17歳からのメッセージReport2014

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42 17歳からのメッセージ42 17歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧「何かの為。」に頑張ることに違和感を感じる。だけど、その何かを達成する為には何かをやらなければならないということは正しいと思う。それが、いつかどこかで繋がる可能性はあると考える事は出来るからだ。将来、二十歳でも六十歳でも旅行に行けたらいいなと思う。日南学園高等学校宮崎穎学館(宮崎県)吉永汐里さん食べる牛を育てる私の家には牛がいる。親牛が2頭と子牛が2頭いる。子牛は成長すると出荷され肉になり私たちが食べる。私は小さい時に、牛の世話を祖父母と一緒にしていた。世話といっても水をあげたり、体をなでたり、エサを運んだりするだけだ。それでも祖父母は喜んでくれた。双子が産まれたり、名前を考えさせてもらったり、自分の名前をつけたりした。私が牛小屋にいくと子牛が寄ってきてくれるのが嬉しかった。だが、10ヶ月すると出荷されてしまう。出荷の前日はお風呂場からお湯をバケツで何杯も運びシャンプーをし、朝に送り出す行為を何度もした。私はすごく悲しくていなくなった牛小屋に行き、少しだけ残っているエサ箱の草を部屋に持ち帰ってティッシュにくるんで大切に残してある。一度だけ出荷ではない別れをした。病気で毛が無くなった親牛を送った時だ。何年も家にいて子牛を残したまま出荷用ではないトラックで運ばれていった。牛の大きな目から涙が出ているのを祖母が見つけ私たちも泣いた。すごく悲しかったことを覚えているのに私は牛肉を食べる。生まれてきてずっと言われ続けている本当に当たり前の「食べ物に感謝して食べなさい。」が私はすごく良い言葉だと思う。別れが悲しくてもお腹が減ってしまう。命をありがとうと感謝し、残さず食べ、おいしかったありがとうと心の中で言っていきたい。鹿児島県立伊集院高等学校(鹿児島県)井之上歩さん一票の親心「投票の年齢を二十歳から十八歳へ引き下げる」最近こんなニュースを朝も夜も目にする。引き下げる理由は、若者の選挙に対する意識が下がったから、といったものだ。『池上彰の学べるニュース』を母と妹と三人で見ていた時だった。司会・進行の池上さんとコメンテーターの方々が口々に「若者が投票したり、選挙に参加しないのだから十八歳に引き下げるのは仕方がない。」と言ってその話題は終わってしまった。私はその映像を見つめながら「大人は頭が硬いんだな」と感じた。高校三年生から選挙に参加したところで、結局は今のように二十代になってしまえばいろいろなことに忙しく、投票所さえわからなくなってしまうかもしれないからだ。我が家では私たち姉妹が幼い時から毎回のように投票所へ父や母と行く。私たちは投票できないのでただ見つめているだけなのだが、いつも見ている中学校の体育館がその時ばかりは水を打ったようにシン…と静まり返っていて、何とも言えない緊張感があった。そのような体験を繰り返している私たちは、選挙に興味があり、候補者の演説などもよく聞く方だ。このことから、子供のうちから教育やしつけの一環として親が投票所へ連れて行くことによって、自然と国の政治への興味関心が養われ、これからの選挙への意識向上へつながっていくのだと私は考える。鹿児島県立伊集院高等学校(鹿児島県)下木椰子さん誰か教えて!「LINE!」あー、今日もまたLINEがきた。私が父に無理を言ってやっとの思いで買った携帯…。まわりの友達が次々と買いだし、たいていの人はLINEという無料アプリをインストールしていた。「何時間話しても無料だなんて、なんてすばらしいアプリなんだ。」と最初は思っていた。しかし、このLINEというアプリ、実は恐ろしい裏の顔をもっていた。何が恐ろしいかって、まず、やり始めたら終わることができない。気づいたら二時間も立ちっぱなしでやっていることがあった。そして私が何よりも恐れているのが、友達とあそびに行っても、携帯をとりLINEを開けば、その瞬間から一切、会話がなくなることだ。こんなにも恐ろしいことはないと思う。このようなLINEの恐ろしさを知ってから、私はほとんど携帯の電源を切っている。へたしたら、四日間くらい切り続けていたこともあったかも知れない。あんなにほしくて買った携帯。買ってから気づいたが、私には携帯は似合わない!携帯がない時代に生まれたかった!最近、本当にそう思う。しかし、この時代に生まれたかぎり、携帯をもたないというわけにもいかない。何か方法はあるだろうか。誰か私に教えて下さい。今、私にできることは、電源を切る。ただそれだけだ…。鹿児島県立大島北高等学校(鹿児島県)前田静香さん奄美の方言私の住んでいる奄美には独特の方言がある。初めて奄美に来る人には島しまんちゅ人が何を言っているか分からないことが多い。奄美の中でも地域によって、同じ言葉でも言い方や強弱をつける場所が違うだけで通じなくなることもある。私たち高校生もほとんど方言を使わなくなり、おじいちゃん、おばあちゃんが何を話ししているのか分からなくなっている。私も奄美の方言をあまり知らない高校生の一人だ。私のおじいちゃんとおばあちゃんも方言で話すのでなかなか何を話しているか分からない。ごはんの時におばあちゃんが「はげーくぬやせまぁさやぁー。」(この野菜おいしいね)と私に言ってきた。私が分からずにいると母が意味を教えてくれた。その時、私は奄美に十七年間も住んでいるのに方言が分からないということが恥ずかしいと思った。私たちがこのまま方言を知らずに奄美に住み続けていたら次の世代の子たちも方言を知らずに大きくなっていくことになる。もしかすると、奄