17歳からのメッセージReport2014

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3917歳からのメッセージ3917歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧と心から思えることができた。今年最後の年になり自分達の代になった。あの時の感動を後輩にも伝えられるように残りの大会を心から楽しみ必死で頑張ろうと思う。鳥取県立米子南高等学校(鳥取県)池本昴平さん命人間が生きていくには、何かの命を犠牲にしなければならない。そこには畜産業の人達の表には出ない努力があると思う。私の祖父母は、家で牛を飼っている。小さい頃から見てきた私は、牛飼いというものをとても身近に感じていた。一度牛の出産を見た事がある。白い膜に覆われた子牛を見て感動した覚えがある。中でも一番感動したのが母親の乳を飲む子牛の姿だ。その姿はまさに、人間の親子同然だった。新しい命の誕生の中で人間のために命を犠牲にしてくれる牛がいるということも知った。私は以前牛の競りに行ったことがある。住み慣れた牛舎を出て何も知らずにトラックに乗る牛を見ると少し心が痛くなった。同時に、今まで育ててきた牛が売られていく祖父母の気持ちになると、ちょっと寂しい気持ちになった。会場へ着くとたくさんの牛がいた。この中の牛が近い未来、人間のために命を犠牲にしてくれるのだと思うと、普段何も考えず食べている自分の心がちょっと、痛くなった。普段からその食材に対して感謝して食べている人は、そう多くないと思う。だが食材は命だ。人間にとってその命は、与えられるものではなく与えて頂いている大切な命だと思う。その命を育てる畜産業の人達がいるからこそ生きていける。普段から忘れかけている食材に対する感謝の心を大切に命から命へのバトンという人間の食生活にもう一度感謝の気持ちをもっていきたい。鳥取県立米子南高等学校(鳥取県)岩本愛弓さん文字を書くこと私は手書きの字が好きだ。手で書かれた字には、温かみや温もりが感じられ、書いた人のことがわかる気がするからだ。最近は携帯電話やパソコンなどの普及によって、文字を書くことと同じくらい文字を打つことも多いのではないだろうか。人によっては文字は打つ方が当たり前になっている人も少なからずいるだろう。しかし、それで本当に良いのだろうか。手で書かれた文字は色んなことを教えてくれる。その人の状況、性格、気持ちなど、書いた人がどんな人なのか。あくまで、自分の勝手な想像ではあるが、そんな考える時間も頭を使う良い機会である。どんな字であろうと、その人が一生懸命書いたなら、温かみや温もりが誰だって感じられる。文字というのは面白いと思う。けれどその文字がいつか、書くものではなく打つものとなったら。シャープペンシルや鉛筆を使わない時代がきたとしたら。その時代の人は、文字から何か想像することも、文字から温かみや温もりを感じることも難しくなる。それはとても悲しく、もったいないことだ。文字を書くことができて、文字について考えられるのは、人間だけである。それを思うとなおさら、もったいないと感じる。携帯電話やパソコンなどの電子機器も便利でいいが、もっと手書きの文字の温かみ、温もりに触れるべきではないだろうか。私は、手書きの字の良さを周りに伝えていきたい。鳥取県立米子南高等学校(鳥取県)長谷川ひかるさん名前について最近、キラキラネームという言葉をよく耳にするようになった。私は時代の変化の表れだと感じる。私は三姉妹の末っ子である。姉は二人とも漢字二文字の名前だ。けれど私の名前はひら仮名三文字で男でも女でも両方に使える名前である。私は小学生の頃、自分の名前について同級生の男子生徒からからかわれた事がある。その時はとても悲しく何故か恥ずかしい気持ちになった。それと同時に何故私はこの名前なのだろうと疑問に思い母に直接聞いた事がある。母は、名前の由来についてこと細かく教えてくれた。私が産まれた時の時間、天気、どんな日だったのか一文字一文字に、その瞬間がこめられているのだと感じた。朝日がのぼるように明るくまわりを照らす光になってほしいという家族の願いが自分の名前の由来だと聞き改めて自分の名前が好きになった。私はその日以来、自分の名前が呼ばれる度に母の言葉を思い出した。同級生にからかわれても気にすることもなくなった。いつしか自分の名前が自分自身の目標となり、名前に合った人間になりたいと思うようになった。名前は一生背負っていく荷物のような物だ。親はその荷物の責任者だ。その責任をきちんとはたさなければならない。将来、自分の子供の名前をつけるとき、子供が胸をはって生きていけるような名前にしたい。広島県立因島高等学校(広島県)村上遼さん一種のスペシャリスト世の中にはその人の趣味をバカにする悪口が存在する。例えとしては、「オタク」「ガリ勉」である。しかし、私はそれを悪口とは考えていない。現に私もマンガやアニメが好きである。「オタク」という部類にも入るかもしれない。家にもたくさんのマンガ・アニメ雑誌などがある。普通の人から見ると気持ちが悪いかもしれない。だが、それだけ一つのことに愛を込めている証でもある。言い方を変えると「一種のスペシャリスト」である。私は多趣味な方も素晴らしいと思う。決して否定はしない。でも、スペシャリストには、一つのことを極めた自信と誇りが生まれてくると思う。私は今一番好きなアニメに愛を捧げている。この前のコンビニエンスストアでのキャンペーンでもクリアファイルをほぼ買い占めた。その時私は、因島一のラブライバーだなと実感と共に自信も生まれた。このように、最後までやりとげて、自信が将来役に立つと