17歳からのメッセージReport2014

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0717歳からのメッセージ0717歳からのメッセージ17歳からのメッセージグランプリ学生審査員賞金賞銀賞奨励賞学校特別賞応募参加高校一覧今までの自分、これからの自分1テーマ新潟県立柏崎総合高等学校(新潟県)植木由紀奈さんあのね日記先日、学校から帰宅すると母が嬉しそうに玄関から出て来た。母は「面白いもの見つけたよ。」と言いながら、私に一冊のノートを渡した。そのノートの表紙には「あのね日記」と書かれていた。その表紙を見て、懐かしい気分になった。「あのね日記」とは、その日にあった出来事を「あのね」で始まる文頭から日記風に書くノートのことだ。私が小学二年のときの毎週末に出される宿題だった。そのノートを休み明けに提出すると、担任の先生が日記にコメントを書き足してくれる。それがたまらなく嬉しかった。小学二年のときの私にとって、学校は楽しい場所ではなかった。ずっと一緒にいた親友が転校してしまい、うまく他の友達の輪の中へ入っていくことができなかった。そんな私を支えてくれたのが家族である。週末に家族全員で過ごす時間も「あのね日記」にその日の出来事を書くのも大好きだった。実際、日記を読み返してみると、楽しそうな内容でびっしりと埋めつくされている。このときの私の元気の源は家族だったのだ。十年たった今でも、家族は私を支え続けてくれている。多分、これからもそうだろう。私も将来、自分の自慢の家族のように、愛情たっぷりの温かい家庭を築きたい。これからは、私が大切な人たちの笑顔を守る!家族への感謝の気持ちと大事な思い出を忘れないためにも「あのね日記」は、ずっと大切にしようと思う。長野県飯田風越高等学校(長野県)村上萌々子さん個性学校帰りに、駅の近くの地下道でミュージシャンに出会った。その若い女性は杖を壁に立て掛け、あぐらをかいた状態で、ギターを弾きながら歌っていた。部活動でギターを弾いている私は、友人と一緒に少し聞いていくことにした。力強い歌声と共に流れるメロディや真っ直ぐすぎる前向きな歌詞は、十七歳の私にはどこか恥ずかしく、心がくすぐったいような感覚になった。彼女は二十四歳のシンガーソングライターで、CDも何枚か置いてあった。軽度の左半身麻痺、顔の右半分が麻痺しているそうで、ギターはそのリハビリで弾いていると聞いた。自分のことを話す彼女は、度々「ふふっ。」と笑顔を見せていた。とても明るい人柄なのだと思った。途中、私たちの演奏も聞いていただいた。(偶然にもギターを持ってしまっていた)演奏が終わると、「初々しいね、すごくいいよ。」と言ってくださり、素直に嬉しかった。その後も話をしていると、彼女は幼い頃から病弱で、入退院を繰り返してきたそうだ。「たくさん病気をしてきたけれど、その病気もこの体も神様がくれたものだから、全て私の個性だし、皆がコンプレックスに感じているようなこともその人の個性だよ。」素敵な言葉だと思った。私自身が感じているコンプレックスも個性なのだろうか。稼ぎつつ、楽しみつつギターを弾いていると話す彼女は、とても輝いている。宮崎県立佐土原高等学校(宮崎県)酒井晃二郎さん卵焼きの気持ちいつものように、弁当に入っている卵焼きには、作る人の気持ちが入っていると思う。私の母は料理が好きで、いろいろな料理をいろいろな味に変えて楽しんでいる。しかし、母の作る料理で一つだけ味の変わらない料理がある。それが卵焼きだ。ほんのり甘く、黄金色のついた卵焼き。いつも変わらず弁当に入っている。冷たくてもおいしく、いつでも食べれる卵焼き。そんな卵焼きに気持ちが入っていると思ったのは高校に入ってからだ。母は、優しく、明るいのでこの様な味の卵焼きになったのだろう。一方、おばあちゃんの作る卵焼きは、しょっぱく、少しくせのある卵焼きになっている。おばあちゃんは、昔から自分を貫く人だったと聞いている。なのでおばあちゃんは昔から塩味なのだろうと思う。弟が作る卵焼きは、複雑だ。いろいろな物をつめ込んで、たまに失敗もする。どうなるか分からない味だ。私も小さいころは何度も失敗し、沢山つめ込んだ。何でも吸収できる卵焼きだ。私の作る卵焼きは、どの様な物になるのだろうか。母の甘い味、おばあちゃんの塩味、父のしょうゆ味、いろいろな味をつめ込んで、私の卵焼きは、私の味に染まるのだろう。インターネットが変えたこと2テーマ三重県立志摩高等学校(三重県)大野楓さん給食との戦いインターネットが普及して便利な社会になりました。ですが、便利すぎる社会にもなって事件もたくさん増えてきたように感じます。そうした中でも、インターネットは人を傷つけるだけでなく、幸せを与えてくれるものでもあると改めて感じられる話を見ました。先日、私はインターネットで海外の一人の少女が給食のメニューを変えたという話を見ました。少女は、おかわりも出来ない程少なく、栄養のバランスも取れないような給食を変えるために、自身のブログに給食の写真やコメントを載せました。すると、数日で何十万もの人が見て共感し、給食は栄養たっぷりでおかわりも出来るようになりました。ここまでは少女の望みは叶えられましたが、ブログには「給食がある金賞9作品