17歳からのメッセージReport2014

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3717歳からのメッセージ3717歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧だったのかなと心配になる。ありがとうと一言言うだけで気持ちが良くなる。さらに、もう一つ大切なことはありがとうのタイミングである。相手があれ?と思ってからでは遅いのだ。ありがとうが必要なとき、すぐにありがとうと言えるようになりたい。ありがとうの大切さに改めて気づかされた。京都府立久美浜高等学校(京都府)二瀬麻実さんほんの少しの工夫「カランカラン。」扉を開けると真っ先に見える美味しそうなジェラートケースと店員の笑顔。同時に「いらっしゃいませ。」の声があちらこちらで聞こえ、窓からはキラキラと木漏れ日が差し、優しい風は飾ってある季節の花々をゆらす。ミルクの匂い溢れる店内で私の一日が始まる。私のアルバイト先は小さな牧場の売店。手作りのアイスやピザ、チーズを販売している。小さい頃、店員さんに優しくされたのが嬉しくて、ずっとそこで働きたいと思っていた。だから採用が決まったときは嬉しかった。でも現実は甘くなく、ミスばかりだった。自分の事で精一杯で、お客様への接客をおろそかにしていたのを見た一人の従業員さんが接客のことを教えてくれた。「人に喜ばれようと思ったら少し工夫が必要。例えば挨拶でも笑顔ひとつ見せるだけで印象が違う。普段の挨拶にプラスして、お客さんの服装や髪型を少し褒めてみるといいよ。今日の二瀬ちゃんの格好も素敵だよ!」私は唐突に褒められドキッとしたと同時に、嬉しくなった。アルバイトを通して最初は店内や雰囲気が好きだったのが、職場も好きになった。優しくてどんな時も笑顔を絶やさない従業員さんの接客やセンス。素敵だ。私もそうなりたい。自分のなかにこんな好奇心があるとは知らなかった。今日も工夫というスパイスを忘れずに、いってきます!大阪府立港南造形高等学校(大阪府)山野紫乃さん命の食べ方突然だが、私は小さい頃絵本で読んだ「もったいないオバケ」を信じている。今までの十七年間、料理を出されて食べ残したことは一度もない。毎週火曜日の朝、通学路はゴミ袋とカラスでいっぱいになる。ゴミの収集日だ。ある時なんとなくゴミ袋の中を見ると、パックに入ったまま捨てられた精肉やまだ使えそうなキャベツ、身が付いたままの魚など、俗にいう「もったいない食べ方」をしてる家が多かった。学校に行く電車の中から大阪湾が臨めるのだが、私が一年生の時は海水だった所も今となってはコンクリートで埋められている。人は命が生きる場所を人の都合で奪い、奪った後もなお捨てている。悲しい事実である。私は普段から食べ残しがないように心掛けている。嫌いなものも絶対に残さない。作ってくれた母に悪いし、材料にも引け目を感じるからだ。私達人間がこうして生きているのは他の生命を食べているからである。それを充分に分かった上で命を食べ「もったいない」を無くすべきではないだろうか。とくに日本人は昔からものを大切にする心を持っている。江戸時代なら捨てる服があっても手拭いやぞうきんにリメイクして最後まで使いきった。その心が近代の私達には薄れている人が多いのだと思う。今一度自分の日常を見直して心に「もったいないオバケ」を呼び戻してみてはいかがだろうか。履正社高等学校(大阪府)清水遥生さん乱れ僕は、サッカーをしている。サッカーをするのに欠かせないのは、スパイクだ。僕はスパイクを大切に使っている。15歳のある日のことだった。サッカーのコーチに「スパイクはサッカー選手にとって商売道具や。」と言われた。そして、一つの例え話を聞かされた。「料理人が包丁を研ぐのは、切れ味を良くして使いやすくするため。スパイクも手入れをして履きやすくする。商売道具を大切に扱わないといけない。」その話を聞いて、スパイクを手入れするようになった。スパイクを磨くと、翌日の練習にすごく良い気持ちで入ることができる。すごく新鮮な気持ちになる。ただ磨くだけではない。大事な試合の前になると、神頼みのように磨いている自分がいる。逆に心が乱れている時などはスパイクを磨いていない。そのような心の乱れなども、察知できる。スパイクを磨き始めてから、スパイクだけではなく色んなものに気を遣うようになった。ユニフォームも自分で洗うようになり、クラブで使っているバッグも洗うようになった。サッカー用品だけでなく、自分の部屋も掃除機をかけるようになった。おかげで自分の部屋は常に整理整頓が出来ている自信がある。心の乱れは意識だけで変えていくのは難しい。身の回りの乱れは心の乱れ。身の回りの乱れから変えていく事が必要だ。兵庫県立芦屋高等学校(兵庫県)弘田理奈さん海にゴミを捨てないで私は今、カヌー部に所属している。私の学校は海が近いので学校が終わるとほとんど毎日海まで行き、部活動をしている。カヌーを漕いでいると海の様子がよく分かる。陸から見ているだけでは分かりにくいかもしれないが、海にはたくさんのゴミが浮かんでいるのだ。私は練習中に艇の後端にビニール袋が引っかかり、重くて思うように漕げないことがあった。他にもビンが艇に当たって艇が傷ついてしまったのではないかと恐い思いをしたこともあった。このように海にはビンや缶、ビニール袋、プラスチック容器などその他もろもろたくさんのゴミが浮いている。これらのゴミが艇に当たって艇が傷ついたり練習の邪魔になるのはもちろん、海が汚れていくのが我慢ならないのだ。海に捨てなくても陸でポイ捨てをしていればそのゴミは風に流されて海に落ちるので結果は同じだ。このゴミたちが海や海の生物たちに悪影響を与えることはわかりきった事である。海は私たち人間はもちろんのこと、地球上の全生物の命の源である。その海を汚すことは誰にも許されないことであ