17歳からのメッセージReport2014

17歳からのメッセージReport2014 page 32/48

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2014 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2014

3117歳からのメッセージ3117歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧なり学校に行かなくなった。そんな頃のオフ会のお誘いなので正直行きたいような、でも顔の知らない人に会うのは怖いような気持ちでいっぱいだった。でも皆とは既に趣味で盛り上がり仲が良いので大丈夫だろうと思い、私はオフ会に参加した。そして実際に会ってみたら皆良い人達でオフ会はとても楽しかった。共通の趣味の人と遊んでしゃべるのはこんなにも楽しいのかと改めて実感した。私はオフ会に行ったことを機に人と話すのは楽しいと思い、少しずつでも人と関わろうという気持ちになり、中学は不登校から特別教室登校になり、今は高校に通い、人と居るのが楽しく思う。サークルで皆に出会いオフ会をし、楽しかったのが少なからず今の私に繋がっていると思う。けいおん!ありがとう!北陸高等学校(福井県)高?理瑚さんインターネットによる支配「現代のインターネットは便利すぎる。」この言葉はもう聞き飽きました。高校に入ってから周りの大人や先生が携帯に対してより一層粛しゅくせい正するようになりました。もちろん私も取り締まられている側の一人です。しかし今回はなぜ大人がここまでするのか、ではなくなぜ私たち子供はインターネットを使わずにいられないのか、について考えました。考えてみると答えはすぐに出ました。現実から逃れるためです。例えばインターネットは便利すぎるという表現をインターネットがあれば何でもできる、という風にとらえたとします。学校で友達がいなくてもネット上で探せばいい。暇な時は、ネットを開いてゲームをすればいい。今の私たちは自分達の理想ではない環境や生活から開放されたいという欲望に勝つことができない、その力を持っていないのです。そして一番は誰にも言えない気持ちを代弁してくれる空間がネットであるということ。人間は必ず他人と自分の関係が崩れる事を恐れ、そのために本当の自分の姿を隠し都合よく物事を済ませどこかで後悔する生き物なのです。これらの事から、ネットがいかに人間の心に沿って進化してきたかということが理解できます。もしくは人間の心がネットに沿って進化してきているのかもしれません。もしそうならば、私たちにインターネットは必要不可欠。もうインターネットなしで私たちは生きられないのです。北陸高等学校(福井県)野路真由美さんLINEとコミュニケーション私は「アナログ」と言われることがある。家にインターネットをつなげていない。携帯電話を持っていない。他の人との会話はほとんど、直接相手の顔を見てしている。しかし今の時代幅広い年齢にスマートフォンが普及している。特に高校生は中学生に比べて行動範囲が広がり、携帯電話を持つ人が多い。実際携帯電話を持っている人は中学校では半分に満たなかったのに対し、高校では私以外のクラス全員が持っている。そして九割以上の人がスマートフォンで「LINE」をしている。私は以前、駅前のバス停でバスを待っていたところ、他校の女生徒二人組を見た。その二人は並んで歩いているにもかかわらず、会話をせずにスマートフォンを触っていた。その内の一人が知り合いで、声をかけると、二人はLINEで会話をしているのであった。すぐ隣で歩いている人と、文字での会話とは、少しおかしくはないだろうか。コミュニケーションとは相手の顔を見て行うものだと思う。表情、声のトーンや強弱、行動などさまざまな情報を元に、相手に伝わりやすいよう工夫して話すことが大切だと思う。しかし、文面では相手の気持ちは分からない。LINEでは自分がどれほど心を込め、気持ちを込めようと、相手には伝わらない。私もいつか携帯電話を買うだろう。しかしその時には、相手の心が読めるほどに相手を気遣える人でありたい。そのために、これからもしばらくアナログでいようと思う。山梨県立都留高等学校(山梨県)小林有紗さん直接伝えること高校生になってから、二階にあるリビングと離れた自分の部屋で過ごすことが多くなった。そのほうが勉強にも集中できるし、なによりリビングに居て親に学校の事を聞かれたり、家事を頼まれるのがすごく面倒に感じて嫌だった。以前は楽しく感じていた家族との会話も徐々に少なくなり、家族団欒の時間を過ごすことも自分から避けるようになった。それは反抗期とはまた違って、この年になってまで親に干渉されたくないという気持ちと、ただのかっこつけだった。そのうち、同じ家の中にいても直接話すのではなく、携帯からインターネットで連絡するようになった。それなら余計なことも話さないで済むし、いろいろ聞かれることもない。一階まで下りていく必要もなくて、それが当たり前になっていった。ある日の夜、私はいつも通り「お風呂沸かしておいて。」とメッセージを送った。いつもならすぐ返事がくるのに、なかなか来なかった。もう読んでいるはずなのに、とどんどん怒りがこみ上げてきて、そのままリビングへ下りた。「お風呂まだ?」とリビングのドアを勢いよく開けて怒鳴ると母は具合が悪そうにこたつで横になっていた。それから私は、泣きたい気持ちをおさえて自分でお風呂掃除をし、沸かした。本当に泣きたかったのは、母だったのかもしれない。北杜市立甲陵高等学校(山梨県)呉大輝さん一人の影響力私はインターネットが変えたと思うものは一人一人の影響力であると思う。三年前の東日本大震災の際、韓国のネットユーザーが「震災おめでとう」とコメントをしたとネット上で大きく話題に