17歳からのメッセージReport2014

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3517歳からのメッセージ3517歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧石川県立金沢中央高等学校(石川県)岡田晃穂さん27才からのメッセージ私は、27才で女子高校生だ。毎日がとっても新鮮でキラキラしている。学校が楽しい。なぜ、今さらと思われるだろう。私が高校生になったのは「夢」のためだ。国家資格を取得してマッサージ師になりたい。元気のない人や病気やケガで辛い方がほんの少しでも笑顔になれるお手伝いがしたいと思っている。正直、今までの私は「バカ」だった。勉強なんて世の中に出れば必要ない。そうやって大人の話も聞かず、高校も2回中退。朝起きて、アルバイトして、夜遊ぶ。そんな日々を送っていた。25才の頃、久しぶりに同級生と集まった。私はショックを受けた。みんなキラキラして見えた。みんなが話す思い出話にも私は共感出来なかった。みんな自分のしたい事、なりたかった自分になっていた。私だけ夢がない。そんな自分がすごく嫌だった。みっともないと思った。それが私の転機になった。色んな事に興味を持ってみた。そりゃ、これだ!と思った事があれ?っとなった事もあったが、全て今の夢のこやしになっていると思う。そうやって見つけた夢に自分でも少しびっくりしている。少し遅いスタートだけど、遅いからといってあきらめる必要はないと思っている。夢があれば今の自分が変わる。是非、今の現役の高校生にも夢を持ってほしい。そして、自分を信じて、色々と挑戦してほしい。石川県立金沢中央高等学校(石川県)梶寛登さん紙の本と読書私は本を読むのが大好きです。しかし、最近では読書よりもパソコンやスマートフォンを使用する時間の方が長い、と言う人が大半ではないでしょうか。本は電子化され電子書籍として簡単に手に入ります。それでも私は紙の本をじっくりと読むことが必要だと思います。私がそう思う理由は、電子書籍では感じられない紙の本独特のにおいや肌ざわりがあるからです。このにおいや肌ざわりがあるからこそ落ち着いて自然と読書に集中できるからです。図書館や本屋に行くだけでもこの感覚を感じられます。私はこの感覚が好きなので週末になるとよく本屋や図書館に行きます。また、電子書籍は破損せず古くはなりませんが、その一方で全て均質です。しかし、本は破損し古くなりますが、だからこそ一冊一冊を大事にして愛着も湧いてきます。愛着が湧くから一冊の本からたくさんの内容を得ようとするのです。本の中には時間をかけて読みとおす必要があるすばらしい本もあります。そのような本と出会うことができたときは考え方や物事の見方を変えられるほどの感動を味わうことができます。確かに電子書籍は便利で知識を簡単に得られます。しかし、紙の本にもこれまで述べてきたような良い所がたくさんあります。これからも私は大好きな紙の本を通じて様々な考え方や物事の見方に触れて、さらに深い読書をしていきます。岐阜県立大垣工業高等学校(岐阜県)安保志輝人さんメディアからの情報についてメディアというものは、私たちの身の周りに溢れています。しかし、それらから来る情報の渦にのまれて、時には溺れてしまう危険性があります。「メディア」という中で最初に思い浮かぶもの、それはテレビです。テレビは私たちにとって最大の情報源、最強のメディアといっても過言ではありません。その最強のメディアからの情報で最近大きくとりあげられたのが、小保方さんのSTAP細胞についてです。小保方さんはメディアを通して研究の成功者として全国放送され、私たちの中で小保方さんは「すごい人」「成功者」という印象が深く根付いたと思います。しかし、小保方さんに疑惑が出ると、メディアはそれをすぐに取り上げ、小保方さんを「嘘つき」として全国放送しました。その瞬間、全国の人、もしくは私の身の周りの人の心に「小保方さんは嘘つき」ということを深くえぐりこみました。心に傷を負い、病院に行く程になりました。私は鳥肌が立つのを感じました。メディアは本当に真実だけなのか、これほど早く人の心を白から黒へとぬりつぶすかのように変えるのかと。私たちの身の周りに蜘蛛の巣のようにメディアの情報が入りくんでいます。しかし時に嘘という蜘蛛が牙をむくことがあるかもしれません。それらの嘘という情報に捕まる前に、嘘か本当かを見極める力を持つ必要があると私は考えました。愛知県立名南工業高等学校(愛知県)小路瑞樹さん天の邪鬼「嘘だけは絶対についてはいけない。」僕は、小さい頃から母によく言われていた。僕が嘘をついた時に母が怒ったので、僕は嘘をつくのは悪いことだと思っていた。ところが、僕が中学生の頃、母が僕に嘘をついた。僕が嘘をついた時はかならず謝らせられていたのに、母は謝るどころか逆に僕を叱ってきた。僕はこの時、「二度とこの人の事を信用しない。」と誓った。この頃から僕は母だけではなく、友人や母以外の家族にも嘘をつき始めた。僕は本当のことを言うより嘘をついたほうが人間関係がうまくいき、自分自身も楽だということを知ることができた。それから僕はだんだんと嘘をつくことに抵抗がなくなっていった。嘘をつくことに抵抗がなくなってからは、自分の本心を隠すために嘘をつき始めた。僕は天性の臆病者なので、いつも他人が僕の本心を知ったら嫌われるんじゃないかと、いつも不安で仕方がない。嘘で自分自身を塗り固めたほうが、そんな不安を消すことができる。僕はこれからも嘘をつき続けると思う。最近では、嘘をつきすぎて自分がどんな人間なのかがよくわからなくなってしまった。