014 page 31/48

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2014 の電子ブックに掲載されている31ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2014

30 17歳からのメッセージ30 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧いのに少し辛いことがあるとすぐに落ち込んでしまう。死にたいと思うときもある。また、これから先の未来、今までよりもっと辛いことや大変なことがたくさんあると思う。しかし、少しくらい辛いことや大変なことがあったとしても曾祖母のように力強く、たくましく生き抜いていきたい。真和高等学校(熊本県)吉野真由さん父の単身赴任で気づいたこと私の父は突然今年四月に単身赴任を告げられた。引っ越しの準備はそれから始まり約一週間で急いで家具をそろえ、あっという間に父は消え去ってしまった。単身赴任になる前私は父、母、妹、私の四人家族で暮らしていた。父はもちろんいつも家に帰ってきて、「ただいま。」と言って私の部屋や妹の部屋に入ってきて私達の様子をうかがってきた。しかし私はそれがいやで、いつも無視していた。しかし父が単身赴任になったあと、私の考えは少し変わった。父の単身赴任先は、高速道路に乗って約二時間ぐらいの所である。父は高速に乗って週に一回は帰ってくる。そのたびに私は、父は高速道路でいねむりをしていないだろうか、事故にあっていないだろうかといつも心配になる。あの、いつも無視していた「ただいま。」も、今となっては待ち遠しくなり、今では私から玄関に出て父を迎え入れるようになった。父がいなくなって母は一人で家事をしなければならない。今までは父がごみ捨てや新聞取り、母が朝ごはんと茶わん洗いをしていたので私は全くというほどお手伝いをしていなかった。私は学校がはやいからといって言い訳をして、妹に任せっきりなので、自分から進んで手伝いたいと思った。父がいなくなりまわりの環境が変化したが、それにより父のありがたみを知ったので、母の負担が増えないように自分から進んで母を手伝いたいと思った。大分東明高等学校(大分県)後藤菜月さん笑顔がくれた夢医師になりたい。そんな思いを持っていたはずなのに、私が進んだのは周囲に勧められた看護科である。看護師になりたくない後ろめたさがぬぐえないまま、高校1年生が終わろうとしていた。そんな進級試験直前、母から電話がかかってきた。母の声は震えていた。医師から左目の網膜剥離と告げられた。生まれつき右目が見えない母は全盲状態となり、寮生の私が病院に着くと、不安と恐怖に泣いていた。涙を流す母を見たのは初めてだった。仕事に子育てと、酷使してきた左目はかなり状態が悪く、見えないストレスは母の笑顔を奪った。私は毎日病院に通い、できる援助は看護師に頼み、やらせてもらった。ただ、母に笑ってほしかった。二度の手術を経て、母の目は、少しではあるが見えるようになった。そんなある日、私の顔を見て母が口を開いた。「なっちゃん、ありがとう。」母は笑っていた。安心や喜びに似た形容できない気持ちが私を覆った。そのとき、看護師の道への後ろめたさは消えていることに気づいた。目の完治はまだずっと先で、治すのは医師の仕事だ。しかし、私は確かに心に触れる喜びを知った。看護の意味を知ることができた。五月にナースキャップをいただいた。この私だけの宝物に、あのときの笑顔をつめこんで、心に寄り添う職につく。私は今、胸を張って言える。私の夢は看護師だ。インターネットが変えたこと2テーマ新潟県立上越総合技術高等学校(新潟県)池亀優佑さん顔を見て伝えたい私が物心ついた時、既に周りの大人達は携帯電話やパソコンを使っていた。そして現在、スマートフォンの普及で、さらに多くの人がインターネットを利用している。私自身も重宝していて、とても便利だ。しかし、それは良いことばかりではないと私は思う。小学校や中学校の頃を思い出してみた。あの頃は、休み時間になると、気の合う友達と共に多くのことを話していた。また、昼休みになると体育館でバスケットボールや鬼ごっこをして、皆で楽しんでいたことを思い出す。しかし、高校では皆がスマホを持ち、常に画面を見つめている姿が目につく。その影響で、相手の顔を見る機会が減っていると私は思う。相手の顔を見て話すことは、とても大切なことだ。表情を見なければ、相手の本当の気持ちを受け取ることはできない。例えば、LINEのアプリの中にスタンプ機能がある。イラストの表情で瞬間の感情をすばやく伝えることができ、便利な機能である。しかし、どこか軽い印象を受けるのは私だけだろうか。素直な気持ちをすぐ伝えることは良いこともあるが、勢いに乗って、相手を傷付けてしまうかもしれない。また、誤解を生んでしまう原因にもなる。インターネットに囲まれた今の時代。スマホを使いながら人と話すのではなく、相手との会話に集中したいと私は思う。ネットを介して人とつながるよりも、実際に会い話す方が、より毎日を楽しめると私は強く思う。(石川県)匿名希望けいおん!の輪!「学校行きたくない、人と関わりたくない、人間関係面倒。」と思っている時期があった。そんな思いを変える出来事が私にはあった。私はネットで知り合った人と会う、所いわゆる謂オフ会というのをしたことがある。某SNSサイトの趣味サークルで出会い、皆同じ趣味ということですぐ仲良くなった。因みに皆の趣味とはアニメやゲームである。ある日サークルの皆で「アニメの舞台になった場所に皆で行ってみたいね。」という話が上がり、実際に行けるメンバーで行くことになった。私がオフ会に誘われた頃、私は中学生で絶賛不登校のひきこもりだった。学校でいろいろあり、人間関係が面倒くさく