17歳からのメッセージReport2014

17歳からのメッセージReport2014 page 34/48

電子ブックを開く

このページは 17歳からのメッセージReport2014 の電子ブックに掲載されている34ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
17歳からのメッセージReport2014

3317歳からのメッセージ3317歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧岡山県立岡山東商業高等学校(岡山県)岩藤諒さん旅行私は、自宅のある岡山県から、祖父母の家がある神奈川県へ行くことがある。長距離の移動なので、普通ならば新幹線を使うが、私は普通列車・快速列車のみを使って行くことがある。新幹線なら、乗り換えなしの1本だが、普通列車・快速列車だけなら、乗り換えが十数回に及ぶ。自分の知っている場所なら、苦労はしないかもしれないが、今まで来たことのない場所ならひと苦労だ。だが、最近は携帯電話でインターネットを使えば、何番線の何時何分の電車に乗れば良い、という情報はもちろん、前から何両目の車両に乗れば良いという情報も同時に出てくる。表示された車両へ乗れば、次に降りる駅で、階段や出口に近く、便利というわけだ。列車が遅れていれば、その情報も表示される。以上の点は、紙の時刻表では実現できない事で、インターネットであるからこそ可能である事だ。しかし、答えがすぐに表示されるインターネットは、迷いを無くしてしまった。インターネットを使えば、目的地までの最短を教えてくれる。もちろん、仕事で使うなら、貴重な時間短縮になるだろう。旅行で使うなら、紙の時刻表を使いたい。急がず、のんびりと旅行をしたいものだ。紙の時刻表には、携帯電話のように、電池切れはないのだから。徳島県立徳島北高等学校(徳島県)川上萌さんインターネットのある生活今、私たちの日常生活の中には、身近にインターネットが存在する。私たちは、それを使いオンラインショッピングやブログ、情報の収集を簡単にすることができる。それは、インターネットに接続するための機械さえあれば良いのだから本当に便利である。このように、インターネットは私たちの生活をある一面では良い方向に変えた。しかしそのことによって、私たちに悪影響を与える一面もあると思う。買い物をする時も、オンラインショッピングではクリックするだけで直接店の店員と物のやり取りや会話をする必要がなくなる。実際に人と会話などをする機会が減ることによって、コミュニケーション能力が低下する。他にも、インターネットは新聞と違って、自分の興味のある情報しか扱わなくなるので、頭をどんどん使わなくなってしまうことや、ネット上で知り合った人が本当に本人なのかどうか、確かめるのは難しくなる。私は、インターネットにはデメリットも多いように思う。私たちは、インターネットの社会でそれらを上手に利用して生活していかなければならない。それは、インターネットを乱用するのではなく、その時と状況に応じて使うべきだ。せっかく便利な道具があるのに、それが生活の支障となってはあまりにも、もったいないことだと私は思う。だから私は、丁度自分の生活の役に立てれるようなインターネットの使い方をするよう心がけようと思った。真和高等学校(熊本県)有吉桜さん同い年の人世の中の高校生はみんなすごい。先日、ソチで行われた第22回冬季オリンピック。そこでは私達と同じ高校生が大人達と対等に、いや、それ以上に活躍していた。すごい高校生はそれだけではない。とあるSNSサイトでは私と同じ17才の人が描いた油絵が美術展に出品され、そこで売れたという報告をしていた。インターネットを使っていると、前述のような、世界で活躍する高校生を目にすることがある。彼らの生活は私達普通の高校生といたって変わらない。正直にいうと、彼らが私とは比べものにならない努力をしてきたとわかってはいても、どうしてもその活躍を羨ましく思ってしまう。そして、自分とは違う、と決めつけ、やる気を失ってしまう。このことを母に話したことがある。すると母は「お母さんが子供の頃はネットなんてなかったから、すごい人なんて身の周りぐらいしか知らなかったな。」と言った。インターネットが普及した現在だからこそ、そんなすごい高校生を目にするようになったのだ。そして、それはごく一握りの人達で、彼らに追いつこうと努力している人がごまんといる。私はそんな人達について盲目になっていた。現在の巨匠も博士も若い頃は熱心な学生だったのだ。まだまだ高校生、これから一生懸命努力をすれば、今はかけ離れた存在の人にも、追いつくことができるかもしれない。鹿児島県立種子島高等学校(鹿児島県)川原信彦さん仮想空間私は学校でいじめられている。悪口・陰口が日々飛びかっている。だから私は、家に帰ると部屋にこもり、携帯と向き合うのだ。「ようこそ月影さん。」携帯画面に私のアバターネームとキャラクターが表示される。ゲームを起動すると私は現実とは意識を切り離す。「月影さん、こんばんは。」ゲーム空間のフレンドが話しかけてくる。私は、この空間に居る時だけ本当の自分でいれる。ギルドという枠組みのリーダーとして今日も力をふるう。現実とは違う性格の自分が皆をまとめているのは、うれしいことだ。学校でいじめられている事を忘れて力をふるっている内に、時間がたっていく。画面に表示される日付は四月十二日。自分の誕生日だと気づくのにコンマ二秒かかった。祝う友達もいないのが実にさびしい事だ。すると、ギルドメンバーが私を囲み何かを言った。「ギルド龍騎士連合マスター月影。誕生日おめでとう。」私は、友達に誕生日を祝ってもらった事がない。しかし、仮想空間とは言え、仲のいい人達に囲まれ祝ってもらえるのはうれしい。その時、私は泣いていたと思う。相手がどんな気持ちで言ったのかは知らない。ただ、祝ってもらえた事がうれしかったのだ。偽りの空間や関係と言われがちのネットだが私は感謝している。このような仲間に会えたから。「みんな、ありがとう。」