17歳からのメッセージReport2014

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38 17歳からのメッセージ38 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧る。だから今、これだけは言いたい!「海にゴミを捨てないで。」兵庫県立川西明峰高等学校(兵庫県)河本捷暉さん日本人のスポーツ観戦のマナー二〇一三年九月七日、ブエノスアイレスで行われたIOC総会で二〇二〇年のオリンピックが東京で開催されることが決まりました。とても喜ばしい事なのですが、僕はこれを機に日本人は直すべき事があると思います。それは、スポーツ観戦のマナーです。僕が小学四年生の時、初めて生で野球観戦に行ったときの事は今でも忘れません。僕はすごく楽しみにしていましたが、球場に入った瞬間、その光景が衝撃的でした。選手に対して「死ね。」「野球辞めろ。」などのヤジの嵐。僕は球場に入った瞬間から「早く家に帰りたい」その気持ちでいっぱいでした。人生で初めて訪れた野球場は「恐い大人たちの溜まり場」でした。このような態度の悪い大人達はどういう気持ちでスポーツ観戦をしているのでしょうか。一生懸命プレーをして勝利を目指している選手に対して失礼です。それに、そのような態度が他の人達に迷惑をかけているということを分かっているのでしょうか。それを見て、もう球場に来れなくなったり、そのスポーツを嫌いになったりするかもしれません。そして二〇二〇年。多くの人達が日本で行われる競技を観戦することになります。つまり、このようなマナーの悪い大人達を世界に見せてしまうことになるということです。そうなることのないように、日本人はスポーツ観戦のマナーを直していくべきだと思います。兵庫県立川西明峰高等学校(兵庫県)多葉田彩香さん映画から得られるもの私の趣味は映画を観ることです。映画は二時間という短い時間で私を色んな世界に連れて行ってくれます。もしかしたら、それはどこかへ出かけることよりも魅力的なことかもしれません。しかし、映画から得られるものはそれだけではありません。映画は、他人の歩く人生を二時間だけ歩ませてくれるのです。私がきっと歩まないであろう道からの景色を存分に堪能させてくれるのです。それがいい道か悪い道かはそれぞれですが、その主人公の視点からでないと見えてこないものもたくさんあるのです。私が最近観た映画はクラシック音楽を扱うものでした。クラシック音楽に疎い私はその道のことなんかこれっぽっちも知りません。しかし、その映画では壮大なオーケストラのシーンやピアノ演奏のシーンがあり、何の知識もない私でも音楽の力に圧倒されました。それに加え、音楽の道に進む者がどんな想いを抱えて、どんな気持ちで演奏しているのか、そんな表面からでは見えない深い部分を垣間見ることが出来たと思います。この映画を観終わったとき、本当に充実した二時間だったと思いました。このように、私たちは映画を通して様々な経験を得ているのだと思います。映画を観れば色んな人生を歩くことが出来るし、色んな人の価値観に出会うことができる。私はこれからもたくさんの映画に出会いたいです。兵庫県立西宮南高等学校(兵庫県)岡田花梨さんあいのかたち世界にはさまざまな性愛がある。一般的な異性愛。最近になって受け入れられるようになってきた同性愛。他にも、誰に対しても恋愛感情を抱けない無性愛などがある。私の友人に同性愛者がいる。彼は言うのだ。「芸能人の人たちが『そういう事』をカミングアウトして、同性愛の存在を知ってもらえたけど、わかってはもらえないんだ。」それからしばらくして、彼は会社を辞めた。原因は「同性愛者だから」という理由で起きたイジメだった。「常に息を殺していた。『自然な自分でいたい』と思う反面、自分を情けなく思うんだ。」と彼はあの時の事をそう語った。「あいのかたち」というものは十人十色で存在する。もちろん、感じ方もまた人それぞれだ。スーパーや街中で外国人を見かけた時に「かっこいい」と感じる人もいれば、「恐そう」と感じる人もいるだろう。私が伝えたいのは、その「あい」を根っこから拒絶しないでほしいという事だ。心でなくてもいい。頭の片隅にそんな「かたち」があるのだとわかってほしいのだ。自分が愛しているものを拒絶されてしまう事は強い痛みを生んでしまう。「あい」とは痛みを生み、私たちを苦しめるものではない。私たちに前へと進む強さを与えてくれるものだ。老若男女問わず、その人の手にふれるだけで、目を見るだけで愛しさや安らぎを感じる。それこそが「あい」だと私は思う。たとえ、それがどんな「かたち」をしていても。鳥取県立八頭高等学校(鳥取県)山崎未夢さん忘れられない冬「いけーっ!!」チーム全員の魂のこもった声が体育館中に響きわたる。打たれたボールは相手コートで落ちた。その瞬間全身に鳥肌がたち会場におられた保護者の方々や、チーム全員から歓喜の声があがった。私は県でも有数のバレーボールの強豪校に入っている。初めて練習に参加させてもらった時、あまりにもきつくてこのままここで続けていけるのだろうかと感じるくらい練習がきつかった。おまけに上下関係が厳しくしょっちゅう挨拶、行動面で怒られていた。やめたいと何度も思った。だけどバレーボールは大好きだし、全国へ行くためにはこのくらい当たり前だと思い直し、日々の練習を頑張った。1年生になって初めての冬、11月11日、春高バレーボール県大会が行われた。決勝戦、相手は夏のインターハイで負けたところ。自分は控えだったため、アップゾーンでの応援だった。「ピーッ!!」と試合開始の笛が鳴った。会場が物凄い熱気に包まれ、中に入っている6人だけでなくベンチも保護者の方々も気持ちが一つになっていた。「ピーッ。」と試合終了の笛がなり、結果は3│0でストレート勝ち4年ぶり21回目の全国への切符を?んだ。嬉しくて涙がでたのを覚えている。この高校に入ってから半年ほどたったが続けていてよかった