17歳からのメッセージReport2014

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4317歳からのメッセージ4317歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧美の方言が無くなっていくかもしれないと思った。昔の人たちが使っていた方言を私たちが次世代に伝えていきたいと思う。だから、私はこれから積極的に方言を教えてもらい、学校でも使っていこうと思う。鹿児島県立鹿児島工業高等学校(鹿児島県)今村桃子さん「良い韓国人も悪い韓国人も殺せ。」怒りを感じた。私にはこの言葉の意味も、こんなことを言う神経も全く分からなかった。私は、韓国の音楽が好きで、韓国という国そのものに興味を持ち始めた。そうして、韓国の若者は、日韓の関係や歴史に詳しいと気づいた。だから、私は、日韓の関係や歴史について調べ始めた。事実を知れば知る程に「驚き」の気持ちが大きくなった。私には、韓国人の友人がいて、時々SNSで会話をしている。「日本は好き?」「好き。だから日本語の勉強もしている。こうやって日本の友達ができて嬉しい。」文字だけのやりとりで、表情はわからない。だが、私は彼女の言葉を信じたい。今、日韓の関係は良いとは言えない。以前、ネットでこんな言葉を目にした。「韓国人を好きな日本人も日本から追い出せ。」そのとき私は、韓国を好きだという気持ちを否定されたような気がした。韓国を好きな人もいれば、嫌いな人もいる。それは、個人の感情だから否定するつもりはない。だが、ただ韓国だからという理由で嫌っているなら、その前に過去に何があって、今、この状況なのかを知ってほしい。そうして、日韓の人々が、お互いを理解し合い、良い関係でつながってほしい。「韓国好き?」「うん。好き!」こんな会話が、いつか日本中に溢れる日が来ることを願っている。(鹿児島県)匿名希望挨拶朝、いつもの登校時間になり、重たいカバンを持って家を出る。閑静な住宅街、澄んだ空気、囁くような風の音。そして、自転車に跨ると必ず聞こえる、「おはよう。今日も一日、頑張ろうね。」という、私に向けた優しい挨拶の声。その全てが私の心を穏やかにしてくれる。私の住む地域は他の地域より比較的高齢者が多く、元気な方ばかりで、こうして毎朝、挨拶することもされることも当たり前となっている。顔見知りの人でも知らない人でも挨拶をし、よい一日を迎えるのだ。通学している高校でも先生方や来客した方への挨拶の習慣がある。ある日、初めて会った地域の方に朝の挨拶をすると、驚いた様子でこちらを見て、それから微笑んで言った。「おはようございます。朝から素敵だね。」その言葉はまた私の心を穏やかにした。その方は、「挨拶は誰もが知らない人にできることではないし、とても素敵なことだからね。」と、続けて言ってまたにこりと笑って歩いていった。私は胸が熱くなり、頭の中でもう一度、その言葉をリピートした。ただ、挨拶をしただけで感動を覚えると思いもしなかった。私も当たり前となっている朝の挨拶をいつもされると、確かに嬉しくなったり、頑張ろうと思う。私は自分の行為を誇りに思えた。今日もいつもの時間に家を出る。今までよりも挨拶する自分がとても素敵であるように感じた。◎長野県小諸高等学校の1名の方が銀賞に入賞されましたが、本人のご希望により掲載しておりません。◎全作品原則原文のまま掲載しておりますが、一部誤字等大学側で訂正いたしました。