17歳からのメッセージReport2014

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34 17歳からのメッセージ34 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧沖縄県立宮古高等学校(沖縄県)平良麗さんW、笑。「W」って何だよ!私は思わず携帯の画面に向かってツッコむ。「W」というのは、ネットから生まれた表現で、「(笑)」の類義語、つまり「笑う」という事だ。「W」を使うか「(笑)」を使うかは個人によって異なる。なぜ私が「W」について怒ったのか。それは意味が分からなかったからではない。私が友達とメールをしていた時のこと。楽しいメールのやり取りをしていたはずが、いきなり友達が「W」が十個ほど並んだメールを送ってきたのだ。対応に困った。直接話していて、笑うのと、文章で笑うのとは違う。となりで笑ってくれたら、自分も同じように「あはは」と笑えるだろう。だが、十個の「W」に対して同じ十個の「W」で返すのは、あきらかにやっていい事ではない。まず、手紙に「W」や「(笑)」だけを書いてポストに入れる事があるだろうか。すぐに返事が来るメールだから使える「W」や「(笑)」だが、文章の世界に変わりはない。「W」や「(笑)」だけで返す人は、実際、決して少なくはない。インターネットが変えたこと。それは「人に対する思いやり」なのかもしれない。今、これだけは言いたい!(自由課題)3テーマ横浜隼人高等学校(神奈川県)山田菜々香さん無題ボランティア証明書。この言葉を聞いてボランティアをするかしないか決める人がいる。ボランティアってそういうものですか。ただ自分の大学、進路のためだけの材料ですか。ボランティアは、人を助けたい、手伝いたい、幸せにしたいという気持ちからはじまるものであって、決して証明書のためにあるわけではありません。本当に助けを求めている人がいる。心の癒しを求めている人がいる。そのことを東日本大震災の被災地に行って実感しました。去年の冬、私は被災地の方々と交流したり、クリスマスプレゼントを届けにいくボランティアを行いました。震災から約3年経っていたにも関わらず、復興は思っているほど進んでおらず、ところどころに水たまりがある更地が広がっていました。その近くには今だに仮設住宅で暮らしている人がたくさんいました。私がプレゼントを届けに行くと「クリスマスプレゼントなんて生まれてはじめて。」と喜んでくれた方がいました。「わざわざ私たちのために来てくれてありがとう。」と言ってくれた方が何人もいました。相手だけではなく、自分の心もあたたまりました。そんな彼らを前にして、証明書のためにやったなんて思えますか。こんなに貴重な体験ができるのに、それでもやはり証明書の方が大事ですか。ボランティアをすることは、ボランティア証明書という紙きれよりも何百倍もの価値があります。もう一度よく考えて社会事業に奉仕してください。高岡向陵高等学校(富山県)滝千幹さん無題何故人は他人に認められたがるのか。自らの存在を保証してほしいからだ。認められるということは、自らを知ってもらうということ。認識してもらうということ。他人に認識されて初めて、人は自らの存在を確かめられる。何故人は自らの存在を確かめたがるのか。人は生きる意味なしには生きられないからだ。自らの存在を確かめるということは、自らを肯定するということ。正しいと思うこと。自分を正しいと思えて初めて、人は生きる意味を得られる。居場所を得られる。生きることに疑問を抱いて初めて、人は生まれる。疑問を抱けば最後、一生意味を追い続けなければならない。しかし急ぐ必要はない。あまり急ぐと、死ぬ。これが人として正しい姿なのだ。他人に認められず、知ってもらえず、認識してもらえず、自らを肯定できず、正しいと思えず、居場所を得られず、無意味に生きる者が他人に認められたがり、知ってもらいたがり、認識されたがり、自分を肯定しようと、正しいと思おうとし居場所を得ようとする姿こそ、人として正しい姿なのだ。故に、まずは生に疑問を抱くことだ。疑問を持たずして、どうして答えが得られよう。答えは欲せば得られるモノだ。生きる意味を、欲せ。高岡向陵高等学校(富山県)村本健太郎さん駅伝に出れるかどうか今の僕の目標は、5000mで15分台を出したい。でも出せるかどうかが不安だ。去年の市の駅伝の時、自分は調子が良かった。しかし、秋の駅伝に出れなかったのは残念だった。県の高校駅伝に出れなかったのは、練習量が足りなかったからだと思う。速く走る練習は、苦しくなるくらいじゃないとだめだ。結果が出ない。このままでは、いつまでも応援だけになってしまう。去年、腕をかかえこまずに大きく振って走れと監督に言われた。それを実行して、去年の秋はタイムを縮めることが出来た。しかし、今年はタイムが思うように縮まない。ビデオで初めて自分の姿を見た。自分の姿を見ると、後ろにそっくり返っていた。それはとても変だった。何か変だなって思った。今年は前傾姿勢で、走らないと速くはなれないと思う。みんなの走る姿を手本にして、こう思った。僕の理想の走り方がある。スタート直後に、前から3番目について、400mを72?74秒で走る。5000mはトラックを12周半走る。最後の3周でスピードを上げて、前の人を出来るだけ追い抜く。僕は今は、前半は74秒をキープ出来るが、後半は上げることが出来ない。または、スピードが落ちてしまう。チームメイトのように、速いまま最後までゴールしたい。秋の高校駅伝には絶対に出たい。これが、僕の今の大きな目標だ。